昨今の世界的なSUVブームとともに、東京オートサロンの会場でも年々アウトドア系のカスタムが目立つようになってきた。
そんな群雄割拠のカスタムシーンにあって、“本格派”としての変わらぬ存在感を放ち続けているのが、長年競技の最前線で活躍してきた「4×4エンジニアリング」だ。
同社の技術の根底にあるのは、過酷なレースシーンで培ったノウハウである。1980年代のパリ・ダカールラリーにおけるランドクルーザーBJ71Vの整備をはじめ、タフな現場でしか得られないフィードバックが製品の血肉となっている。
揺るぎない実績をもつ彼らが、2026年のオートサロンで提示するスタイルとはどのようなものなのか。4×4エンジニアリングの展示ブースを訪れた。
世界中の四駆マニアに愛され続ける専門メーカー「4×4エンジニアリング」

4×4エンジニアリングサービスは、1988年の設立以来、一貫して4WD車に特化したパーツ開発を手がけてきた「四駆マニア」のためのメーカーだ。
なかでも1977年に登場したホイールブランド「BRADLEY(ブラッドレー)」は、同社の前身である松本自動車の時代に誕生したもので、4×4エンジニアリングの歴史を象徴する存在。絶対的な信頼性とともに、世界の四駆マニアの足元を支え続けてきた。

その進化は年々続き、競技に耐えうる堅牢さを徹底的に突き詰めた「BRADLEY V」は、自動車メーカーの生産ラインで装着される初の社外ホイールに。あらゆる状況を想定した「タイヤなし走行テスト」を実施するなど、圧巻の耐久性を証明している。

さらに近年では、BRADLEYシリーズのフラッグシップとして鍛造モデルの「BRADLEY FORGED 匠」をリリースした。8,000tのプレス機によって強度と剛性、耐久性を磨き上げ、堅牢きわまるBRADLEY Vをも上回る厳しい独自基準をクリア。四駆専門メーカーの看板を担うにふさわしい、傑出した性能を確立している。
4×4エンジニアリングが提案する「世界基準のオーバーランドスタイル」

今回の東京オートサロンにおいて、4×4エンジニアリングが提案するのは「世界基準のオーバーランドスタイル」である。
それを体現するのが、同社のアメリカ拠点のデモカーを忠実に再現したランドクルーザー250だ。走破性からホイールのフィッティング、デザインに至るまで、同社が試行錯誤を繰り返して煮詰めたパーツをまとったその姿は、オフロードはもちろん都会的な雰囲気ともマッチする。
そもそもSUVの流行とともに注目される「オーバーランド」とは、宿泊機材を積み込み、地面が続くかぎりどこまでも旅していく様を表す言葉である。この点、長年競技の現場からフィードバックを得てきた4×4エンジニアリングにとって、「悪路をクリアできる性能」は大前提の要素。そのうえで、アーバンシーンでも自身のスタイルを表現できてこそ、真のオーバーランダーというわけだ。



それを象徴するのが、欧州のプレミアムオフローダーの筆頭であるディフェンダーに、鍛造20インチの「BRADLEY FORGED 匠」をセットしたスタイルである。最高峰の強度を誇る「匠」のサイズ展開を、ディフェンダーやGクラスといった車種にも拡大することで、タフネスと美学が交差する普遍的なカスタムを提案している。
「四駆を愛する同志」だからこそ実現した車種専用設計
四駆の世界において、ホイールサイズの選択は非常にシビアである。「気に入ったホイールに適合するサイズがない」といった悩みはもちろんのこと、ブレーキやフェンダーのクリアランスの問題から、理想の出面やサイズを実現できないこともある。

そこで、自らも四駆を深く愛する4×4エンジニアリングは、同志としての四駆ファンたちの声を真摯にフィードバック。複雑なマッチングの壁を越え、さまざまな車種に対して「まさにこれが欲しかった」といわしめる専用設計を展開している。
ユーザーと同じ目線に立ち、理想のスタイルを具現化するそのフレンドリーな姿勢は、「四駆マニア」が集まる4×4エンジニアリングならではといえるだろう。
機能美をきわめた2つの「究極のホイール」
2026年のブースの核となるのは、4×4エンジニアリングの技術とトレンド感覚が結晶した2つの新作ホイールだ。限定モデルの優美さと、競技直系の力強さという、ブランドの魅力が詰め込まれたラインナップとなっている。
2026年限定モデル!「BRADLEY FORGED 匠」の20インチに「ブラッシュド」仕上げが登場

最高峰の強度を誇る鍛造モデル「BRADLEY FORGED 匠」から、2026年のリミテッドカラーとして「ブラッシュド」が登場。従来の艶消しモデルに加えて、ユーザーが待望していた「金属の光沢感」を前面に押し出した仕様をリリースした。
特徴的なのは、細かい研磨目の入った表面の仕上げだ。アルミ素地でよく目にするポリッシュ加工とは異なり、光の当たり方によって表情を変える点が魅力となっている。



20インチという大径サイズでありながら、「匠」のアイデンティティである圧倒的な耐久性はしっかりと確保。高級志向のユーザーに向けて、アーバンシーンでも存在感を発揮するカスタムを可能にしている。
ジムニー専用の競技モデル「BRADLEY V EVOLUTION Spec-C」が登場

すでにアジア最大のラリー大会である「アジアクロスカントリーラリー」でも実績を残しているジムニー専用ホイール「BRADLEY V EVOLUTION」に、競技モデルの「Spec-C」が追加された。
ジムニー競技派のリクエストに端を発したこのモデルでは、鋳造と鍛造を組み合わせた「MAT PROCESS製法」による軽量・高剛性はそのままに、トレッド幅の拡大を狙ったインセット−20設定を新たに採用。


ワイドトレッド化によるオフロード時の横転防止や、ラリー競技におけるコーナリング時の安定性向上など、過酷なステージにおいて「ミリ単位の違い」がもたらす効果を切望する競技ユーザーへの直球回答となっている。
既存のラインナップに対してカラーバリエーションも一新。ブラックとホワイトのほか、彩度の高いレッドやネイビー系のブルーと、競技の場で映える全4色を用意した。


ランドクルーザー250のポテンシャルを引き出す専用パーツにも注目!
2023年のモデルチェンジによって、「世界のどこへ行っても命を預けられる存在」として原点回帰を果たしたランドクルーザー250。このランドクルーザー250をどう解釈し、どう味付けするか。ここに四駆チューナーとしての腕の見せどころがある。
今回、4×4エンジニアリングのデモカーにも装着されるランドクルーザー250専用パーツ群は、開発陣が納得するまでテストを繰り返し、プライドをかけて磨き上げたアイテムだ。
純正ショックのまま2インチアップ!ランドクルーザー250用サスペンションコイル



ショック交換不要で車高を2インチアップできるこのコイルスプリングは、見た目だけでなく「オンロードの快適性」と「オフロードの路面追従性」の両立を追求した製品だ。
足まわりのセッティングは、煮詰めるほどに完成が遠のいていくような途方もない作業である。今回、開発陣は減衰特性を練るうえで、バネレートだけではなく「コイルの巻き方」を工夫するという新しい設計アプローチを採用した。
一巻きごとに形状を微妙に変化させていくことで、直巻き特有の硬さを排除。コイル単体でしなやかかつ剛性感のある乗り心地を実現している。
純正デザインにジャストフィット!ランドクルーザー250用オーバーフェンダー



ランドクルーザー250にディープリムのホイールを収めるために開発された、片側35mmワイドのオーバーフェンダー。純正のボディラインに馴染むフィット感で、違和感なく迫力を演出している。
ワイド化によりホイールの選択肢も広がり、通常よりもローインセットのサイズ装着が可能に。構造変更を前提とした思い切ったサイズ設定は、オフロード性能を追求する層に向けた「機能パーツ」としての側面はもちろん、スタイルを重視するカスタム層にも魅力的な選択肢となる。
機能とドレスアップ性を両立!ランドクルーザー250用リアラダー

車両への穴あけ不要で、ボルトオン装着が可能なリアラダー。軽量なステンレスを艶消しブラックへと塗装しつつ、純正のボディ形状に合わせて起伏のあるスタイリッシュなデザインを実現した。
4×4エンジニアリングのロゴ入りステンレス製プレートも、ファッション性を高めるアクセントになるだろう。


ルーフトップへのアクセス性をキープしながら、ガラスゲートの開閉を妨げない機能性も兼ね備える。実用性とドレスアップ性を高い次元で融合させた製品だ。
(編集協力:株式会社フォーバイフォーエンジニアリングサービス)







