トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン株式会社は、トライアンフが2025年のMoto2™シーズンに向けて、レース用ギアシフトパターンを導入すると発表した。
新たなギアボックスの開発と導入は、2019年に独占エンジンサプライヤーになって以来、トライアンフにとって最大の変更となる。そして、この新しいギアボックスは、ニュートラルポジションが一番上に位置するようになり、レース中にニュートラルを通過する必要がなくなるため、さらなるパフォーマンスが可能となっている。興味のある方は詳細をチェックしてみてはいかがだろうか。
「トライアンフがMOTO2™向けに、新たなギアボックスを開発、供給」のお知らせ
- トライアンフがMoto2™へのエンジンサプライヤーとなって以来一番大きな改良を実施。
新たなレース向けギアシフトパターンを採用したギアボックスを開発。 - ニュートラルポジションの位置が変わることでシームレスなシフトチェンジを可能に。
2025 年のMoto2™シーズンに向けて、トライアンフはレース用ギアシフトパターンを導入します。2019年に、独占エンジンサプライヤーになって以来、トライアンフにとって最大の変更となります。ギアの順序を変更、ニュートラルポジションが一番上に位置するようになり、レース中にニュートラルを通過する必要がなくなり、さらなるパフォーマンスが可能になりました。
765cc トリプルパワープラントは生産性を考慮すると、生産効率やコスト面においても優位となるギアボックス、即ち1速と2速の間のニュートラルを有する量産向けのギアボックスを利用していました。
継続的な開発とパフォーマンスの向上に対するトライアンフの取り組みにより、2025 年に使用されるMoto2TM エンジンはレース用のギアシフトパターンを搭載することになります。ニュートラルはギアの順列の最一番上に移動され、固定されることになります。ライダーが、レース中のシフトチェンジ時にニュートラルを通過する必要がないことを意味します。トライアンフは包括的な再設計によってこの新たなギアボックスを開発し、ギアが新しいポジションで噛み合うことを可能にした新しいセレクタードラムを導入しました。最適な設計ジオメトリー、質量、慣性を実現するために徹底的に設計されたビレットは、ライダーのみが作動できる新しい機械式ニュートラル ロックアウトにも対応しており、ライダーはレース中にニュートラルを通過することなく 1 速から 6 速までを自由に接続できます。
ライダーがピットレーンまたはスターティンググリッドなどでニュートラルギアポジションを必要とする場合、ロックアウトを手動で無効にすることによってのみニュートラルを選択できます。これらすべては、今シーズンのMoto2TM エンジン用に特別に開発された新しいクランクケース内に収められています。
トライアンフ モーターサイクルズの最高製品責任者であるスティーブ・サージェント氏は次のように述べています。“私たちはより多くのパワーとより多くの回転数をこれまでも供給でていましたが、今回は更に新しいギアシフトシーケンスがあり、私たちがこれまで以上のパフォーマンスに拘っているかを示すこととなります。新しいシフトパターンにより、ライダーはニュートラルを経由することなくギアボックスをシームレスにシフトチェンジを可能として、量産型の 765ccトリプルのサーキットパフォーマンスをさらに最適化します。これまでのところライダーからのフィードバックは非常に好意的であり、今シーズンにそれが実用化されるのを楽しみにしています。」
トライアンフモーターサイクルズのシニアデザインエンジニア、イクラ・ハミド氏は次のように付け加えました。「今シーズン、新しいレース用ギアチェンジシステムの導入により、パフォーマンスがさらに向上しました。これまで、当社の公道向けエンジン基盤を採用しておりますが、毎年のように記録破りのパフォーマンスを実現してきました。それにもかかわらず、エンジニアリングという点においては常に新たな進化を成し遂げるべく研究開発が続けられています。2025年のMoto2TMエンジンアップデートはこれに基づいて構築されるようです。昨年、設計およびテストされた新しいギアチェンジ システムにより、レーサーは Moto2TM ギアボックスとエンジンからさらに多くの可能性を引き出し、勝利という目標だけに集中することができます。
「新しいアップデートは 2 段階の開発プロセスに沿って進められており、特別に構成されています。新しいシステムが意図した通りに、機能するだけでなく、厳しいレース負荷にも耐えられることを確認するために、オフロードバイクのコンセプトと耐久性テストから始めました。様々なテストが完了すると、バイクを持ち込んだテストを実施、その後レース条件を再現して、トラック上での操作性、耐久性、パフォーマンスの評価を行いました。
このような包括的なプロセスにより、Moto2TMクラスでの信頼性を維持しながらパフォーマンスをさらに向上させることができると確信しており、これがトラック上で更なるパフォーマンスとして見られることを楽しみにしています。」
ドルナスポーツの最高スポーツ責任者であるカルロス エスペレータ氏は次のようにコメントしました。「トライアンフは、参入以来、Moto2TM での記録を更新し続けています。我々にとって、彼らが革新への努力を続けていることは強く印象に残っています。」 この新しいギアボックスのアップデートは、Moto2TM に対する同社の取り組みと、Moto GPTMがパートナーに最先端のテクノロジーをレーストラックに開発するための大切な実験の場となっていることを物語っています。ライダーはこの新たなテクノロジーの大ファンになると確信しており、それがさらに良いレースにつながるでしょう。」
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