皆さんは免許を取ってライダーデビューから何年経ったでしょうか。今回は「初歩的過ぎるうっかりミス」をいくつか挙げてみようと思います。
ベテランでっもやってしまう「うっかりミス」とは、どんなことがあると思いますか?
あるある① ギアをローに入れたらエンジン止まった……
「サイドスタンド」出しっぱなし

自慢のジャケットを羽織りヘルメットを装着、自慢のマシンにまたがってエンジンに火を入れ……周囲のライダーを意識しつつ、カッコよく出発する雰囲気を醸し出したライダーが颯爽と発進しようと、1速へギアを入れたと同時に「プスンッ」とエンスト。

ライダーなら一度は経験するあるあるだと思います。
エンストの際には、急にエンジンが停止するので車体が多少なりとも揺れます。さらに、ライダーの意識が「発進モード」なのに、予想外にエンストが起きたため、気持ちに「ギャップ」が生まれてバランスを崩してしまうかもしれません。
スタンドが出たままの発進については十分注意したいですね。
あるある② え!?エンジンがかからないんですけどー(焦り)
「キルスイッチ」がOFFのまま
本来キルスイッチには「緊急時にエンジンを強制的にストップさせる」という目的があります。
立ちごけや、走行中に転倒したとき、場合によってはギヤが入った状態となりバイクが暴走してしまう危険があります。そんな暴走を防ぐために、スイッチを押すだけでエンジンをストップさせるのが本来の目的です。

このスイッチの取り付け場所は、速やかに作動させる必要があるため取り付け箇所はハンドルの右側付近が多いようです。
エンジンを停止させるとき通常はイグニッションスイッチをオフにしますが、キルスイッチのほうがより手元に近いことから、日常的に使うかたもいるかもしれません。
しかし、キルスイッチを切り替えることを忘れていたり、手や荷物が当たってOFFになってしまうこともあります。
バイクのエンジンをかけるときに、突然「突然エンジンがかからなくなった!!」と一瞬焦った経験はありませんか? まずはキルスイッチを見てみましょう。
あるある③ バイクが勝手に動いて倒れました……
坂道駐車で「ギア入れ忘れ」
通常、平たん路で停止させる場合はギアをニュートラルにすることが多いと思います。
一方、坂など勾配のある場所でギアをNにして停めると、坂を下るようにズリズリとバイクがかってに動きだし、最悪の場合は倒れてしまいます。
このような場合は、ギアを1速に入れておくことで自然に転がる動きに対しするストッパーとすることで事故を防止できます。

特に車重のある大型バイクはこういった場面で特に転がりやすくなります。勝手に動き出して焦ったり、実際に立ちごけしてしまったライダーも少なくないはず。バイクデビューして間もない方はもちろん、乗車頻度が少ないライダーも十分注意して、停車時には1速に入れておくクセをつけましょう。
あるある④ またがってバイクを起こしたら、あわや転倒寸前
「ハンドルロック」の解除しわすれ
ハンドルロック機構が別に装着されている車種で不意にやってしまった経験がある方は存在していると思います。ただし、これについては現在までのバイク歴や経験年数によって差異があるので、まったく当てはまらない方もいるかもしれません。

ステムの下側(アンダーブラケット部分)にハンドルロック装置がある車種、特に年式が古い車種の中にはロック状態でエンジン始動ができるモノもあります。
跨った後、ハンドルをまっすぐできないことに気づいた時には時すでに遅し……。車体のバランスをうまく垂直に保つことができず、あえなく転倒という事態になりかねません。
私の小言少数派かもしれませんが、注意したいですね。(私も含めて……。)
あるある⑤ やばい!バイクの鍵をなくしたかも‼‼‼‼
「メインキー」抜き忘れ

バイクで出かけて目的地に到着。バイクから離れて食事や用事を済ませ、いざバイクのもとへ戻ろうかとカバンやポケットを探ってみても愛車のキーが見当たらない。
やばい、「バイクの鍵をなくしたかも!!!」と焦り、バイクからはなれた後にどこ行ったっけ? どこかに置き忘れた?トイレ? 道に落とした? ん?よく考えたら、カギを抜かずにバイクから離れてしまったかも……。バイクに鍵が着いたままでいてくれ、と願いつつバイクの元へ戻った経験ありませんか?
キーレスで遠隔操作できるクルマとは異なり、バイクは直接抜き差しするタイプが大多数です。キーレスになれていると、ついついエンジンを止めてそのまま離れてしまうのかも??
なんにせよ、愛車から離れる際は鍵の管理は確実にしておきたいですね。
まとめ
バイクの「うっかりミス」は、技術不足というより“確認の抜け”で起きることが多い。
サイドスタンド、キルスイッチ、坂道駐車のギア、ハンドルロック、メインキー――どれも初歩的だが、タイミング次第ではエンストや転倒、さらにはトラブルの原因になり得る。だからこそ、出発前と停車後に“毎回同じ順番で確認するクセ”を作るのが最強の予防策である。
慣れてきた頃ほど油断が出る。安全とカッコよさは、こうした基本の積み重ねで守られるのだ。








