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Moto2日本GPでFANTICのバルタス7位 カネットも粘りのポイント獲得

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴが参戦したMoto2世界選手権第17戦・日本グランプリの結果を発表した。

同チームのライダー、バリー=バルタスは7位、アロン=カネットが15位でフィニッシュし、それぞれポイントを獲得した。同チームは新デザインのカウルを携えて挑み、チームランキング首位を堅持。次戦インドネシアGPに向け、タイトル争いを視野に引き続き上位進出を狙う構えである。

目次

日本GP:バルタスは7位、カネットもポイント獲得

ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴはチームランキングトップを維持し、インドネシアへ向かう。

MotoGP 第17戦日本GPが、9月26日から28日にかけて栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、Moto2クラスに参戦するファンティック・レーシング・リノ=ソネゴのバリー=バルタスは7位、アロン=カネットは15 位で、それぞれポイントを獲得した。

ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴは、日本GPに新たなデザインのカウルで臨んだ。FANTICのアイコニックなスクランブラー「Caballero」、そしてグループ傘下のボローニャ拠点のエンジンメーカー「Motori Minarelli」の名がそのカウルに加わったのである。

土曜日、予選1(Q1)から挑んだバルタスは、2番手タイムを記録して予選2(Q2)に進出した。バルタスはQ2でもさらにタイムを縮め、1分48秒246をマーク。Q2で7番手となって、決勝レースを3列目から迎えることになった。一方のカネットは初日プラクティスでの転倒が響き、Q1で9番手に沈んだ。

今年の日本GPは、Moto2クラスにおいてタイムが大幅に向上した。これは、リアタイヤに昨年はなかったスーパーソフト(SCX)がアロケーションされたためである。初日午後のセッションであるプラクティスの時点で、トップのジェイク=ディクソン(エルフ・マークVDSレーシングチーム)が1分48秒679を記録している。これまでのオールタイム・ラップ・レコードである1分49秒711を、1秒以上も上回るタイムだった。

もちろん、Q2ではそのタイムがさらに更新され、ポールポジションを獲得したマヌエル・ゴンザレス(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)は1分48秒を切って、1分47秒925を叩き出した。バルタスもQ1のタイムを更新して1分48秒246をマークしたが、全体的なタイムの上がり幅は激しく、7番手となったのである。とはいえ、トップからわずか0.3秒差だった。

日曜日の決勝レースでは、バルタスが3列目7番手スタートから力強い走りを見せ、レース序盤はトップ集団に食らいついた。バルタスは好ペースを刻んだものの、そこからさらに上位に浮上するチャンスを見出すことができず、7位でチェッカーを受けた。

一方、カネットは22番グリッドという厳しいポジションからスタートした。なお、予選順位としてはQ1で9番手、総合23番手だったが、前のライダーがグリッド降格のペナルティを受けたため、カネットは22番手からのスタートとなった。

カネットは好スタートを決めて18番手に浮上。その後も堅実かつ安定した走りを続け、最終的にポイント圏内の15 位でフィニッシュした。Moto2クラスのチャンピオンシップとしては、カネットが依然としてランキング3番手を維持し、バルタスがランキング4番手に続いている。

また、チームランキングにおいては、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴがトップを守っている。ランキング2番手のチームとの差は29ポイントである。

チームは連戦となるインドネシアGPに向かい、引き続き、上位争いを目指す。第18戦インドネシアGPは、10月3日から5日にかけて、インドネシアのプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われる。

バリー=バルタス:
3 列目からスタートしてトップグループに加われたことはポジティブだった。今日は最後まで戦うペースが足りなかったけれど、大事なポイントを持ち帰ることができた。次戦に向けて準備を続けていくつもりだ。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、インドネシアでも全力で臨む準備はできているよ。

アロン=カネット:
簡単な週末ではなかった。改善の余地はまだあるけれど、チームの働きで、インドネシアでは前進できると信じている。高いモチベーションを維持し、全力を尽くすよ。

ロベルト=ロカテリ(チームマネージャー):
バルタスにとってはポジティブなレースでした。前方のグリッドからスタートし、ペースをうまくマネジメントできました。ただ、最後に仕掛けるための一押しが足りませんでした。金曜の走り出しから強さを維持し、レース序盤から戦えるよう準備する必要があるでしょうね。
カネットにとっては厳しいレースでした。Moto2では、後方からのスタートとなると非常に難しいのです。レース序盤からある程度のポジションにいなければ、好結果は望めません。我々の目標は準備を整え、チャレンジに応えることです。特に昨年、アロンがマンダリカで圧倒的な走りを見せたことを考えればなおさらです。

■Moto2クラス チャンピオンシップ ランキング

■ライダープロフィール

アロン=カネット
1999 年9月30日生まれのスペイン人。2016年にロードレース世界選手権Moto3クラスデビューを果たし、2019 年にはランキング2位を獲得。2020年、Moto2クラスにステップアップ。2024年にファンティック・レーシングに移籍し、ポルトガルGPで初優勝を飾った。このシーズンは小椋藍に次ぐランキング2位を獲得。2025年、チャンピオン獲得を目指す。

目下、最大の目標は「世界チャンピオンになること」。幼少期は父親からカートを与えられたが、「バイクのほうがいい」と言って乗り始めた。その当時からゼッケン「44」を使用している。

バリー=バルタス
2004 年5月3日生まれのベルギー人。2020年にMoto3クラスデビュー。2022年にMoto2クラスにステップアップした。初表彰台は2024年のカタールGP。この年、オートレース宇部レーシング・チームから鈴鹿8耐にも参戦している。2025年、ファンティック・レーシングに移籍し、表彰台の常連になりつつある。なお、9月13日に2026年もファンティック・レーシングからMoto2クラスに参戦することが発表された。

バルタスの父親がバリー=シーン(伝説的イギリス人WGPチャンピオン)の大ファンで、そのためにバルタスは「バリー」と名付けられた。ゼッケンの「7」もこれに由来するもの。

リリース提供元:MOTORISTS合同会社

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