暑さを避けて快適に走るなら、標高の高い高原道路がベスト。夏でも涼しく、景観も抜群なオススメルートをモトメガネ編集部が厳選。バイクでもクルマでも楽しめる、避暑と絶景を両立した高原のコースを満喫しよう。
1.【群馬県/長野県】万座ハイウェー
標高1,000mを超える快走山岳ルート

浅間山の雄大な景色を望みながら標高1,000m以上の高原地帯を走る爽快な有料道路。その景観は美しく、「日本百名道」に選ばれるほど。沿道は深い森林に囲まれ、初夏から秋にかけては、涼しい高原の空気の中を走る快適なツーリング&ドライブを楽しめる。ただ、残念ながら125㏄以下は通行不可となっている。


万座温泉を起点に、志賀草津道路へと接続しており、志賀高原や草津温泉方面へのアクセスも良好。道中には火山活動によって形成された奇岩群が広がる「鬼押出し園」などの観光スポットも有名だ。標高が高く涼しい季節のツーリングに最適なルートとして、多くのライダーに支持されている。
2.【島根】三瓶(さんべ)アイリスライン
高原に広がる180°パノラマを楽しもう!

島根県・三瓶山(さんべさん・標高1,126m)を周回する「三瓶アイリスライン」は、変化に富んだ森林や草原に囲まれた約15kmの高原道路で、こちらも「日本百名道」に選ばれている。周辺には三瓶温泉や自然公園が点在し、アウトドアや観光も楽しめる。西の原エリアでは広大な草原と180度の大パノラマが広がり、とくに春から秋にかけての季節は青空と緑のコントラストが美しい。


島根県の平野部や海沿いと比べて標高差が大きく、走行区間の標高はおおむね700〜1,000m前後と気温が低く、夏場でも快適に走りを楽しめる。また、火入れによって維持された草原地帯や、くぼ地に湧水が溜まってできた姫逃池(ひめのがいけ)など、地域の風土と文化が息づく景観も魅力。短い距離ながらも、走るたびに新たな発見がある爽快なルートだ。
3.【熊本県】阿蘇登山道路(阿蘇パノラマライン)
阿蘇五岳・外輪山の壮大な景色を堪能できる絶景ルート

阿蘇登山道路(県道298号線)は、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山の中岳火口へと向かう登山ルートで、「阿蘇パノラマライン」とも呼ばれる絶景ルート。坊中線・赤水線・吉田線の3つのルートがあり、それぞれ異なる景観を楽しめる。坊中線は牧場地帯を抜けて雄大な外輪山を望むルートで、赤水線はすすきの草原や米塚を眺めながら進む。吉田線は車通りが少なく、静かなドライブが可能。いずれのルートも阿蘇五岳や外輪山の壮大な景色を堪能でき、特に下り道では右手に阿蘇五岳、左手に外輪山を望む絶景が広がる。


火山活動が許せば火口展望台まで行くこともでき、阿蘇の自然を間近に感じられる。年間を通じて走行可能で、ツーリングにも最適な道として高く評価されている。








