夏のドライブでは、どうしても暑さ対策に目が向きがちですが、「タイヤのコンディション」にも注意しておくことが重要だといいます。
では、タイヤの交換時期はどのように見極めればよいのでしょうか。
劣化したタイヤで走行するとバーストのおそれも

夏のドライブでは、どうしても車内の暑さや日差し対策に目が向いてしまう人も少なくないかもしれません。
しかし、タイヤのコンディションにも注意を払うことが大切とされています。
大手タイヤメーカー各社によれば、タイヤが劣化していると、走行性能が低下したり最悪の場合バーストしたりするリスクがあるとされています。
そして、ゴムが紫外線や熱の影響で徐々に硬化した結果、ブレーキ時の摩擦力が十分に得られず、制動距離が伸びる傾向があるといいます。
また、偏摩耗が生じると接地面が不均一になり、直進安定性やコーナリング時の手応えに影響が出ることもあるようです。
さらに、タイヤが摩耗したまま走行すると、雨天時に排水性が低下してグリップが不安定になるのは言うまでもありません。
とくに高速道路での長時間走行や高荷重の使用条件では、そのリスクが相対的に高まる場合があるとされています。
交換時期の見極めには「スリップサイン」の確認が必須

では、タイヤの交換時期はどのように見極めればよいのでしょうか。
まず、トレッド全周の4〜9箇所にあるスリップサインが出ていないか、定期的に確認する必要があるといいます。
スリップサインは溝の使用限度を示す目安です。
これを確認することで、偏摩耗や局所的な摩耗の進行に気づきやすくなります。
なお、確認時は溝深さだけでなく、ひび割れや異物の刺さり、側面の傷も合わせてチェックをおこなうことが望ましいようです。
そして、タイヤの交換時期の見極めと合わせて、タイヤを長持ちさせる取り組みも効果的とされています。
一般的には、適正空気圧の維持と月一回程度の点検が推奨されています。
また、前後左右のローテーションを適切なタイミングでおこなったり、発進・加速・急ブレーキを穏やかにして過荷重を避けたりすると、発熱や摩耗の抑制に有効なようです。
さらに、直進安定性や摩耗の均一化に寄与するために、ホイールアライメントの調整やバランス取りも有効とされています。
なお、保管時は直射日光や高温多湿を避けて風通しのよい場所を選ぶと、ゴム劣化の進行を抑えやすくなります。
日常の乗り方と点検の積み重ねが、制動距離の悪化やトラブルの予防につながるというわけです。
まとめ
タイヤは消耗品であり、性能は使用環境と時間の経過で徐々に変化します。
そのため、定期メンテナンスを欠かさずおこなってコンディションを整えることが、安全運転の基本といえるでしょう。
そのほかにも、出発前の簡単なチェックを習慣化し、異変を感じたら早めにプロの点検を受けるのが望ましいとされています。
これらの確認を忘れないことで、クルマの本来の走る・曲がる・止まるの安心感が保ちやすくなります。








