MOTORISTS合同会社は、同社がサポートするファンティック・レーシング・リノ=ソネゴが、Moto2ザクセンリンクGPにて好成績を収めたと発表した。
同チームのバリー=バルタス選手は、冷静なレース運びで自己最高位となる2位を獲得し、初優勝に迫る走りを見せた。また、アロン=カネット選手も負傷を抱えながら7位入賞を果たし、真のプロフェッショナリズムを証明。同チームはチャンピオンシップ首位との差を13ポイントに広げ、次戦ブルノGPへ大きな弾みを得た。
バルタス、初優勝まであとわずか。カネット、戦士のごとく戦う。
この週末もファンティック・レーシング・リノ=ソネゴにとって再び素晴らしいものとなった。フロントローからスタートしたバリー=バルタスはザクセンリンクで2位に入賞。
アロン=カネットは負傷の痛みを肩と手にかかえながらも7位を手堅く獲得したのだ。
バルタスは年齢を超えた落ち着きと成熟差を見せている。予選2位からのスタートでレースを見事にマネージメントし、常にトップを視界にとらえながらチャンスをうかがい続けたのだ。残り4周となり何度か先行するトップにフロントタイヤを見せるプレッシャーを与えていたタイミングで、1 コーナーでのクラッシュが連続したためエアフェンスにダメージがあり赤旗が出てレースが終了となってしまった。これでゲームオーバー、出られるときに出るではなく最後までチャンスを狙う走り方は報われなかったが、この2位は金メダルにも値するといっていいだろう。チャンピオンシップポイントも、チームに大きく貢献したのだから。
一方、アロン=カネットはまさに真の戦士であることを改めて証明して見せた。予選での大クラッシュによる手の負傷と肩の痛みを抱えながらグリッドについたカネット。12番手からの厳しいスタートとなったが、痛みに耐え続けての7位入賞は、その順位以上に価値のある成果と言っていいだろう。
両者が獲得したポイントは、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴのチームスタンディングでのトップを13 ポイント差に広げて守ることとなった。
来週末、ブルノ(チェコ)で開催されるGPが終わると4週間のインターバル(夏休み)に入るMoto2。チームはマッティア=パッシーニをワイルドカードライダーとして迎え、3 人体制でレースに臨む。チャンピオンシップもいよいよ佳境だ。
アロン=カネット:厳しい一日だった。レース中ずっと指と肩が痛くて、まずはそれとの戦いだったんだ。それでも完走して、7位のポイントを獲得できたから、これはチャンピオンシップを争ううえで本当に重要なことだ。
もう僕たちは得意のブルノに照準を絞り、トップを争うべく準備を始めているよ。
バリー=バルタス:いい週末だったね。いや、実際のところ、もし金曜日に「表彰台を狙える?」って誰かに聞かれたとしても、その時点ではそこまで自信は無かったんだ。ドライ・セッションでは正直苦戦していた。だから土曜日の予選で調子を上げられてはいたけれど、予選と同じようなウェットのレースになることを望んでいたくらいだよ。でも、金曜日の問題点をチームが解決してくれて、いい感じで決勝を迎えられたんだ。レース中もうまくリアタイヤを残すことができて、最終ラップのアタックに賭けていたんだよ。でも、赤旗が全部を変えてしまった。もちろん、巻き込まれたライダーたちの無事を祈っている。まあでも、20ポイントを得られたことは素晴らしいし、とりわけここ2戦、ひどい目に遭ってきたことを考えるといい兆候といっていいはずだね。また表彰台に戻れたし、来週末のブルノではさらに上しか目指していないよ。まずはチームの素晴らしい仕事に感謝だ。
ロベルト=ロカテリ、チームマネージャー:バルタスには最高のレースだった。優勝のためにぎりぎりまで戦い抜いたからね。勝てるレースだった、とは言わないけれど、でもバリーがまさにチャージしようとしたときに赤旗になってしまったのは事実だからね。でも素晴らしいパフォーマンスを見せたことには間違いないさ。
アロン=カネットにとってもいいレースだったはずだ。あの体調でタフな条件のレースをきちんとこなしての感想だからね。昨日の不運なクラッシュの後でもアロンは歯を食いしばって痛みに耐えて、素晴らしい結果を持ち帰ったんだ。
我々は来週末のブルノに向けて、強い自信を持っている。あとは2人がともに表彰台に立てるよう、全力を尽くすだけだね。

リリース提供元:MOTORISTS合同会社








