プレミアムヘルメットブランドとして世界的に知られるSHOEIが、茨城県稲敷市にオープンした「SHOEI HELMET PARK」。“体験型”をキーワードに、歴史や最新技術まで「見て・知って・体験できる」、見どころ遊びどころ満載なパークだ。
今回、SHOEIヘルメット未経験の筆者が、二輪免許取り立て&SHOEIヘルメットデビューする新米ライダーさんとともに「SHOEI HELMET PARK」を訪れ、「HELMET MUSEUM」のコンテンツを余すことなく体験してきた。
SHOEIの最高峰モデル「X-Fifteen」を着用してバンバン傾くバイク型シミュレーターでMotoGPライダーの走りを体験し、SHOEIヘルメットの歴史や製造工程、MotoGPライダーやレジェンドの「本物の使用ヘルメット」や歴代モデルなどの展示を堪能。
ヘルメットにグラフィックを転写する「転写貼り体験」では無心で水分と空気を抜き、おまけで作れる自作のお土産缶バッチを胸に、ギャラリーでのお買い物を楽しんで焼きたてピザに舌鼓を打った。
そんな本気で楽しめてしまう「SHOEI HELMET PARK」、目的地でも立ち寄り地でもライダーなら一度は訪れておきたいその魅力を詳しくご紹介する!
ライダーはもちろん家族連れも安心して遊びに行けるヘルメットパーク

高速道路で来るなら圏央道・稲敷インターチェンジを降りて5分、下道なら稲敷ののどかな田園風景を楽しみながら行ける「SHOEI HELMET PARK」。
平日は開館時間11時(入口ゲート10時半開門)、土日祝は開館時間10時(入口ゲート9時半開門)と、開館時間の30分前には入口ゲートが開門しているので、開館を待ちながら愛車とともに撮影スポットなどで記念撮影も楽しめる。
なお、建物前の駐輪場はバイクのみ(障害者用駐車場あり)だが、クルマ用の駐車場もしっかりと設けられているので、これからバイクに乗りたい人や家族連れで行きたい人などは気軽にクルマで遊びに行こう。
無料のヘルメットロッカーやベビールームを完備!


2Fへの階段下には無料のヘルメットロッカーが用意されており、ヘルメットやちょっとした手荷物を保管できるほか、1Fには多目的トイレ、2Fにはベビー休憩室があるので家族連れなどにも配慮された設計になっている。
さらにトイレには、グローブやバッグだけでなくヘルメットまで安全に置けるサイズのスペースが確保されており、ライダーに寄り添った配慮とヘルメットを大切にするという想いを感じさせられた。


【2F】ミュージアムは体験して学べるヘルメットのテーマパーク
歴代モデルの展示や現役MotoGPライダーやレジェンドライダーの実使用ヘルメット展示、ヘルメットの製造工程の紹介コーナーなど、SHOEIのものづくりを多角的に体感できる施設2階に設けられた「HELMET MUSEUM」。
さらに、MotoGPライダーの走りを疑似体験できるレーシングシミュレーターやグラフィック工程の一端に触れられる転写貼り体験など、体験型コンテンツも充実している点が大きな特徴だ。
映え! 圧巻のSHOEIヘルメットタワー

2Fへの階段を登ると圧倒的な迫力で出迎えてくれるのが「SHOEIヘルメットタワー」。販売中のラインナップが、17モデル×8段に渡って白黒の並びで配置されているのが本当に美しい。
また、ヘルメットタワー内は立ち入りOKの激アツ・フォトスポットでもあるので、思い出の一枚を残しておきたい。


現役MotoGP & AMA SXライダー、レジェンドライダーたちのヘルメットなど「本物の着用ギア」に大興奮!

ヘルメットタワーの裏手に回ると、マルク・マルケスをはじめとしたSHOEIヘルメットを愛用する現役MotoGPライダーやAMAスーパークロスライダー、往年のレジェンドライダーたちのヘルメットとツナギなどが展示されている。
ミュージアムたらしめる大きなポイントは、これらがただのモデル展示ではなく、「彼らが実際にレースで使用した本物」が展示されているということ。
展示をじっくりと眺めながら、レースで生まれたであろう傷ひとつひとつに潜むドラマを妄想するのもまた楽しい。
マルク・マルケス

アレックス・マルケス/ファビオ・ディ・ジャンアントニオ

トプラック・ラズガットリオグル/マルコム・スチュワート(AMAスーパークロス)

レジェンドライダーコーナー

マルケスの走りを体感! 5種のコースから選べる「CIRCUIT RACING SIMULATOR」

体験型コンテンツのひとつである、スペイン製のシミュレーターを使ってマルク・マルケスほかMotoGPトップライダーの走りをバーチャル体験できる「CRS(サーキット・レーシング・シミュレーター」(1PLAY500円/体験時間約2分/事前予約不要)。
走り(画面)とリンクしてバンクするバイク型シミュレーターにまたがり、プロライダーたちと同じ「X-Fifteen」を被ってトップライダーの走りを体感できるのだ。


体験に挑戦した新米ライダーさん曰く、「姿勢が前屈みでびっくりした! ヘルメットは大きくて重そうに見えるフルフェイスなのに被り心地が軽くて、バイクが左右に大きく揺さぶられてもブレないし、首に負担が全然かからなかった」とのこと。
筆者もCRSを体験してSHOEIヘルメットデビューをしたのだが、想像以上に快適な被り心地&ホールド感に加え、首に負担の少ない重心バランスによるグラムでは計れない軽さの感覚に感動した。食わず嫌いはよくなかったと反省!
SHOEIユーザーやこれからヘルメットを選ぼうとしている人もちろん、筆者のような他メーカー使いでもCRS体験を通してSHOEIヘルメットの最高峰モデルの被り心地まで同時に体験できるので、ぜひオススメするっ。
ヘルメットへの転写貼りが体験できる「GRAPHIC STUDIO」

「GRAPHIC STUDIO」では、ヘルメットのグラフィックモデルにおける重要な製造工程の一つである「転写貼り」を体験できる。講師による転写貼り作業の実演を見た後、量産品にも使用されている実際の転写紙を使って参加者が貼付作業を行なう流れだ。


この転写貼り体験で嬉しいのは、体験内で制作する転写貼りグッズ「オリジナル缶バッチor缶マグネット」をお土産として持ち帰れること。6種類の中から好きな絵柄を選べて、缶バッチにするか缶マグネットにするかも選択できるのだ。
また、乾燥待ち中に行なわれる転写クイズも楽しいので、全問正解にチャレンジしてみて。



SHOEI歴代製品の展示コーナーや製造工程の展示も熱い!

その当時の歴史を振り返ることができる、貴重なSHOEIヘルメットの歴代モデル展示コーナー。バイク用だけでなく、SHOEIが所蔵する最古のヘルメットである自転車用の「サイクルハット」をはじめ、F1レジェンドドライバーのアイルトン・セナのヘルメットなども展示されている。
この展示コーナーのためにかき集めたという貴重なヘルメットたちだが、どうしても発見できなかったという最初期モデルがあるというので、見つけた人はSHOEIにご一報を。
また、SHOEIヘルメットが出来上がる製造工程を映像で見ることができるSHOEIシアター(上映時間:約10分)や、製造工程展示コーナーなども必見。
「いかにライダーにかかる負担を減らせるか」という快適性を追求するSHOEIのものづくりの信条を知ることができるだろう。




SHOEI印のキャリーケース&自転車競技用ヘルメット

新規事業枠で展示されていて気になったのが、SHOEI印のスタイリッシュなキャリーケースと自転車競技用ヘルメット。
とくにキャリーケースは、クラウドファンディングであっという間に売り切れたというほどの人気商品で、今年中を目標にSHOEIギャラリーでの販売を目指しているそう。
ヘルメット作りで培った技術がふんだんに詰め込まれた、SHOEI印の耐久性・強度に優れるFRP素材のキャリーケースの登場が待ち遠しい!
【1F】ギャラリー&ピザレストラン
最新モデルやグッズ&アパレル、アウトレットまで取り揃えたSHOEIギャラリー

1階奥に位置する「SHOEI ギャラリー」にはSHOEIの最新ラインアップがずらりと並び、購入も可能だ。また、シールドなどのパーツに加え、SHOEI印のオリジナルグッズやアパレルも販売している。
また、ここにしか存在しないアウトレットコーナーも設置されているので、気になる人はチェックしてみよう。
最新の3Dフィッティングサービス(有料)で世界でひとつだけの内装に!
SHOEIギャラリーでは、SHOEIヘルメットのプロが頭を実測しウレタンシートで内装をフィッティングしてくれるフィッティングサービスのほか、3D機器で頭部を緻密に計測してミリ単位で内装を調整してくれる「3Dパーソナルフィッテングシステム」も実施している。
既製品では味わうことのできない「本気のシンデレラフィット」を味合わせてくれること間違いなしなので、3Dフィッティングはロングツーリングをする人にとくにオススメしたいサービスだ。
走行時間がかさむと頭の一部が痛み出す。そんな痛みと完全に縁のないフィット感で走りを楽しめるハズ。


お持ち帰りもできる! 本気で美味しすぎた「HELMET PIZZA」
SHOEIの世界感に包まれながらゆっくりと食事を楽しめる、本格的な焼き立てナポリピッツァと濃厚なイタリアンジェラートが味わえるピザレストラン。「IL NESSO pizza napoletana」の安藤有希シェフ監修プロデュース。

ふたりでもお腹いっぱいになる大きさだが、食べ残してもお持ち帰り用に包んでもらえるので安心。箱に入れて持ち帰ってもよし(箱代150円)、アルミホイルに包んで持って帰ってもよし(無料)なので、悔いなく食べたいピザを頼もう。


SHOEI未体験の人こそ絶対行くべきと確信!
今回、「SHOEI HELMET PARK」に行ってミュージアムで濃厚な時間を過ごしたことで、ただ楽しむだけでなくSHOEIが掲げるヘルメット作りに対する考え方まで学ぶことができた。
ヘルメット自体の安全性能の試験はもちろん、ライダーの疲労軽減に直結する風洞など空力性能の試験、シールドが曇らないようにするにはどうするべきかなど、SHOEIが目指すのは「ライダーが快適な状態であり、どんな環境でもいいライディングができるヘルメット」だった。
安全性能は当然、さらにより快適であれば疲労による集中力欠如や、微妙に頭の形に合わないゆえ生じる痛みによる注意力散漫など事故につながる要因も減る。
SHOEIはライダーの快適性や利便性を向上させるために、さまざまな研究や挑戦をしているヘルメットブランドなんだな、と認識が大きく一新された日となった。
そして、フィッティングを施したSHOEIジェットヘルメットを手に入れた新米ライダーさんは、「これまで被っていたジェットヘルメットとは被り心地や安定感が全然違う。なによりスピードを上げた時のちょっとした恐怖感や不安感が一切なくなった!」と驚いていた。
これこそまさに、ヘルメットが快適だからこそ生まれる心の余裕と安心感なのかもしれない。

SHOEI HELMET PARK概要

茨城県稲敷市に誕生した「SHOEI HELMET PARK」は、SHOEIの国内生産拠点のひとつである茨城工場に隣接しており、SHOEIの世界観を“体験”できる新たな拠点として誕生。
ただ製品を眺めるだけではなく、実際に触れ、知り、体験できるコンテンツが揃っていることで、SHOEIヘルメットというプロダクトをより立体的に理解できる空間となっている。
(取材協力:株式会社SHOEI)








