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扱いやすいパワーと軽快なハンドリングの走りが楽しすぎる!「Triumph Trident 800」試乗インプレッション

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

新型「Trident 800(トライデント800)」は、「トライデント660」の上位モデルというポジションだが、単なる排気量アップ版ではなく、装備や走りの質感まで含めてワンランク上のモデルとして仕上げられている。今回、このトライデント800を試乗することが出来たので、そのインプレッションをお届けしよう。

目次

トライデント800とは?

まるでアスリートのような筋肉質で引き締まったプロポーション

トライデント800のネイキッドデザインは、筋肉質で力強く、鋭い面と滑らかな曲線が融合し、堂々としたプロポーションとアスリートのような佇まいを生み出している。
ワイドで彫りの深い14Lタンクは、スリムなシートとテールユニットへと自然に流れ、短いアップスウェプトサイレンサーと最小限のナンバープレートハンガーがリアを引き締める。
またボディ同色のベリーパン(アンダーカウル)やフライスクリーンが空力性能と見た目の統一感を高め、ダイナミックなロードスターフォルムを強調している。

ボディカラーは3色をラインナップしている。

新開発798cc 3気筒エンジンは中回転域からレッドゾーンまで胸のすく加速

トライデント800に搭載された新開発の3気筒エンジンは、10,750回転で115PSを発生し、8,500回転で最大84Nmのトルクを発揮する。トリプルスロットルボディを採用したほか、内部構造には、ツイスト鍛造クランクシャフト、専用カムシャフトとバランサー、鍛造コンロッド、高圧縮ピストンを採用。これにより、中回転域の力強いトルクから、11,500回転のレッドゾーンまで胸のすくような吹き上がりを実現している。

ストリートトリプル765 RSの水冷3気筒DOHC4バルブエンジンをベースに排気量を798ccまで拡大している。

トライデント800の走行インプレッション

まるで400ccのような軽快さに800ccのパワフルさを融合したエンジン

トライデント800に跨った瞬間、まず感じるのは車体のコンパクトさと自然なライディングポジションだ。シート高は810mmながらスリムな車体により足付き性は良好で、199kgの装備重量を数値以上に軽く感じさせる。走り出してすぐ、このマシンの真価は新開発798cc並列3気筒エンジンにあることを実感した。最高出力115PS、最大トルク84Nmを発生するこのエンジンは、低回転域から厚みのあるトルクを生み、街中でもギクシャク感は皆無。スロットル操作に対する反応は極めてリニアで、ライダーの意思と後輪の動きが直結しているような感覚を味わえる。まさに400ccクラスの軽快さに、800ccのパワーを取り入れたと言っても過言ではないだろう。とにかくアクセルを開けるのが楽しいのだ。

中回転域では3気筒特有の滑らかさと鼓動感が絶妙にバランスし、実用回転域の豊かさが際立つ。特に4500〜8500rpmの領域ではトルクの厚みが持続するので、ワインディングなどでの走りではシフト回数を減らしたままリズミカルにコーナーをつなぐことが可能だろう。

ハンドリングは軽快で正確そのものだ。Showa製倒立フォークとモノショックの組み合わせは路面追従性に優れ、荒れた舗装でも不安定さを感じさせない。ステアリングは素直で切り返しは軽く、それでいて高速域では確かな直進安定性を保つ。フロントの接地感も明確で、ブレーキングから旋回、立ち上がりまで一連の動作が非常にスムーズだ。ラジアルマウントキャリパーによる制動力も十分以上で、安心してコーナーへ進入できる。

一方で電子制御も充実しており、ROAD、SPORT、RAINの各モードは明確にキャラクターを変える。SPORTではスロットルレスポンスが鋭くなり、エンジンの活発な性格が前面に出る。一方でROADモードは扱いやすさを重視し、日常域での快適性を高めている。これらの制御は自然に介入し、ライディングの楽しさを損なうことはない。さらにアップ&ダウン対応のクイックシフターも動作は実にスムーズで、爪先だけで自然にシフトできる気軽さは一度味わうと手放せない。

総じてトライデント800は、扱いやすさとスポーツ性能を高次元で融合させたロードスターだ。日常からワインディングまで幅広いシーンで高い満足感を提供し、ライダーの技量を問わず「操る楽しさ」を実感させてくれる完成度を持つ。単なるミドルクラスの一台ではなく、トライアンフの3気筒哲学を凝縮した意欲作と言えるだろう。

ライディングポジションは自然で、足付きも良好だ

ライディングポジションは、ミドルクラスロードスターとして理想的なバランスを実現している。シート高810mmは身長173cmの筆者だと、両足のつま先がしっかりと地面を捉え、車体を安定させられる安心感がある。

ハンドルバーは幅広で適度にアップライトなポジションに配置されており、肩や腰への負担を抑えつつ自然な姿勢が取れる。これにより街中の渋滞や細かな動きが要求されるシーンでもストレスが少なく、疲労感を感じにくい。ステップ位置もやや低めで、膝の曲がりが適度に保たれ、長時間のライディングでも不快さを感じさせない設計だ。全体として、トライアンフがこのクラスに求める「気軽に乗れて、かつ走りを楽しめるポジション」という狙いが明確に表れている。

腕を自然に伸ばしたところにハンドルがあり、疲れにくいポジションとなっている。
足付きはかかと以外がしっかりと着くので不安感を感じることはなかった。

バイカーモデルの桜井つぐみさんも試乗チェック!

トライデント800にまたがった瞬間、まず感じたのは扱いやすさと安心感です。身長157cmの私でもシート幅が細く足つきがよく、信号待ちやUターン時の不安が少なかったです。車重が約199kgという数値以上に軽く感じられ、スムーズに取り回せるのは女性ライダーにも大きなメリットだと思います。ポジションは私でも腕が伸び切ることなく自然に乗れました。
エンジンは思った通りのパワーは出てくれるので、街中から高速まで楽しく走れると思いました。乗り心地もしなやかで路面のショックを上手く吸収し、長時間のツーリングでも疲れにくいと思います。
トライデント800は女性ライダーにもフレンドリーで、走る楽しさと安心感を両立した一台だと感じました。

腕にゆとりがある自然なライディングポジション。
両足べったりとはならないが、車体が軽いので不安感は少なかった。

トライデント800の装備

トライデント800は装備類も充実している。My Triumph Bluetoothシステムにより、左側のスイッチキューブから音楽や通話、ターンバイターンナビゲーションをシームレスに操作でき、情報は3.5インチの丸型カラーTFTスクリーンに表示される。オールLEDのライティングシステムは、特徴的な丸型ヘッドライトにDRL、統合型テールライト、セルフ消灯式ウインカーなどを備える。

丸型LEDヘッドライトを採用。常時点灯のDRL(デイタイム・ランニング・ライト)がアイコンとなっている。
ハンドルバーは日本人の体型にはちょうど良い長さで、自然なポジションをとることができる。
フロントフォークはSHOWA製のSFF-BPを採用。φ41mm倒立タイプとなっている。
左右で減衰力の調整機構(圧側・伸び側)を分けたセパレートファンクション方式でセッティングが可能。
リアサスペンションもSHOWA製。プリロードおよび伸び側減衰力の調整が可能なリンク式モノショック式。
トライアンフブランドの4ピストンラジアルキャリパーとφ310mmツインフローティングディスクを採用。
Triumph Shift Assistによりクラッチ操作なしでのシフトアップ・ダウンが可能。「
丸型メーターには上部にタコメーターや速度を表示するLCDディスプレイを装備。下部には各種モードやコネクティビティを表示する3.5インチTFTディスプレイを内蔵。
前後セパレートタイプのシートを採用。シート高810mmと比較的低めで、前方が絞り込まれた形状により足着きも良好だ。
プレミアム仕上げのブラッシュドアルミニウムやゴールドのホイールが美しい。
モード切替スイッチなどじゃ左側に集約。裏側にはクルーズコントロール用のスイッチも備える。
セルスターター、ハザードスイッチは右側に装備。
迫力あるサウンドを発するマフラーを装備。
ベリーパン(アンダーカウル)を標準装備。
ナンバープレートハンガーはスイングアームに装着される。
シンプルなデザインのテールランプはLEDタイプを採用。

<SPECIFICATION>
メーカー希望小売価格:1,249,000円(税込)〜1,269,000円(税込)
エンジン型式:水冷4ストローク3気筒DOHC4バルブ
排気量:798cc
ボア×ストローク:78×55.7(mm)
最高出力:115HP/10,750rpm
最大トルク:84N・m/8500rpm
トランスミッション:6速
ブレーキ(F):油圧式ダブルディスク
ブレーキ(R):油圧式ディスク
サスペンション(F):倒立式Showa製41mm大径ピストンフォーク
サスペンション(R):Showa製モノショック
全長:2,025mm/全幅:815mm/全高:1,090mm
シート高:810mm
ホイールベース:1400mm
タイヤ(F/R):120/70ZR17・180/55ZR17
車両重量:199kg
タンク容量:14L

(編集協力:トライアンフ・モーターサイクルズ株式会社)

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