MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴのアロン=カネット選手が、MOTO2第9戦アッセンGPで2位入賞を果たしたと発表した。
カネット選手は、トップを奪う積極的な展開でレースを牽引しつつ、終盤にウインドスクリーン破損のアクシデントに見舞われながらも粘りの走りで表彰台を確保した。これにより、チームはチャンピオンシップ首位を維持した。一方、バリー=バルタス選手は不運なリタイヤに終わったが、次戦での巻き返しが期待される。
カネット、アッセンで2位入賞。 ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴ、またも表彰台に。
スパニアード(スペイン生まれ)のカネット、頭脳的な展開のレースを見せ、またも表彰台を確保。バルタスはスタートを決めながらも不運なリタイヤに。しかし、チームは依然としてポイントリーダーを維持。
伝統的なサーキット、アッセンで開催されたMOTO2クラス、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴはアロン=カネットが2位に入賞し、2025 年シーズンのチャンピオンシップを争うトップライダーとしての実力を発揮した。
カネットは2列目から鮮やかなスタートダッシュを見せ、1周目からトップを奪うとレースのほとんどでトップを堅守。ペースを守りながらも後方からの厳しいプレッシャーをトップライダーらしくきれいにかわしながら戦った。残り2ラップ、コースの最終セクターが攻守のカギを握る中、2位に続くモレイラにトップを譲り、様子を見ながら最終ラップの逆転を期して攻め込んだ。だが不運なことにギアがうまくかみ合わずにマシンの動きが乱れ、カネットのヘルメットがウインドスクリーンに突き刺さる形でこれを大破。予期していなかったこのアクシデントがトップスピードを削ることになり、予定していたアタックができないままのチェッカーとなってしまった。だがこのハイレベルの戦いでも一歩も引かなかったカネットは、ポイントリーダーの前でフィニッシュすることによりチャンピオンシップ上も貴重なポイントを稼いでトップとの差を縮めたのである。

一方、バリー=バルタスにとっては不運なレースとなった。ベルギー生まれでオランダはもはや地元といっていいバルタスは、計時練習中のクラッシュが黄旗区間中だったためにダブル・ロングラップ・ペナルティを受けてしまう。決勝、素晴らしいスタートからこのペナルティも無難にこなしてレースに復帰しその速さを見せたものの、7 周目にほかのライダーに押し出される形でリタイヤを余儀なくされてしまったのだ。トップに食い込めるリザルトを残せるだけのポテンシャルを見せていただけに本当に残念な結果だったが、2 週間後のドイツで必ずやそのリベンジを遂げることになるに違いない。
カネットが獲得したポイントのおかげで、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴはチーム・スタンディングで依然としてトップをキープ、今シーズンの主要なコンテンダーであることを明確にしている。
アッセンはTTレースを始めて今年で100周年。この記念すべき年に集まったファンは20万人を超え、この素晴らしいレーストラックに彩を加えてさらにその歴史を輝かしいものとした。
次戦、ザクセンリンクを楽しみに!
アロン=カネット:激しいレースだったね。特にモレイラとの毎周の激しいバトルは本当に厳しかったよ。モレイラを先行させたのは戦略的な判断で、ミスではなかったんだ。彼の走りを見ながら、最終ラップの最終セクターで仕掛ける予定だった。ただ、思うようにいかなかったのは、その前にウインドスクリーンを壊したことで、トップスピードを失ってしまっていたためだったんだ。おかげで予定通りのアタックに賭けられず、勝ちを逃がしてしまった。でもそれ以外ではマシンは絶好調で、特にここ何戦かで感じていたストレートの遅れも解消して調子は良かったね。今や去年のシーズン終わりで感じていたようなマシンとの一体感と勝てる感覚に近づいているよ。何よりも、ゴンザレスの前でゴールできてよかったね。まだまだ戦いは続くから、アジアに行く前に可能な限りポイントを稼いでおかなくてはならないよね。でも今日で連戦が終わったからちょっと休息。自宅に帰って、友人やガールフレンドとリラックスしてから、ジムでトレーニングを再開して、ドイツGPを目指すよ。
バリー=バルタス:いやホント、まずは僕のミスについてチームに謝りたい。これは間違いなく僕の失敗なんだ。週末を通じてタイムはよく、イメージは極めてポジティブなんだけどね。僕のタイムならトップ10は間違いないはずだったんだけど。チームの努力には本当に感謝しているよ。次のレースではきっとやってやるさ。
ロベルト=ロカテリ、チームマネージャー:2つの対照的なレースだったね。バリーの側からは、いいスタートも切れてロングラップペナルティーもうまくこなせたと思うんだが、コースに戻ったときにちょっと焦ったのかな。
前を行くことを欲張りすぎて、ブレーキをミスったようだね。ありがたいことに、ケガはなかったから、もう次に向けて、そう、ドイツではさらに速くなって帰ってくるとするさ。金曜日から丁寧に、厳しくアプローチして、一つも無駄にせずにスピードを追求していくよ。
カネットについては、結果ポジティブといっていいだろうね。レースの大半でリードできたし、スタートもよく、全体のコントロールもうまくいっていた。勝つためのペースを維持して混戦にならないようにしながらも、不必要なバトルをモレイラと重ねることもなく、着実に勝てる位置にいたんだ。だから、2位とは言ってもチャンピオンシップを戦う上では極めて重要だ。ウインドスクリーンを壊したことがこんなに響いたのは残念だったけど、この状況下ではアロンはうまくまとめてくれたといえるよ。
リリース提供元:MOTORISTS合同会社

