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日照時間が短い今こそ!バイクのヘッドライト黄ばみを落とす簡単メンテ術

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

日照時間が短くなる季節は、ヘッドライトを使用する時間が自然と増えます。

しかし、ヘッドライトは、経年劣化により徐々に黄ばんでいくものです。

この状態を放置すると夜間の視認性が低下するだけでなく、バイク全体の印象にも影響を与えかねません。

では、ヘッドライトの黄ばみはどのように対処する必要があるのでしょうか。

目次

黄ばみを取る方法

一般的に、バイクのヘッドライトは経年劣化によって徐々に黄ばんでいきます。

これは、走行中に受ける風や雨・路面のほこりなどが原因となり、樹脂製カバーの表面に劣化が生じるためです。

また、不適切な洗車方法や強い洗剤を使用した場合にも、表面に微細な傷がつくことで黄ばみが促進されることもあります。

黄ばみが軽度であれば、中性洗剤と水での洗浄、重曹ペーストや研磨剤入り歯磨き粉を使った軽い磨きで改善できる場合があります。

もしも磨いて黄ばみを取る場合は、柔らかい布を使用し、円を描くように優しく磨くのがポイントです。

一方、黄ばみが強く進行している場合は、より強い対処法が必要です。

コンパウンドを用いた研磨や、1000番以上(できれば1500〜2000番)のサンドペーパーでの水研ぎは有効な方法のひとつです。

また、研磨材やコーティング剤がセットになったヘッドライトリストアキットの使用も適しています。研磨後はUV保護コーティングを施すことで再び黄ばむのを抑えることができます。

ヘッドライトが曇りすぎていると整備不良になることも

このように、ヘッドライトの磨き方にはいくつかの種類があります。

なお、ヘッドライトが黄ばんでいると本来の明るさを発揮できず、夜間走行時の視認性が下がるおそれがあります。

とくに秋から冬にかけて日没が早まる時期は暗くなる場面が増えるため、ヘッドライトの性能を十分に引き出せない状況は、大きなリスクにつながりかねません。

また、ヘッドライトの汚れが深刻な場合は保安基準に抵触する場合もあります。

そもそも、ヘッドライトは安全な走行に欠かせない装備であり、十分な光量が確保されていなければ保安基準に適合しません。

保安基準では15,000cd以上の光度が求められているため、黄ばみによって光量が不足する場合は整備不良になる可能性があります。

道路運送車両法第54条では、整備不良について「地方運輸局長が『保安基準に適合しなくなるおそれがある状態』または『適合しない状態』にある自動車の使用者に対し、必要な整備を命ずることができる」と規定されています。

この命令や指示に従わなかった場合、50万円以下の罰金が科されます。

さらに、従わない場合には当該車両の使用停止命令が出されることもあり、これに違反した場合は6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金の対象になってしまいます。

なお、ヘッドライトの光軸も保安基準で定められており、ずれている場合は適正な照射ができません。

とくに車検前の整備では、光軸や光量について工場や整備工場での専門的な確認を受けるのが確実です。

ヘッドライトの黄ばみは見た目だけでなく、安全性や法規への適合にも影響します。

日照時間が短くなる季節こそ、ヘッドライトの状態を見直し、適切なメンテナンスをおこなうことが求められます。

まとめ

ヘッドライトは、安全に走行するために欠かすことのできない重要な装備です。

黄ばみや曇りをそのままにしておくと、視認性が低下するだけでなく、保安基準に適合しない状態になるおそれもゼロではありません。

とくに日照時間が短くなる季節はヘッドライトを使用する機会が増えるため、状態を定期的に確認し、必要に応じてケアをおこなうことが大切です。

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