佐賀県南西部・白石町にある「道の駅 しろいし」は、有明海沿いを走るバイクツーリングの立ち寄りスポットとしてじわじわ人気を集めている場所。
広い駐車場に屋根付きのバイク駐輪場、そして白石町産レンコンや玉ねぎ、イチゴなど“農産王国らしさ”がぎゅっと詰まった売店とグルメが魅力だ。名物のレンコン飯やうどんで小腹を満たし、2階の展望デッキで平野の景色を眺めれば、走りの合間にちょうどいいリセットタイムになる。
この記事では、道の駅しろいしの見どころからおすすめグルメ、設備、周辺スポットまで、ツーリング目線でわかりやすく紹介していく。
道の駅の特徴

白石町は佐賀県南西部に位置し、広大な白石平野には大規模な干拓地が広がっている。かつて有明海だった場所を耕作地へと転換してきた歴史があり、農業が非常に盛んだ。レンコン、玉ねぎ、イチゴ、米などが特産で、特に玉ねぎは県内でも主要な生産地となっている。町の南東部は有明海に面し、海苔養殖をはじめ、干潟を活用した漁業も行われている。

『道の駅 しろいし』は、国道444号線沿いに位置。有明沿岸道路の終点を降りてからすぐにあるためアクセスは良好。駐車場は広く、屋根付きのバイク用駐輪場も用意されている。周辺にはレンコン畑などが広がる平野となっている。


施設は2階建てで、1階に売店と軽食コーナー、2階にレストランと展望デッキがある。売店には白石町にこだわった特産品や加工品が揃えられ、農産物コーナーには白石町産のイチゴや玉ねぎ、レンコン、アスパラ、スイートコーンなど、季節ごとの旬の野菜や果物が並ぶ。特産の農産物を使った製品や道の駅オリジナル商品のほか、弁当やパン類、道の駅で製造された惣菜なども豊富に販売されている。

ファストフードコーナーでは、天ぷらや有明海苔がトッピングされたうどんや白石米のおにぎり、手作りのジェラートやソフトクリームなどを提供。店舗前には休憩スペースが設けられ、購入した商品を飲食できるようになっている。「つーつらつー」という店名は、「さっさと進む」という意味の方言だそう。

2階のレストランは明るくゆったりとした空間で、地元産の野菜を使った「しろいしチャンポン」や蓮根ハンバーグなど、地元産の農産物を中心としたメニューを提供。ご飯も白石米だ。そのほか「佐賀牛カレー」などを味わえる。レストランの外が展望デッキとなっており、大きなガラス窓からは周辺の景色が見渡せるようになっている。
白石町は佐賀市中心部からも近く、嬉野温泉や武雄温泉などの有名温泉地までもほど近い。有明海沿いに南下すれば、諫早や島原半島にもアクセスできる。白石町の特産品の買い物や食事を楽しめる道の駅となっており、ツーリング時の休憩や立ち寄りスポットにおすすめだ。
施設紹介















買い物は白石町産の特産品や加工品が並ぶ「もんごもんご市場」で、手軽にファストフードを楽しめる「つーつらつー」、白石町の食材を使ったメニューを味わえる「レストランたんなかcafe360°」の2店舗で食事ができる。
名物&名産品
◆白石れんこん
佐賀県はレンコンの生産量が全国2位で、そのうちの約90%が白石町で生産されている。有明海に面した白石平野の粘土質土壌で育つレンコンは、しっとりもっちりとした食感が特徴。早生レンコンはみずみずしく軽い食感で、シャキッとした歯ざわりが特徴で、サラダや天ぷら、きんぴらなどに向いている。晩生レンコンは、ホクホクで、加熱するほどトロっとした食感となるので、煮物やはさみ揚げなどにするとおいしい。
◆しろいし蓮根ハンバーグ

白石町産のレンコンが練り込まれており、レンコンのシャキッとした食感がアクセントになったハンバーグ。ふっくらジューシーで、外はカリッと焼かれており、食べると口の中に旨味が広がる。玉ねぎがふんだんに使われたソースでさっぱりといただける。
◆蓮根スティックうどん

白石町産のレンコンがトッピングされているうどん。レンコンは縦にカットされたスティック状になっており、季節ごとのレンコンの食感を楽しめるようになっている。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆道の駅 鹿島

R207沿いにあり、有明海に面した道の駅。干潮時には干潟にいるムツゴロウも見ることができる。みかんソフトが名物で、冬季は牡蠣焼きも楽しめる。併設の干潟交流館にあるミニ水族館では干潟の生き物を観察でき、シーズン中は干潟体験も可能。
◆武雄温泉元湯
1300年以上の歴史を持つ名湯で、弱アルカリ性のやわらかな湯が特徴。明治9年に建てられた建物は高い天井でレトロな雰囲気が漂う。宮本武蔵も訪れた古湯で、シンボルである朱塗りの楼門は国の重要文化財に指定されている。営業時間6:30〜23:45(最終受付23:00)、入浴料は大人500円。
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