アジアロードレースASB 1000クラスが熱い!このレースは、直線番長&ST最速マシン「CBR1000RR-R」の独壇場でしたが、ここにきてBMWという最強のライバルが登場しました。開幕戦を見た感じではBMW VS CBRの戦いになりそうです。
翼(ウィング)を広げた新型BMWが参戦
やっぱり気になるのは新型となったM1000RRです。特徴は大きなウィング。アクセルを開けて切り返す時のフロント加重抜けが少なそう。SUGOの直線スピードはCBRを上回っています。「あれだけ大きなウィングがついて直線が速いのなら、CBRよりも馬力なのではないか?」と言うのが関係者の一致した見解です。
驚異的タイムを叩き出すマーカスレイテルバーガー選手
マーカスレイテルバーガー選手は、元SBKのBMWファクトリーライダーです。身長が高くマシンを高いところから操作しています。初のSUGOということで、スローサイドを見てもラインはバラバラ。なのにリザルトを見るとタイムが早い。「このライダー、コースに慣れたらやばいぞ!」という感じで興味深く見ていました。
BMWを迎え撃つ王者CBR1000RR-R
対するCBR1000RR-Rを操るのは、ポイントリーダーのゼッケン73 埜口遥希選手です。とてもガッツのある走りをしてます。体格は大きくありませんが、マシンの上で前後左右に動き回って操作しています。激しい切り返しでは、マシンよりも早い速度で体が動きます。とても体力を使うライティングだと思いますが、それを上回る持久力があるのでしょう。
ポイントリーダー埜口遥希選手の豪快な走り
CBR1000RR-Rはロングホイールベースです。直線区間とブレーキの減速区間においてブレーキング操作でライバルをかわしてレースを展開します。タイムの出し方もマシンをいじくるのではなく、体で微調整する。そういう感じに見えます。
チームのプライドがぶつかり合う
ちなみにSDGチームはメーカーのメインチームではなく、プライベートチームです。ホンダのチームアジアには、ゼッケン1番のマレーシアのザクアン選手、インドネシアのアンディ選手がいて、ヤマハはマレーシアのカスマダニエル選手がいます。メーカーサポートチームが勝ちまくる状況ではないところが、このクラスの健全性を示していると思います。
会場を盛り上げるワイルドカード
魅力的なワイルドカードライダーもSUGOを盛り上げます。ゼッケン12番秋吉耕佑選手はコーナーの進入スピードがピカイチでした。
荒川晃大選手は、昨年ST600でダブルインを達成。今回のASB参戦は実力をPRするというよりも、「参加レース数を増やして全日本で成績を残したい」という気持ちなのでしょうか?
豊島 怜選手も参戦は、小さな体で大きなバイクを乗りこなしていました。
前田恵助選手は、高身長を活かして高い位置からバイクをコントロールしています。その他、たくさんの選手が参戦していました。
各国のライダーがここに集結
ASB 1000を走るプライベートチームを紹介します。まずはシンガポールのビクターレーシングチーム。さまざまな国の方々が参加する混成チームとなってます。大注目はアンソニーウエストン選手。R1では開幕戦時にコースアウトをして「どうしてしまったの?」という感じでした。チームは「何とかして彼をトップに引き上げたい」と頑張っています。
イマドキはレーサーがネットで買える!?
アジア選手権にはオーストラリア人も参加しています。バイクメーカーのないオーストラリア人にとってアジア選手権出場はハードルが高いと思いますが、それを可能にしてるのがBMWの販売スタイルです。
BMWのマシンはアルファレーシングからネットでポチる感じで購入できるそうで、しかもすでにレース用に仕上がって納車されるらしいです。それを買ってガソリンを入れて走ればOK。このような購入方法も時代だなと思いました。
しんたろう炎の動画「驚異のレベルのM1000RR!そして伊藤真一選手復活!?」では、18分14秒にわたってアジアロードレースを隅々まで紹介しています。なんと伝説のライダー伊藤選手も登場します。どうぞご覧ください。
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この記事では、動画「Shintaro.Nakayama 炎のしんたろう」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。