MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシングチームが、MOTO2 クラスのチーム体制を発表した。
同チームは、ライダーに昨年度ランキング2位のアロン=カネット選手と、新しく迎えたチームメイト、バリー=バルタス選手を採用した。また、マシンはブラックを基調としながらレッドをアクセントに取り入れたカラーリングが特徴となっている。興味のある方は、詳細をチェックしてみてはいかがだろうか。
いよいよショーの幕開けだ!
ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴ、2025年シーズンのマシンを公開
ファンティック・レーシングチームMOTO2は昨年度ランキング2位のアロン=カネットと、新しく迎えたチームメイト、バリー=バルタスに、新たなるタイトルスポンサーを加えて、チーム体制、ニューマシン、ニューカラーの発表を行いました。
2025 年のワールド・ツアー開始を目前にして、ファンティックはその本社のあるイタリアはヴェニスでMOTO2 クラスのチーム体制の発表を行いました。会場となったヴィラ・ファルセッティは18世紀の建築によるもので、そのロココ調の構造はファンティックのスポーツへの決意を表明するとともに、新たにタイトルスポンサーとして迎えることになった「リノ=ソネゴ」との、2社の地元に根差したイタリア企業としての強力な関係を印象付けるにふさわしい場所となりました。モーターサイクル・レースの中でも最大の興行であるMOTO2世界選手権は2025年、18か国22戦で戦われ、ファンティックはタイトル獲得に向けてシフトアップしていきます。
このクラスに参戦して3年目を迎えるファンティック・レーシング・リノ=ソネゴはブラックを基調としながらレッドをアクセントに取り入れたカラーリングでサーキットに登場します。搭乗するのは2人の才能豊かなライダーたち、アロン=カネットと新人のバリー=バルタスです。新たにベルギー生まれのチームメイトを迎え、スペイン生まれのカネットは昨シーズンの圧倒的な成績、すなわち6回のポールポジション、110周にわたるリーディングラップ、4つの勝利と8回の表彰台、ランキング2位という栄光を携えて、モチベーションも高く今シーズンに臨みます。
アロン=カネット:
今、僕の鼓動を高めることといえば、ファンティックとともに今シーズンのチャンピオンを獲得する、というただその一点だけなんだ。チームとして、僕らはその強みを十分に生かし、オフシーズンの間も休む間もなく仕事をつづけ、第1戦から全開で挑めるように仕上げてきた。このチームで迎える2年目が本当に楽しみでならないよ。チームは僕の自信にこれまでないくらいの裏付けを与えてくれているし、僕自身も100%でシーズンをスタートできるようにトレーニングを積んできたんだ。
ファンティックでの戦いは2シーズン目だけど、去年から、チームは僕にこのスポーツに本当に必要なことが何なのかを徹底して叩き込んでくれたんだ。チームの存在が僕がレースに自信をもって臨むことのできる最大のサポートになったし、チームマネージャーのロベルト=ロカテリが僕がいつも冷静に走れるよう、よくコントロールしてくれたんだ。MOTO2 を走るようになってずっと追い求めてきたレースでの勝利を、ファンティックでは実現できた。そのうえ昨シーズンではさらに3勝を重ねることができたんだ。
去年、「ニュー・アロン」と呼ばれたほど、僕は変わることができた。特にシーズン後半はメンタルをコントロールすることに集中したんだ。もちろんその間、チームと僕との関係はさらに密接なものになり、毎週のように互いの理解も深まっていったんだよ。このおかげで僕たちは本当に一体となって、僕自身がレースに集中できる環境に変わってきたんだ。僕たちは前進し続けることを覚え、その結果は素晴らしいものだった。オフシーズンを通じて、僕自身はフィジカルを鍛え上げ、トレーニングを通じて初戦から100%で戦えるように仕上げたつもりさ。
もちろんランキング2位で迎える今シーズンは、チャンピオンになることだけを考えている。ファンティックとともにタイトルを勝ち得て行くことだけが、僕を夢中にさせ鼓動を早打ちさせるんだ。オフシーズンの間も休むことなく働き続けてきた結果が形になるときが来たんだよ。100% の状態で迎える第1戦が楽しみでならないね。
バリー=バルタス:
僕はまだイタリア語は一言もしゃべれないけれど、イタリア人やスペイン人だらけのチームの中でのコミュニケーションのためにも勉強していくつもりなんだ。ファンティック・チームの一員になれたことが本当にうれしいよ。世界選手権で2位を獲得したチームで走ることができるなんて、まさに夢が実現したといっていいだろうね。本当に得難い機会なんだ。最高の結果を残すために全力を尽くしていきたいし、そのためにもシーズンを楽しみながら迎えたいと願っているよ。
2024 年シーズンは、初めての表彰台をカタールで獲得できたシーズンだったけれど、全体を通じては非常に厳しい一年だったんだ。今年はとにかくアロンから可能な限り得られるものを学び取り、レースではついていけるように全力を投じ、チームとともに居られることを楽しみたいと願っているよ。最初のテストで感じたことそのままにね。本当に素晴らしいチームで、驚くべきクルーたちだったんだよ。
ファンティック・チームの一員になれたことそのものが僕にとっての最高のモチベーションなんだ。これまで僕はたった1回表彰台に立つことができただけだけど、このチームはほぼ毎週そこにいたわけだからね。だから、この機会を逃さずに、チームのハイレベルなところを活かし切って走れればと願っているよ。可能な限り多くの表彰台に立ち、最高のシーズンとしていきたいね。このチームクルーたちと厳しく働くことが楽しみでならないし、2月のテストでサーキットに戻ることが本当に待ちきれないんだ。
ロベルト=ロカテリ、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴ チームマネージャー:もう間もなく2025年シーズンが始まります。我々はカネットとともに、去年の素晴らしい結果に誇りをもってここにいます。我々はまた、結果以上の得難い経験を得ることができました。勇気、チームスピリット、そしてファンテイックというメーカー、チームとの深いつながりです。こうした要素が、アロン=カネットをこのスポーツを代表するライダーとして紹介されるほどにまでその地位を高めることに成功しました。同時に、ファンティック・レーシングは、僅か2シーズンにしてこのミディアムクラス最強のチームの呼び声も高く、またもっともライダーのために動けるチームとしての名声を確立しました。我々は今年、昨年初めての表彰台を獲得した若者、バリー=バルタスを迎えることも愉しみです。彼は長足の進化を遂げていますが、今はチームを信頼して、新しい挑戦へと足を踏み出す時なのです。我々はトップライダーであるアロン=カネットとともに、最高に成功するシーズンを迎えることになります。
ステファーノ=ベドン、プロジェクト・マネージャー、ファンティック・レーシングチーム・MOTO2:
2025 年はチームにとってさらに重要な年になります。我々の期待に見合う結果を求められているからです。
とはいえ、こうした場で必要なフォーマルさとは別に、ここにこうして立っていられることへの個人的なわくわく感は抑えることができずにいます。これほどまでに勝てるチームを率いるということはまさに夢の実現といっていいでしょうし、この素晴らしい3年目を迎えるチームと会社、ファンティックに私個人の長年の親友でもあった会社をスポンサーとして迎えることができるなんて、感激もひとしおです。我々は素晴らしいチーム、まるで家族のようなチームを作り上げてきました。ライダーたちは私の子供みたいなものです。心の底から、私たちの夢をここまで大きなものにしていただいたことに感謝を申し上げます。
マリアーノ=ロマーン、ファンティック・モーター社副社長、レース部門総監督:
レースはファンティックにとってのコアの一つです。
ファンティックは、数多いイタリアンブランドの中でもモトクロス、エンデューロ、ラリーそしてロードレースと4つのカテゴリーにコミットしている唯一のメーカーでもあります。世界選手権への参戦3年目にして、我々はトップを狙えるチームをすでに作り上げ、またチームとしての力を比類ないレベルにまで高めることができました。このチームスピリットは、24年シーズンの後半の素晴らしい成績とともに築き上げられたものといえるでしょう。我々の25年度の目標は、この実績の上に、さらに新しい積み重ねをもって高みに上ろうというものです。チームの雰囲気は最高にポジティブであり、新しいマシンとともにレーストラックに戻ることが待ち遠しいほどです。
ファビオ=ソネゴ、リノ=ソネゴ社CEO:
このエキサイティングなシーズン、先の約束された年にファンティックに並んで当社のロゴがこのマシンに飾られているのを見ると、本当に誇らしい気分になります。我々は同じ価値観と、同じルーツを共有したチームなんです。我々は絶えず進化を求め、決してとどまることはないのです。ファンティックはモーターサイクルに、そして私どもは椅子、という商品に対して。ファンティックのプロジェクト・マネージャー、ステファーノ=ベドンと私は、このスポーツを通じて20年以上前に知己を得て、今日、互いのブランドが世界に名だたるものになったことに感慨もひとしおです。これはもちろんビジネスにとっても素晴らしいことですが、私個人や私の母にとっては、父の名が世界中に知られていくことにも喜びを禁じ得ないものがあります。
リノ=ソネゴ社とは:
イタリア・ヴェネツィア地区に根差した、欧州をリードするシート(いす)を製造するメーカー。デザイン、製造を自社で行うファミリー企業ながら、その製品は映画館や劇場、スタジアム(競技場)、会議場などで広く使われるエルゴノミクスデザインが特徴です。その商品は世界80か国以上で使われ、その品質とデザインは「メイド・イン・イタリア」を体現するものとして知られています。
リリース提供元:MOTORISTS合同会社