富士スピードウェイで開催されたモーターファンフェスタは、各メーカーやコンテンツが集まる一大イベントだ。そんな中でも、ひときわ大きな熱を放っていたのがレイズファンミーティングだった。
このイベントは、RAYSブランドのホイール装着車オーナーで、なおかつRAYS FAN CLUB会員であることが参加条件。2026年は4月19日に富士スピードウェイP7で開催され、エントリーは2月24日13時から先着順で受け付けられた。つまり誰でもふらっと参加できる一般的なオフ会ではなく、レイズを履き、レイズを好きなオーナーたちが正式に集う場なのである。

当日は気持ちのいい晴天で、遠くには富士山の姿も見えた。会場には朝から多くのレイズファンが集まり、ずらりと並んだ参加車両の向こうに青空が広がる。オーナー同士が談笑し、ファミリーで訪れている姿も目立ち、空気はどこかのんびりしているのに、会場全体にはしっかり熱気がある。この独特の雰囲気こそ、レイズファンミーティングならではの魅力だ。

レイズを履くオーナーだけが集える、特別なファンミーティング

レイズファンミーティングは、誰でも参加できるイベントではない。参加できるのは、RAYSブランドのホイールを装着しているオーナーで、さらにRAYS FAN CLUBのメンバーであることが条件だ。募集台数に達し次第締め切りという方式からも、このイベントの人気ぶりがうかがえる。

参加条件のひとつになっているRAYS FAN CLUBは、レイズの最新情報や限定コンテンツ、会員向け特典を楽しめる公式ファンクラブである。最新情報の案内や限定コンテンツ、会員向けアイテム、新作情報などに触れられる場であり、レイズをより深く楽しみたい人にとっての入口にもなっている。単発のイベント参加のためだけではなく、日頃からブランドを追いかけているファンが集まる仕組みがあるからこそ、このミーティングの熱量は最初から高いのだろう。
モーターファンフェスタの中でも、レイズの存在感は群を抜いていた
2026年のレイズファンミーティングには、800台を超えるレイズ装着車が集結した。モーターファンフェスタの会場内でも最大級のオーナーミーティングであり、スケール感という意味でも、注目度という意味でも別格だった。

これだけの台数が集まるイベントは、それだけで十分すごい。だが、現地で見ていると、それ以上に強く感じたのは『レイズが本当に愛されている』ということだった。単に人気ホイールを履いている人が集まったのではない。レイズというブランドが好きで、レイズを通じてつながり、毎年この場所を楽しみにしている人たちが集まっている。そんな空気が、会場のあちこちから伝わってきた。





なぜレイズは、ここまでファンを惹きつけるのか

レイズが支持される理由は、単に有名だからでも、見た目がいいからだけでもない。軽さ、強さ、精度、そしてデザイン。そのすべてを高いレベルで成立させようとする、ものづくりの姿勢にある。

レイズは1973年創業。レースの現場で磨いた技術をストリート向けホイールにも惜しみなく注ぎ込み、長年にわたって鍛造ホイールやスポーツホイールの世界で存在感を高めてきた。なかでもVOLK RACINGは、レイズのものづくりを象徴する存在だ。走りを意識するユーザーからの支持はもちろん、見た目にも妥協したくないオーナーたちからも強く支持されてきた。そうした積み重ねが、今のブランド力につながっている。


実際に会場を歩いていると、それがよく分かる。レイズを履いているオーナーたちは、単に“有名ブランドだから”選んでいるのではない。サイズ感、フェイス、カラー、車種との合わせ方まで含めて、ちゃんと考えて選んでいる人が多い。だからこそ、オーナー自身も自分の仕様に誇りを持っている。その積み重ねが、会場全体の熱量になっていた。
参加車両を見て歩くだけで、時間が足りない!
レイズファンミーティングの楽しさは、ステージイベントや物販だけではない。むしろ、会場に並んだ車両を見て歩くだけでも十分に楽しい。

新旧さまざまなスポーツカー、セダン、ミニバン、SUVが並び、そこにそれぞれ異なるレイズホイールが合わせられている。同じブランドのホイールでも、車種や仕様が違えば見え方はまったく変わる。シンプルにきれいにまとめた車両もあれば、細部まで作り込んだ濃いカスタムもある。展示の仕方にも個性が出ていて、オーナーごとのこだわりが見えてくるのも面白い。

しかも、こうした車両の中から投票形式でアワードが選ばれるのだから、見ている側も自然と気合が入る。どのクルマも“自分の一票を入れたくなる理由”を持っていて、ただ台数が多いだけでは終わらない見応えがあった。



レイズのアヒルまで人気。ブランドを楽しむ空気ができている

車両を見ていて印象的だったのが、レイズのホイールだけでなく、グッズまでしっかり楽しんでいるオーナーが多かったことだ。なかでも目についたのが、車内に飾られたレイズのラバーアヒル。会場の抽選会でも景品として登場していたが、あれを楽しみにしている人が多いのも納得だった。



ホイールメーカーのイベントというと、どうしても製品中心の硬い雰囲気を想像しがちだが、レイズファンミーティングはそこが少し違う。ホイールはもちろん本気。でも、グッズや遊び心も含めてブランド全体を楽しんでいる人が多い。そこに、レイズというブランドの懐の深さを感じた。


グッズ販売も大盛況。会場特価なら、やはり欲しくなる

物販コーナーも朝から賑わっていた。キャップやバッグ、Tシャツなど、レイズらしいアイテムが並び、会場特価ということもあって、ファンたちは楽しそうに品定めをしていた。実際、売り切れが出ているアイテムもあり、人気の高さがうかがえた。

こういう場に来ると、つい何かひとつ欲しくなる。しかも周囲を見れば、すでに身につけている人、買ったばかりのグッズを手にしている人も多い。レイズファンにとって、この物販もまたイベントの大きな楽しみのひとつなのだろう。



その場で相談できるのがうれしい。レイズの人と直接話せる貴重な機会

会場ではホイールやカスタムについて相談できるコーナーも設けられていた。気になるサイズのこと、自分の車種に合う設定、今後こういうモデルを出してほしいという要望まで、メーカーの人と直接話せる機会はそう多くない。だからこそ、この場に価値がある。

ただ展示されたホイールを見るだけではなく、実際に質問できる。しかも、周囲には実車で履いているオーナーがいる。気になる仕様があれば見比べられるし、オーナーの話も聞ける。メーカーとユーザー、ユーザー同士、その両方の距離が近いイベントだからこそ、ホイール選びの楽しさがより濃く感じられるのだと思う。
久々の再会を楽しむ姿も。このイベントは“交流の場”でもある

会場を歩いていると、久しぶりに会った仲間同士で盛り上がっている姿も多く見かけた。同じ車種同士、同じブランド好き同士という共通点があるから、会話も自然と弾む。ファミリーで参加している人も多く、イベント全体にどこか柔らかい空気があるのも印象的だった。

大規模イベントでありながら、どこかローカルな親しみやすさもある。これが単なる展示会ではなく、ファンミーティングと呼ばれる理由なのだろう。レイズをきっかけに人が集まり、また次も来ようと思える。そうした積み重ねが、この大きな規模を支えているのだと感じた。



恒例の抽選会は今年も大盛り上がり。みんなの本命はやはりホイール一式

エントリーした参加者には番号入りチケットが配られ、抽選でプレゼントが当たる恒例企画も今年は大きな盛り上がりを見せていた。アヒル、サコッシュ、Tシャツ、腕時計、ミニチュアホイールなど景品はかなり豪華。番号が呼ばれるたびに歓声が上がり、会場には独特の高揚感が広がっていた。
そして、みんなのお目当てはやはりレイズのホイール一式。例年盛り上がるコンテンツだが、今年もその熱さは健在だった。番号を握りしめながらステージを見守る参加者たちの表情からも、この時間をどれだけ楽しみにしていたかがよく分かった。


新アンバサダー就任も大きな見どころ。レイズが見ている“今”と“これから”
今回のファンミーティングでは、レイズ公式アンバサダーに就任した白幡勝広氏と松井沙麗選手がステージに登場したのも大きなトピックだった。

白幡氏は、ウィリアムズF1でメカニックとして世界最高峰の現場を経験してきた人物。ステージでは、レイズがウィリアムズにホイール供給していた時代の話に触れながら、アンバサダー就任を光栄だと語っていた。レイズとのつながりが、単なる今回の縁ではなく、以前から続いてきたものであることがよく伝わってきた。

一方の松井沙麗選手は、5歳からレーシングカートを始め、ウィリアムズ・ドライバー・アカデミーにも選出された若手注目株。2026年はKYOJO CUPへの参戦も予定されており、これからの活躍が楽しみな存在だ。そんな松井選手がレイズのアンバサダーとして加わることで、ブランドが“今ある実績”だけでなく、“これからの挑戦”にも目を向けていることが感じられた。
世界の現場を知る経験者と、未来を担う若手ドライバー。この2人の起用は、レイズがモータースポーツとともに歩んできたブランドであることを、あらためて印象づける場面だった。
レイズファンミーティングは、ブランドの人気ではなく“信頼”が形になった場だった

800台を超えるレイズ装着車が集まり、晴れた富士スピードウェイにファンが集い、家族連れも仲間同士も思い思いにイベントを楽しんでいた。クルマを見て歩くだけでも楽しい。グッズを買うのも楽しい。メーカーに相談できるのもうれしい。抽選会は盛り上がるし、再会の場としても機能している。そこにアンバサダー発表まで加わり、2026年のレイズファンミーティングは非常に密度の高い1日になっていた。
そして何より強く感じたのは、レイズがただの人気ホイールブランドではないということだ。性能や品質に対する信頼があり、そのうえでブランドそのものが好きだから人が集まる。その“信頼”と“愛着”が、800台超という景色になって現れていた。今回のレイズファンミーティングは、そのことをはっきり実感できるイベントだった。








