快適な春シーズンはあっという間に去り、日増しに気温が上がり始めるこの時期。そんなときは涼しい高原地帯へのツーリング・ドライブに出かけよう。標高の差によって気温が下がるおかげで、涼やかな走行感&新緑と空が織りなす絶景を楽しめる。そんな「初夏限定の快感」を体験できるルートを紹介するぞ。
1.【長野県】眺望とワインディングを楽しめる 浅間山チェリーパークライン
群馬県小諸市と浅間山の間に位置する標高約2,000mの高峰高原を駆け上がるチェリーパークラインは、初夏の避暑に最適な高原ルートだ。約13kmの道中は白樺樹林帯ではタイトなヘアピンと急勾配が連続し、森林限界を超えると佐久平や八ヶ岳連峰が一望できる絶景が広がる。
交通量が少ない穴場的な爽快走行路で、路面状態も良好でストレスフリー。上部には高峰高原ホテルや車坂峠、浅間山の温泉施設も点在し、走りと癒やしの両方を楽しめる。周囲にはダート林道も多く、湯ノ丸高原のレンゲツツジなど初夏の花々や湿原も楽しめ、自然散策も堪能できるルートだ。
2.【高知県/愛媛県】標高約1,500mのカルスト台地を走る天空ルート五段高原四国カルスト
高知・愛媛県境に広がる四国カルスト・五段高原は、標高1,200~1,400mの高原地帯を駆け抜ける絶景ルート。尾根沿いに広がる石灰岩のカルスト地形と針葉樹林の間を抜ける快走ルートは、初夏でも涼しげな風と緑のコントラストが楽しめる。
全長約15kmの道には展望ポイントが随所にあり、新緑の草原やヤマツツジが咲く風景が幻想的。姫鶴平や天狗高原にはキャンプ場やコテージ、温泉やレストランも整備され、標高の高さによる爽涼環境が魅力だ。週末は混雑するが、早朝ならほぼ貸切状態、避暑と絶景を満喫できる穴場ルートだ。
3.【長野県】絶景を望む爽快路 高ボッチ・鉢伏高原スカイライン
長野県の高ボッチ・鉢伏高原スカイラインは、標高約1,665mの高ボッチ高原を起点に、鉢伏山(約1,929m)へと続く爽快ルートである。初夏は新緑に包まれ、涼風が吹き抜ける避暑地として最適だ。
道中は森林帯の林道区間に急勾配のワインディングが続き、クリアな空気の中での走行は格別。頂上の鉢伏山荘付近まで自走でき、徒歩20分の登山で360度の大パノラマを広がる。諏訪湖、富士山、北アルプスを望み、晴れた朝夕には雲海や星空も堪能できる。