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【北海道・白老町】バイク人生50年以上。情熱が生んだ民泊「ライダーステーション ケンズハウス」

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

北海道・白老町にある「ライダーステーション ケンズハウス」は、ライダーを中心に旅人を迎えているアットホームな民泊です。築50年以上の空き家を、オーナーの上田さんが自らコツコツとリノベーションし、2022年にオープンしました。

「ライダーステーション ケンズハウス」は、「北海道を走るなら、自分の拠点がほしい」という上田さんの思いから生まれたライダー向けの民泊です。営業はツーリングシーズンの5月から10月までで、宿泊料金は1泊3,000円。近くには温泉があり、洞爺湖や登別、ニセコ方面へのアクセスも良好。北海道ツーリングの拠点として利用しやすい立地です。

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半世紀以上経っても冷めないバイク熱

上田さんのバイク歴は、高校時代から50年以上。まだ大型二輪免許の区分がなく、ヘルメットの着用義務もなかった時代からバイクと付き合ってきました。

最初の愛車はヤマハXS-1。その後も数え切れないほどの車両を乗り継ぎ、これまで所有したバイクは約200台。現在も十数台を所有し、1960〜70年代の国産旧車を中心にレストアを楽しんでいます。

完成した車両は、原価に近い価格で次のオーナーへ譲ることも少なくありません。

「儲けるためじゃないんです。好きだからやっているだけですよ」

そう笑う表情からは、バイクへの深い愛情が伝わってきます。

北海道を走るために白老へ

上田さんは「北海道を自由に走りたい」という思いから、退職後に奈良県から白老へ移住しました。バイクシーズンはここを拠点に、愛車で道内各地を巡っています。

「北海道が好きというより、北海道を走るのが好きなんです」

その思いから誕生したのが、「ライダーステーション ケンズハウス」です。

白老で空き家を2軒購入し、1軒は自宅、もう1軒は「せっかくなら旅人にも使ってもらおう」と宿へ改装しました。

営利を目的とした宿ではないため、大手予約サイトには掲載せず、宿泊は事前予約制。自分のペースを大切にしながら運営しています。

「毎月たくさん泊まってもらっても、大きな利益になるわけじゃない。それなら、自分が好きな時に旅へ出られる自由を大切にしたいんです」

予約のない日は、自ら北海道各地へツーリング。本州から訪れた仲間と走ったり、お気に入りの場所を案内したりすることも多いそうです。旅を愛する人だからこそ、旅人の気持ちがよく分かる。この宿には、そんな空気が流れています。

手作りだからこその温もり

館内のリフォームの多くは上田さん自身によるDIY。和室を洋室へ改装するなど、細部まで丁寧に仕上げられています。

客室は「ホンダ」「ヤマハ」などメーカーごとのテーマルーム。歴代カタログやポスター、ミニカーなど、長年集めてきたコレクションが並び、昭和のバイク文化を感じられる空間になっています。

部屋を見渡すと、1980年代に全国の高校へ広まった「3ない運動」を思い出す人もいるでしょう。

「免許を取らせない・バイクを買わせない・乗らせない」

そんな時代に、バイク雑誌を何度も読み返し、「いつか乗りたい」と夢を膨らませた青春の日々。ケンズハウスには、あの頃の憧れがそのまま残っています。

浴室やトイレなどの水回りもきれいに改修され、共同キッチンには電子レンジや調理器具を完備。食事は各自で自由に用意でき、ライダーが快適に過ごせる環境が整っています。

大人の秘密基地

ケンズハウス最大の魅力は、旧車が並ぶピットです。希少な国産旧車がずらりと並び、本格的な工具も充実。壁には当時のヘルメットやバイクグッズが飾られ、まるで個人所有のバイクミュージアムのようです。

屋外ガレージも現在進化中で、2階を宿泊スペースとして利用できるようDIYで改装を進めています。ここには自然とバイク好きが集まり、愛車を眺めながら語り合い、ときには整備を楽しみ、そのまま一緒にツーリングへ出発する。まるで大人の秘密基地のような空間です。

さらに、本州から訪れた仲間と一緒に走れるよう、ホンダPCXを3台も用意。バイクを通じた交流を大切にする、上田さんらしい心遣いです。

また帰ってきたくなる場所

ライダーステーション ケンズハウスは、北海道ツーリングの途中でひと休みしたい人はもちろん、旧車を眺めながらバイク談義を楽しみたい人にもぴったりの一軒です。

ここで過ごす時間は、宿泊以上の思い出になるはず。旅を終えて宿を後にする頃には、きっと「また帰ってきたい」と思える。そんな温かさにあふれたライダーステーションです。

ライダーステーション ケンズハウス

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