MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴが参戦した世界選手権MOTO2 イギリスGPの結果を発表した。
同チームのカネット選手は、終盤まで首位を争いながら惜しくも4位に沈む一方、バルタス選手は接触により無念のリタイアという結果となった。不運と悔しさの入り混じる結果ながら、カネットの13ポイントがチームの首位キープに貢献した。次戦アラゴンでは、地元の声援を背にふたりのライダーが巻き返しを狙う。
カネット、表彰台を逃す。バルタス、悪運にやられる。

ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴはMOTO2世界選手権でのチームスタンディングのリードを維持。カネットのイギリスGPでの4位入賞が貢献している。
この週末もまたスリリングだった。ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴは競争の激しい世界選手権MOTO2でその強さを巧みに発揮したが、ほろ苦い結果に甘んじることになった。シルバーストーンでのアロン=カネットは素晴らしいパフォーマンスを発揮しながらも4位。チームメイトのバリー=バルタスは3周目の不運な接触によりリタイアを強いられたのである。
土曜日、見事なポールポジションを獲得したカネット。17周のレースの最初から、鮮やかなスタートとともにトップを終始守るレースを展開した。6台のグループで戦われたトップ争いを終始先頭でリードしながら迎えた最終ラップ、混戦の集団は4台に絞られた。そしてチェッカー目前のファイナルセクションでインを奪われたカネットはそれでもまだコントロールを失わず、再び差し返してトップを奪い返したかに見えた。だが最終コーナー、接触とともにやや外側にはらんだラインの内側に後続の2台がすり抜けるように入り込み、押し出される形で4位でチェッカーラインを抜けることになってしまったのだ。厳しい結果となってしまったが、チャンピオンシップを争う上ではもちろん貴重なポイントを挙げ、ランキングトップに3ポイント差の2位で追う形となっている。
バリー=バルタスにとってはフラストレーションの溜まる週末となってしまった。2戦連続で表彰台を得た後のシルバーストーン。当然それ以上の結果を求めてのレースだったが、予選は7番手。21歳のベルジャンはそこからポジション回復を追ってレースリーダーを超えるハイペースでのラップを刻んだものの、あとを追うライダーと接触、さらに転倒したマシンにフロントを当てられる形で転倒しリタイアを余儀なくされたのである。結果を残せなかったものの、バルタスのスピードはパドックに強い印象を残したことは間違いない。
カネットが獲得した13ポイントは、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴをチームスタンディングでのトップ堅守に貢献している。チームは2週間後のアラゴンに狙いをすでに定め、スペインを地元とするカネットをはじめとした二人のライダーが素晴らしい結果を残すべく全力を投じていく。
アロン=カネット:結果はまあ前向きにとらえるしかないけれど、これだけいいレースをしてのこれは正直残念としか言いようがないね。今日、我々は勝てるレースだったしそのための準備をしてきたんだ。もちろん100%で戦ったし、それは誇りを持って言えるよ。最悪でも2位は確保できたとは思うんだけど、それも後になってから言えることだしね。まあ全体で見て、いい週末だったというしかないさ。もうアラゴンに集中すべき時が来たからね。
バリー=バルタス:もちろん、こんなレースを望んでいたわけじゃないんだ。でもレースである以上、こういうことも起こるってことだね。体調は問題ないし、次に向かってモチベーションは高いよ。今回のレースでは押し出された上に潰されてどうすることもできなかったから、それは本当にがっかりだったけどね。でも不運は不運と切り替えて、アラゴンでまた表彰台を取れるように前進していくさ。

ロベルト=ロカテリ、ファンティック・レーシング・リノ=ソネゴ チームマネージャー:まあなんだかんだ言っても手堅い結果を残したんだ。我々の目標はあくまでも年間チャンピオンで、この長くて予想できないシーズンを戦っていることを忘れてはいけない。重要な4位をアロンが獲得したという結果をもって、ホームラウンドを迎えるよ。バリーは不運だったけど、これもレースアクシデント。チームがこの週末やってきたことは間違いなくいい方向だったということが証明できたから、アラゴンでの次戦に向けて、世界でトップであることを証明し続けていくよ。
リリース提供元:MOTORISTS合同会社








