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デザイン性と堅牢性が抜群!ハンターカブにドイツから来たリアボックスを装着してみた【動画あり】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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日常に溶け込むトップケースの存在

大都市周辺の幹線道路では、125ccから160cc程度のバイクで通勤するライダーを数多く見かける。そういったバイクのほぼ8割にはトップケースが装着されている。また最近はツーリング先でもトップケースを着けたバイクとの遭遇率も高い。

駅の駐輪場にバイクを置く際や休憩でバイクを離れるときに、トップケースがあればヘルメットなどを収納しておけるし、不意の雨でも中の荷物が濡れる心配は皆無。ツーリングでは、荷物をくくる手間も省け、渋滞路でも左右に張り出したパニアケースほど気を配る必要がない。というように今やトップケースは日常的にバイクを使うライダーにとって、無くてはならぬ存在になってきている。

FURCHTLOS(フルヒトロス)はヨーロッパ発祥のラゲッジメーカー

2025年の東京・大阪・名古屋モーターサイクルショーにブースを出展し、日本初上陸を果たしたのが「FURCHTLOS(フルヒトロス)」だ。

「furchtlos(フルフトロス)」はとドイツ語で、「恐れを知らない」「勇敢な」「大胆な」という意味の形容詞で、その名の通り他のメーカーとは一線を画したデザインや品質を追及しているドイツ発祥のメーカーだ。

デザインチームは、世界のトップ自動車ブランドにおいてデザイン経験を持つ人材で構成され、製品は車両の開発に携わってきた自動車工学のエキスパートが担当。バイク用アクセサリーの設計に、車両開発と同じようにアプローチし、設計コンセプトから量産まで、製品開発プロセス全体を通じて研究開発に重点を置いている。何より開発陣が全て生粋のバイク乗り集団なのだ。

その結果、ドイツの権威あるデザイン賞である「レッドドット賞」を2年連続で受賞。2023年にはアルミケースの「RANGER」が、2024年には樹脂ケースの「SHIELD」を受賞という新進気鋭のラゲッジメーカーなのである。

ラゲッジメーカーとして現在4種類のシリーズを展開

フルヒトロスは「レッドドット賞」を受賞した「RANGER」と「SHIELD」以外に「EVEREST」、「LEGACY」の4つシリーズをラインナップしている。

RANGER(レンジャー)シリーズ:アルミ製のトップケースとサイドケース。耐久性と防水性に加え、堅牢性にも優れ、アドベンチャーバイクに最適なラインナップ。

SHIELD(シールド)シリーズ:防水性と耐久性に加えて、日常使いでの使い勝手の良さを重視した樹脂のトップケース。過酷な環境下での常用にも対応できるモデル。

EVEREST(エベレスト)シリーズ:大容量かつ防水性や耐久性にも優れた完全防水のソフトバッグシリーズ。専用のマウントなどを必要とせず、過激なオフロード走行にも対応する。

LEGACY(レガシー)シリーズ:クラシックなデザインと最新の機能性を融合したモデル。クルーザーモデルやトラディショナルなスタイルのバイクにぴったりなデザインが魅力だ。

CT125ハンターカブに取り付けてみた

車体に取り付けるための付属品。ボルトと取り付け金具を使って
右のユニバーサルサポートプレートを、キャリアなどに取り付ける。

今回は、シールドシリーズのSをCT125ハンターカブに装着、テストしてみた。

まず装着だが、標準で付属するユニバーサルサポートプレートをキャリアなどに固定し、あとは本体をカチッとワンタッチではめるだけ。

ユニバーサルサポートプレートには、何カ所にもわたって装着用の穴が空いており、そこにボルトを通して下からW型の金具とボルトで固定するというもの。多数の装着穴は空いているものの強度は十分感じられるさすがはドイツ品質だ。CT125ハンターカブの場合は、U字型の金具を使って、キャリアに空いている穴と共締めした。

ユニバーサルサポートプレートが固定出来たら、あとは本体前部にある2カ所の爪を差し込み、後端のロック機構に本体をはめるだけ。カチッとという音と共に本体ががっちり固定された。

サポートプレートには広範囲に四角い穴が空いており、任意の位置にボルトを通せるようになっている。
CT125ハンターカブはこの位置でU字型の金具を使って共締め。4カ所留めるのがベストだ。
締め付けはプラスドライバーと10mmのソケットレンチを使用。
サポートプレートを取り付けたら、上からカバーを装着。これは工具いらずではめるだけ。

あらゆる素材を組み合わせたスタイリッシュなフォルム

上部のエンボス加工がほどこされたフタ、艶あり塗装のエンブレム、シルバーの反射部と
あらゆる面で構成され、シャープなデザインが特徴的だ。

シールドSのデザインは、まさに先鋭的なものだ。基本的には丸みをおびた形状であるにもかかわらず、いくつもの面が集合して全体を構成している。端々でエッジが立ち、丸い中にも絶妙なシャープさを生み出しているのだ。

一言で樹脂のケースと言えども、反射板や艶のあるエンブレムパーツ、エンボス加工が施されたトップパーツと、部位によって違う素材を組み合わせることで、これまでにあまり例のないスタイリッシュなフォルムに仕上がっているのが特徴だ。

このデザイン性の高さこそがフルヒトロスの魅力であり、レッドドット賞を受賞したのもうなずける。

35Lの容量は日常使いにジャストサイズ

ヘルメットはジーロットフライボーイジェットのLサイズにシールドを着用。

シールドSの内容量は35L。ちょうどヘルメットが1個と、レインウエア、盗難防止ロック、500mlのペットボトルにちょっとした工具が入るぐらいのサイズ。ジェット型ヘルメットならかなり余裕だが、フルフェイスだとジャストサイズ。

バイザーのついたアドベンチャー型ヘルメット(SHOEIホーネットADV:Lサイズ)は、残念ながら入らなかった。

フルフェイスヘルメットの場合は、ヘルメット内にレインウエアなどを詰めると
スペースを有効活用できる。

試しに筆者の所有する山岳二人用テント、エアマット、夏季寝袋、フレームチェア、テントフレームを入れてみたところ、なんとかぎりぎり収まってしまった。これは開閉部よりも上部にかなり余裕があるためだ。荷物を収納する際は、この上の空間をうまく使えるとより利便性が上がるだろう。

試しに筆者が所有するソロキャンプ道具を入れてみたら、ギリギリ入ってしまったのには驚いた。
テントのフレームは40cmなので、それぐらいの長物は入ることになる。

ボックスの開閉は単純で、キーを刺して左に回せばフタがポコっと開き、右に回して、すぐ下の四角いボタンを押すと本体をサポートプレートから外すことが可能だ。蓋の開閉に別にボタンを設ける製品も多いが、キーシリンダー部分で開閉できるシンプルな構造が嬉しい。

開いた状態のフタを閉めるときは単純に上から少し押すだけ。カチッとという小気味よい音と共にフタがロックされる。

この位置から左に回すとフタが開き、右に回し、四角いボタンを押すとケースが外れる。
キーを右に回し、このボタンを押すと本体が外れる。装着は本体を押し込むだけだ。

シールドSの35Lというサイズ感は小さからず大きからずで、日帰りツーリングや通勤など日常的にバイクを使うには最適のサイズといえよう。

デザイン、質感、価格と高い平均点が魅力

CT125ハンターカブの場合はキャリア後方に着ければ、前部に他のバッグを積載することも
可能なので、ロングツーリングやキャンプでも活用できそうだ。

今回は、筆者のCT125ハンターカブに装着し、財布、スマホなどに加えレインウエア、防犯ロックなどを入れて市街地を走行してみた。もちろんガタつきや、ケースの重さによる運転への影響などは皆無。普通に走っている分には装着していることを忘れてしまうぐらいだ。

内側の底部には傷つき防止用のマットも敷かれているので、ヘルメットを横に収納した際でも安心だ。

キーによる開け閉めも非常にスムーズで操作感も良く、質感も高い。内部には傷防止の圧縮マットが敷かれているので、ヘルメットを傷つけないのもポイント。

バックレストも装備しているので二人乗りの際も便利。またCT125ハンターカブの場合は本体を
キャリアの前方に装着するとライダー自身の背もたれとしても活用できそうだ。

ハンターカブはセカンドシートがないので、タンデムは試せなかったが、タンデムできるスクーターなどなら、ボックス前方にあるバックレストがパッセンジャーを快適にサポートするはずだ。ちなみにこのバックレスト装備モデルが13000円で、未装備は11000円と選べるのも嬉しい。

このシールドSはどちらかというと都会的なデザインなので、アウトドア的なハンターカブよりも、最新のスクーターやスポーティなデザインのバイクのほうが似合うように感じた。

しかしその使い勝手や質感、そしてデザイン性はかなり高く、価格も1万円程度とコストパフォーマンスの面でも優秀。ストレスフリーな日常使いが約束されるトップケースを、アナタの愛車にも着けてみてはいかがだろうか。

FURCHTLOS SHIELD S スペック

カラー:ブラック/シルバー、ホワイト/レッド
サイズ:42×43.5x32cm
容量:35L
最大荷重:10kg
【付属品】ユニバーサルサポートプレート(汎用・Sサイズ用)
バックレスト装備 価格:13000円(税込)
バックレスト未装備 価格11000円(税込)

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