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二輪教習で転倒しやすい場面とは?現役指導員が解説【第一段階編】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

「バイク免許、今年こそ取るぞ!」と考えている方も多いと思います。バイク免許を取得した先に始まるバイクライフに期待が膨らむ一方、「転倒」への不安を抱えている方も少なくありません。

ですが、転倒の多くは“理由がある失敗”であり、ポイントを押さえればしっかり防ぐことができます。

今回は「技能教習・第一段階」にスポットを当て、現役二輪指導員の視点で感じるよくある転倒シチュエーションを解説していきます。

目次

二輪教習車はどんな車種がある?

普通二輪教習課程(中免)の場合、次の車種が教習車として多く採用されています。まずは取り扱いの要である車両重量に注目してみましょう。

・HONDA NX400L(201kg)
・HONDA CB400SF‐K(207kg)

小型二輪限定の場合は……
・HONDA CB125F教習車仕様(141kg)

車両重量を見てみると、小型二輪限定(125cc)で約140kg前後、さらに普通二輪(400cc)では200kg以上となっています。

日々の生活で、自身の体重以上の物体を移動させることは稀かもしれません。ライダーデビューに差し当たって「経験したことのない重さと付き合っていく」という覚悟を持つことはもちろん、バイクと仲良くなる……という寄り添う気持ちが重要です。

転倒シチュエーション5選

まず「得体のしれない重い乗り物を扱う」という心構えを持つことです。担当指導員のアドバイスや説明をよく聞き、迂闊に車体を扱わないことが最も重要です。

①初教習はコケる可能性大

次の挙げる場面で過剰な力が入ってしまうかもしれません。

  • センタースタンドを下すとき。
  • センタースタンドを使って立てるとき
  • サイドスタンドを払い、車体を支えるとき。
  • 「引き起こし」後、反対側への再転倒。

重い車体を動かすことに懸命になりすぎて、反動への身構えが整わず「転倒の洗礼」を受ける教習生を見かけます。

日常的に原付などに乗っている人でも、原付とは異なる車両重量の反動(反作用)には注意が必要です。

②ド定番「乗車&降車」

二輪車の転倒事故が最も多いと言われるのが、乗車や降車時の停止状態や、発進&停止の直前直後の極・低速状態といわれています。

バイクに乗車や降車、発進停止のときはバランスが取れるほど慣性は働いていません。車体を支えることに慣れていない第一段階の序盤は注意しましょう。

乗降時の転倒を防止する手段の一つに「フロントブレーキを握る」という方法があります。これは車体の移動を防止することで、速やかかつ静かに乗車できるようになるのです。

③エンストは恥ずかしくない。

「エンストしないライダーはいない」と言っても過言ではありません。油断・過信・指先の悴み・雨天時など、何らかの操作ミスが起きても不思議ではないのです。

エンストは不意に発生する現象だからこそ条件反射で対応できることが理想です。したがって教習における「エンスト」はむしろ必要不可欠な体験といえます。

④慣れは禁物「課題コース」

第一段階(基本走行)であっても、教習回数を重ねると慣れや気の緩みも注意したいですね。中でも「スラローム(連続方向転換コース)」や「クランクコース」においては、慣れからくる接触や脱輪が発生しやすくなります。

 

⑤油断大敵「AT車の体験」

二輪教習で印象深いのは「スラローム」や「一本橋」だと思いますが、それだけではありません。

第一段階においては「オートマチック車の体験」が設定されており、「概ね30分程度」の体験乗車をしなくてはなりません。今まで乗っていた教習車とは扱いが変わるため、「立ちごけ」が特に目立ちます。

普段運転しているバイクとは異なり「重さのギャップ」「車幅が広い」という形状から、乗車前後の取り回しに苦戦し戸惑ってしまうことが理由として挙げられるかもしれません。

私の小言

安易に「他人のバイク」を運転するリスクを知っていただきたい。自身のマシンとは運動特性が違う訳で……。

転倒しにくい人の特徴

進行方向の「向こう側」を見られる人

じつは、運転技量に関わらず転倒する瞬間は「地面」を見ていることが多いのです。「遠いところ」を見られる人は前に進み、慣性が働いて転倒しにくい……つまり教習もトントン拍子に進んでいくのです。

アスファルトばかり見ないようにする

「ツーリング中、アスファルトしか見てない」という方は、認知→判断→操作が遅れがち。こうなると次の支障が起こり得るのです。

  • 操作の遅れ
  • 落下物を踏む
  • カーブ中のオーバーラン
  • カーブ中に車体が倒せないなど

もし思い当たる節があれば、目線や視界を見直す時かもしれません。まだ発揮できていないライディング技術が秘められているかもしれませんね。

自信と過信を「判別」している人

筋力や体力に自信がある方や、日常的に重いモノを扱っている方油断しやすい傾向にあるように感じます。

車体を取り扱う上で「筋力」は有利かもしれませんが、勢いが過剰についてしまうことがあり、想定以上の大きな反動によりバランスを崩すかもしれません。

バイクの挙動に備えること

咄嗟にブレーキをかけて(パニックブレーキ)止めようとすると、同時にサスペンションの動きが変化することで、一時的に支え方が変わり、バランスが崩れるかもしれません。

このように「勢い」だけに頼らず、一挙手一投足を分析し車体挙動を予測しておくと、転倒が減るという考えが明確になってくると思います。

まとめ

今回は第一段階に絞りましたが、紹介したほかに「特別課題コース(クランク・Sコース・一本橋・スラローム)」を走行しなければなりません。その時に、ブレーキ操作や慣性力、運転中の目線(視界)に関するアドバイスを受けることと思います。

正しくプロテクターを着用し、転倒を恐れず安全に教習を受講していただけたら幸いです。新たなバイクシーズンに向けて、教習頑張ってください。

正しい知識と準備があれば、転倒のリスクはしっかり減らすことができます。
焦らず、一つひとつの操作を丁寧に身につけていきましょう。

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