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バルタスが渾身の追い上げで2位! ファンティック・レーシングが今季6度目の表彰台

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴが参戦したMotoGP第16戦サンマリノGP、Moto2クラスの結果を発表した。

同チームのバリー=バルタスは、2位で今季6度目の表彰台に立ち、アロン=カネットは前戦の転倒の影響を抱えながらも7位でフィニッシュし、重要なポイントを獲得した。特にバルタスは序盤の順位後退を挽回し、終盤も安定した速さを発揮するなど、優勝目前の走りを披露した。チームにとって自信につながる週末となった。

目次

サンマリノGP:バルタスが優勝目前の2位、カネットは7位でゴール

ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴは好成績を収め、バルタスが今季6度目となる表彰台に上がり、カネットは重要なポイントを獲得した。

MotoGP 第16戦サンマリノGPが、9月12日から14日にかけて、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、Moto2クラスに参戦するファンティック・レーシング・リノ=ソネゴグのバリー=バルタスは2位表彰台を獲得した。アロン=カネットは7位フィニッシュを果たしている。

走行初日となる金曜日、バルタスはすぐに速さを発揮した。一方のカネットは前戦カタルーニャ GP 決勝レースでの転倒の影響が残っている状態だった。しかし、カネットは予選1(Q1)を突破すると、予選2(Q2)で1分34 秒362 を記録して5番手を獲得。バルタスも1分34秒347をマークして4番手を獲得し、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴのライダーは二人そろって2列目から決勝レースをスタートすることになった。

この予選2(Q2)はタイム差が非常に小さく、ポールポジション(予選1番手)のダニエル=オルガドから5番手のカネットまでのタイム差が、わずか0.15秒という接戦だった。

土曜日の夜には雨が降ったが、日曜日の決勝レース(22 周)は快晴のもと、ドライコンディションで行われた。
4 番手スタートのバルタスは好スタートを切ったものの、1周目序盤の混戦で6番手に後退する。

しかし、バルタスはここから追い上げを開始する。4周目には5番手にポジションを上げ、レース中盤にはチャンピオンシップのランキングトップであるマヌエル=ゴンザレスとランキング2番手のディオゴ=モレイラをかわして3番手に浮上した。

さらに、バルタスはオルガドとの2番手争いを展開すると、19周目にオルガドをかわし、ついに2番手にポジションを上げている。この時点で、トップを走っていたチェレスティーノ=ヴィエッティは2番手に対し2秒以上のギャップを築いていたが、バルタスは最後までヴィエッティとの差を詰め続けた。

特にバルタスの終盤のペースは素晴らしく、ヴィエッティが1分35秒後半から36秒前半のラップタイムだったのに対し、バルタスはレース序盤からほとんど変わらない1分35秒前半のタイムを刻んでいた。
ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは路面のグリップがいいため、タイヤのグリップが落ちにくい。とはいえ、バルタスの一貫したペースは群を抜いていた。これは、彼が金曜日からタイヤのマネジメントにフォーカスして取り組んできた成果である。

惜しくもヴィエッティには届かなかったが、バルタスはわずか0.75秒差の2位でフィニッシュラインを通過した。バルタスにとって、これが今季5度目の2位であり、6度目の表彰台獲得となった。

一方のカネットはレース序盤に苦しみ、1周目を9番手で戻ってきた。そこからマシンのフィーリングを取り戻し、ポジションを回復して7位でゴールした。期待通りの結果というわけにはいかなかったが、チャンピオン争いに踏みとどまり、ランキングトップのゴンザレスとの差を39ポイントとした。

第17戦日本GPは、9月26日から28日にかけて、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる。

バリー=バルタス:
表彰台に戻ってこられてとてもうれしいよ。特にこの2戦は厳しいレースが続いていたからね。マシンのいいフィーリングを取り戻すことができたし、レースでこれだけ強さを発揮できた。最高の気分だ。たぶん、僕のMoto2のキャリアの中でも最も速く走れたレースの一つだったと思う。優勝にも本当に近かったしね。
1 周目に押し出されて少しポジションを落としてしまい、挽回しなければならなかったけど、最終的に、アジアラウンドに向かう前に20ポイントを獲得できたことにはとても満足しているよ。
チームがいつも素晴らしい仕事をしてくれることに大きな感謝を伝えたい。この結果を彼らに捧げたいと思う。
今週末のカギは、金曜日から取り組んできたことだった。1周のタイムアタックではなくて、日曜日に向けてタイヤをマネジメントしながらレースペースだけに集中したんだ。そしてそれが実を結んだ。レース中盤に他のライダーがペースを落とすなかで、すごく強くて安定したリズムを維持できた。本当に優勝に近かったけれど、この2 位にはとても満足しているんだ。これからアジアに向けて、毎戦しっかり戦っていくし、きっとまた勝つチャンスがあると思っているよ。

アロン=カネット:
今週末は少し厳しかったね。でも、チームとともに取り組んだことには満足しているよ。改善すべき重要な部分を特定できたんだ。重点的に何に取り組むべきかが明確になったから、次のレースではもっとよくなると確信しているよ。

ロベルト=ロカテリ(チームマネージャー):
バリーのレースには非常に満足しています。彼は成熟した走りとスピード、そして素晴らしい決意を示し、チーム全体の注力、努力の価値を示してくれました。この2位は、我々に自信を与えてくれましたし、ピット内にいるすべてのスタッフの努力に報いるものだったと思います。

アロンの結果は前向きにとらえるべきでしょう。厳しい状況にもかかわらず、重要なポイントを持ち帰り、何よりもマシンのフィーリングに関して改善の兆しを感じさせてくれました。すぐにまた、彼が本来のポジションを争う姿を見られると確信していますよ。

■Moto2クラス チャンピオンシップ ランキング

■ライダープロフィール
アロン=カネット

1999 年9月30日生まれのスペイン人。2016年にロードレース世界選手権Moto3クラスデビューを果たし、2019 年にはランキング2位を獲得。2020年、Moto2クラスにステップアップ。2024年にファンティック・レーシングに移籍し、ポルトガルGPで初優勝を飾った。このシーズンは小椋藍に次ぐランキング2位を獲得。2025年、チャンピオン獲得を目指す。

目下、最大の目標は「世界チャンピオンになること」。幼少期は父親からカートを与えられたが、「バイクのほうがいい」と言って乗り始めた。その当時からゼッケン「44」を使用している。

バリー=バルタス
2004 年5月3日生まれのベルギー人。2020年にMoto3クラスデビュー。2022年にMoto2クラスにステップアップした。初表彰台は2024年のカタールGP。この年、オートレース宇部レーシング・チームから鈴鹿8耐にも参戦している。2025年、ファンティック・レーシングに移籍し、表彰台の常連になりつつある。なお、9月13日に2026年もファンティック・レーシングからMoto2クラスに参戦することが発表された。
バルタスの父親がバリー=シーン(伝説的イギリス人WGPチャンピオン)の大ファンで、そのためにバルタスは「バリー」と名付けられた。ゼッケンの「7」もこれに由来するもの。

リリース提供元:MOTORISTS合同会社

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