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プロが絶賛するキャブの◯◯。Z2もCB400Fourもコレが不可欠と語るワケ

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【brand pickup】
それはキースターの燃調キット。
兵庫県尼崎にある岸田精密工業が展開するキャブレターのリペアパーツです。
岸田精密工業は1941年の創業以来、キャブレターパーツを自社生産し続け、キースター燃調キットの対応車種を年々増加させています。

80年以上の実績と500車種以上の豊富なラインナップを誇るこのキット。
サンデーメカニックの中にはお世話になった人も多いのではないでしょうか?
もちろんプロも愛用していて、「キースターの燃調キットがないと商売にならない」と語るショップもあるほどです。

そんなキースターの燃調キットについて、名古屋市にある旧車専門店「東海オート 中川店」にお話を聞いてみました。

東海オート 中川店
【住所】愛知県名古屋市中川区清船町5-1-3
【TEL】052-655-6141
【HP】https://s-vision.net/


1970年代 ~ 1980年代の人気車種を中心に取り扱う旧車バイク専門店。常に保有している在庫の台数はなんと500台以上!
県内外のお客を問わず、整備、カスタム、レストアから買取までを一任してくれる、旧車好きのための心強いお店です。

東海オート 中川店代表・関山修平さん
目次

キースターの燃調キットを積極的に使用する理由は?

東海オート 中川店では、純正キャブレターのオーバーホールやセッティングでキースターの燃調キットを使っているとのこと。

サブロー

旧車だと純正パーツの生産が終了しているから、その代わりにキースターの燃調キットを使っている…ってことですか?

関山さん

それもありますが、理由は他にあるんです。

【理由1】ノーマルでも車両によってベストセッティングが異なるから

キースターの燃調キットには、以下のものが同梱されています(内容は車種によって異なります)。
同梱されたパーツ類は純正品と遜色ない作りになっており、ニードルバルブに至っては「純正品をはるかに凌ぐ性能」とメーカーが謳っているほどです。

ここで注目したい点は、燃料の濃さ(セッティング)を調整するメインジェット、パイロットジェット、ニードルジェットが複数セット用意されているところ。
さらに、ガスケットなどの消耗品もすべてそろっています。

つまり、消耗品をすべて新しくして、同時に燃料の濃さをベストな状態にできるパッケージというわけです。

セッティングのフローチャートも同梱


エンジンやマフラーをカスタムした車両にキャブレターのセッティングが必要なのは当たり前。
しかし関山さんいわく、完全オリジナル(ノーマル)の車両でも、個体差によってセッティングが異なるとのこと。

サブロー

え?ノーマルの車両なら純正のセッティングに合わせればOKじゃないんですか?

関山さん

いえ、実は違うんです。エンジンやキャブレターは走行距離が増えると、各部に摩耗が生じます。摩耗した箇所のクリアランスが広がった分だけベストセッティングも変わるんです。

キャブのボディには無数の穴があり、それらは混合気の流れで削られて目に見えないレベルで摩耗していく
スロットルバルブの摺動部も摩耗しやすいパーツの1つ

関山さんいわく、仮にまったく同じノーマル車両が2台あっても、摩耗の度合いが違えばそれぞれベストなセッティングは大きく異なるとのこと。
さらに、ジェットの詰まりを溶かすためにキャブクリーナーなどを使った場合もクリアランスに変化が生じることがあるそうです。

このように走行距離が多い車両や不動状態からレストアした車両はクリアランスが変化しているため、純正と同じ番手のジェットやニードルを使ってもベストセッティングは出にくいもの。
しかし、だからといって番手の違うパーツを何個もそろえていくと二度手間になってしまう。
そのため、複数のセッティングパーツがパッケージされた燃調キットを使用しているというわけですね。

【理由2】キットの中に、必要なパーツがすべてそろっているから

セッティングに必要なパーツだけでなく、キャブレターを構成するインナーパーツがすべてそろっています。
そのため、1パッケージあればキャブレターのオーバーホールができる点もキースターの燃調キットのいいところ。

東海オートのメカニックさんがとくに絶賛していたパーツは、2連以上のキャブ同士を連結するジョイントでした。

隣り合うボディ同士で燃料を共有するジョイント(赤色矢印)
ジョイントのOリングを新品にすることで燃料漏れを防ぐ

このジョイントは単純なゴムホースになってる車種もあって、経年劣化でヒビ割れを起こすと燃料漏れの原因になるパーツ。
旧車オーナーの悩みのタネのひとつです。
そのトラブルの救世主がキースターが独自開発したOリング式ジョイント。
このパーツを組み込むことで、高い耐久性を得られて燃料漏れのトラブルを軽減できるとのことです。

【理由3】誰でも安価にベストセッティングが出せるから

キースターの燃調キットは1ボディあたり4,400円(税込)と非常にリーズナブルです。
もしこのキットの内容をすべて純正品でそろえようとすると、1万円を軽く超えてしまいます。
というよりも、純正品だけで複数の番手のジェットやニードルをそろえることはハードルがかなり高いです。

さらにこのキットのいいところは、そうした複数の番手のパーツのうち、どれを取り付ければベストセッティングに近付けられるかというフローチャートが付属しているところです。

エンジンの症状やカスタムの仕様に合わせたチャート
プラグの焼け色と照らし合わせながらセッティングできる

経験豊富なプロメカニックならこのチャートは不要だそうですが、サンデーメカニックにとっては非常にありがたい情報です。

もしもキースターの燃調キットが存在しなかったら…?

関山さん

いま人気のフルオリジナルの旧車は台数が激減しているでしょうね。価格も今以上に高騰していたかもしれません。

これはバイク全般に言えることですが、とくに70~80年代の旧車は、カスタムされた車両以上にフルオリジナル(ノーマル)車両の価値が高まっています。
もちろんキャブレターも同様です。

東海オートでイチ押しの750RS(Z2)。レストアしたものではなく、買った当時のままの姿だという

東海オートでは、ノーマルキャブの消耗品を純正品と同等以上のキースター燃調キットに交換することで当時の乗り味を高いレベルで再現。
バイクが持つ本来の走りを大切にしたいユーザーの要望に応えているのです。

関山さんいわく、「もしキースターの燃調キットがなければ、ZやCBXといった名車の多くはスクラップや部品取り車になっていたかもしれませんね。そうなるとウチのような旧車専門店はきっと商売になりませんよ笑」とのこと。

旧車・名車が今でも元気に走っていられる理由は、エンジンに燃料を送り込むキャブレターがまだまだ現役だから。
そのキャブレターをいつでもベストコンディションに維持できるパーツがキースターの燃調キットです。
旧車ファンのみなさん、愛車のキャブレターをリフレッシュして、当時の乗り味をもう一度体験してみませんか?

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。


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