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20回目を迎えた大人気バイクイベント、絶景の白馬で5000人超のライダーが熱狂!! BMW Motorrad Days Japan 2025

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

モトラッドデイズの会場へ向かう田園地帯に延びた約1㎞の直線。その両側にはBMWMotorradのバナー
が延々と続き、ここを走ると「いよいよイベント会場だ!」とライダーの心拍数は跳ね上がる。
目次

今年で20回目を迎えるBMWオーナーの大祭典!

入場ゲート付近に設けられた巨大なBMWマーク。ここで記念撮影をするライダーも多数。

毎年9月の第1週の週末に、長野県白馬村のスキー場を貸切って盛大に開催されるモーターサイクルイベントがこの「BMW Motorrad Days Japan」だ。

今年も例年通り9月6日(土)~9月7日(日)の二日間にかけて、Hakuba 47 Mountain Sports Parkで行なわれた。

主催するのはBMW JAPAN。今年で記念すべき20回目を迎えるこのイベントは、いまや日本各地からBMWのオーナーはもちろんのこと、メーカーの枠にとらわれず多くのライダーが訪れる大人気のイベントに成長している。

今年は記念すべき20回目ということで、歴代のイベントTシャツのデザインが一堂にパネルに。
ちなみに第1回目は北海道のルスツリゾートだった。
初日の会場は10時だが、11時頃には会場横の駐輪場はほぼ満車。そうなると約5㎞ほど離れた
別のスキー場の駐車場に停め、シャトルバスでのアクセスとなる。
今回ジャパンプレミアとして、実車が初お披露目されたR1300R。
いよいよフラットツインのロードモデルも1300の時代に突入した。

有料化されたにもかかわらず来場者数は5000人超!

昨年までは入場無料で、会場内で催されるあらゆるプログラムを楽しめたのだが、昨今の物価高、人件費の高騰などもあり今年から有料チケット制となった。

当初は有料化により来場者の減少が予想されたが、フタを開けてみれば2日間の来場者数は速報値で5035人と、2024年の6457人よりは減っているものの、イベントとしては成功と言える人数だったと推測できる。

台風一過の快晴となった初日は、受付開始時間の午前9時30分前にはすでに長蛇の列ができ、11時ごろには会場に隣接するバイク駐輪場はほぼ満車状態。その後も続々とバイクや車での来場者が訪れた。

ちなみに入場料は前売り2daysチケット(土日)が2200円、1dayチケット(日曜のみ)が500円、当日販売はそれぞれ2700円と750円となっている。

会場前から続々とあらゆるBMWが来場。巨大なGSが列をなして
走る様子はそれだけで大迫力だ。
最新モデルに心行くまでまたがることができる「またがりコーナー」。しっかり固定されているので、倒す心配は皆無だ。

多彩で魅力的なプログラムの数々

このイベントでも一番の盛り上がりを見せるのが、このヒルクライムコンテスト。
最大斜度約38度のスキー場の急傾斜を500m駆け上がる。今年は路面状況が良かったので完走率は高かった。

このイベントの大きな魅力はそのプログラムの豊富さだ。

●新型モデルに20分ほども乗れる「オンロードオフロード試乗会」
●最大斜度28度のゲレンデを駆け上がる「ヒルクライムコンテスト」
●超絶美味の名物「白馬豚の丸焼き」
●BMWオーナーによる「モトラッド・ライダーパレード in 白馬村」
●めったに見られない内部構造を知る「エンジン解体ショー」
●重量車を楽に起こす「バイク引き起こし講座」
●盛大なバーベキューとライブの「Saturday Night Bikers Party」
●プロライダーによる「S 1000 R スライドショー by 大森雅俊」


そして新型モデルの「アンヴェール」や、パーツメーカーや出版社の「ブース出展」、もちろんキッチンカーやピザハウスなど飲食店も数多く立ち並ぶ。

イベント名物「白馬豚の丸焼き」。約6時間かけて焼かれた豚は、ホクホクで美味。もちろん無料!
パーツや用品メーカーが出展するブースエリアでは、新製品のデモやお得なセール品も多数並び終始盛況だ。

ざっと挙げただけでもこれだけあり、このほかにも子供向けプログラムやマッサージ、ナイトパーティ、花火、気球体験などなど、二日間通して本当にいろいろなプログラムが開催されるのだ。

「バイク引き起こし講座」でわずかなアドバイスを受ければ、小柄な女性でも巨大な
GSアドベンチャーを引き起こせるようになるのだ。
最新のS1000Rでエクストリームなスライドテクニックを披露してくれた
プロライダーの大森雅俊氏。終始会場は熱気に包まれた。
BMW JAPANのテクニカルマネージャー平野氏によるエンジン解体ショーは、興味深い内容ばかり。
今回はS1000RRのエンジンが解体された。
ゲレンデに敷かれたアクセス道路で山の上を目指すオフロード試乗会。最新のGSをオフで試せる最高の体験だ。
大人気のため、会場わずか20分で1日の枠が満杯に。

周辺は北アルプスの山々が迫る絶好のツーリングエリア

今年は二日間とも天気に恵まれた。いつもなら雲に覆われることも多い白馬の山々がくっきり見え、最高の景観を楽しめた。

この白馬村エリアは、北アルプスの麓に位置し、日本でも有数のスキーリゾート地帯。険しい山肌が露出する夏の季節は、青空と緑の木々に伴い、まさにヨーロッパアルプスを彷彿とさせる絶景の山岳地帯を堪能できる。

そしてこの白馬村は、首都圏や名古屋からの距離が約270km。バイクだと約4時間ほどなので、1泊2日のツーリングにはちょうどいい距離感にある。

また周辺には黒菱スカイライン、ビーナスライン、高ボッチ高原、少し足を延ばせば、嬬恋パノラマライン、志賀草津道路など日本でも有数の絶景ルートを楽しむことができるのだ。

本場ドイツは今年から2年に1度の開催に

最新モデルを20分ほどのルートで試せるオンロード試乗会。こちらも人気で、試乗枠は速攻で埋まってしまう。

今年は有料化により、不満の声を聞く場面もあったが、これまで6年連続で参加している筆者からしてみると、逆に今まで「無料」だったことが奇跡に近い状態だったと思う。

近年は参加者の増大に伴い、バイクも車も駐車場のキャパシティーがオーバーしてしまったため、参加者は少し離れた別のスキー場の駐車場にバイクを停め、そこから無料のシャトルバスで会場へアクセスする。昨年はこのシャトルバスの運行状況に不満の声が上がり、今年からは運行回数を増やすなど、利用者からは状況が改善されたという話も聞いた。

充実したプログラムに加え、参加記念品充実化、ホスピタリティの改善や向上などBMWJAPANの運営努力には、敬意を表するところだ。

事前の申し込みで、楽しめるボリューム満点のバーベキュー。今年も1000人以上が楽しんだ。
20回を記念した夜のライブでは、シャ乱Qのギタリストはたけ氏が華麗なギターテクを披露。
会場は巨大な熱気に包まれた。
20周年を記念していつもよりも盛大に打ちあがった花火大会。

このモトラッドデイズというイベントは、現在本国のドイツ(三日間)とアメリカ(三日間)でも開催されており、ドイツでは4万人、アメリカではなんと8万人ものライダーが訪れるという。

しかし昨今の欧州は全体的に4輪、2輪とも販売状況が芳しくなく、それはBMWも同様。あらゆるイベントやプロダクトが縮小傾向にあり、なんとドイツのモトラッドデイズは、今年から2年に1回の開催になってしまったというのだ。

今のところ、日本のモトラッドデイズは毎年開催の予定ではあるが、不況の昨今では今後どうなるかわからない。そういった意味でも、今年参加できなかったライダーは、来年こそメーカー、ディーラー、カスタマーが一体となって盛り上がる、熱い二日間をぜひとも体験してもらいたい。

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