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ツーリングラリーSSTRへ向けて燃費向上計画(オイル交換〜試走編)スーパーゾイルの実力は!?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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愛車を良い状態で維持したい。良い状態で乗り続けたい。この想いは多くのライダーが持っていることだろう。そのためにメンテナンスを継続していく。その中で最もポピュラーなのがエンジンオイル交換。定期的にフレッシュなエンジンオイルへ入れ替えることで、現状をキープしていく。

一方で『スーパーゾイル』は添加することで強靭でなめらかな金属表面を再生してくれる。つまり、維持することはもちろんだが、それ以上のより良い状態を「取り戻す」ためのオイル交換にしてくれるのだ。

今回、その効果を試す車両は1995年式のTRX850だ。TRXに限らず、キャブ車には「宿命」がある。現行車をはじめとしたFI車と比べてしまうと燃費が悪い傾向にあること。絶版車同士、キャブ車同士でのツーリングならば気にならないが、現行車とのツーリングとなると給油を多くさせてしまう。オーナーである筆者はツーリングの同行取材などもあるので、ここは気を遣っている点なのだ。

目次

SSTRへの挑戦!燃費改善を求めてエンジンオイル交換

考えられる燃費への工夫やメンテナンスを行う

人気のツーリングラリーイベント・SSTRへ参加することになった2024年。燃費への意識は高まった。SSTRは太平洋の沿岸を日の出と共にスタートし、日没時間までに石川県の千里浜凪さドライブウェイへ到着しなければならない。スタート、ゴール共に時間指定があるだけに、給油の回数が増えることは喜ばれない

愛車のTRX850の並列2気筒の850ccエンジンは、元々の燃費は悪くない。購入した当時は20,000km未満で、燃費は22km/Lだった。しかし購入から15年、走行距離は85,000kmに達して10km/Lほどにまで悪化していた。今回、一緒に走ることになった5人は全員FI車両。そこでチェーンメンテナンス、タイヤ交換に伴うシャフトのグリスアップなどを行ったが、劇的な変化とまではいかなかった。

チェーンメンテナンスを行い、燃費の改善を
高年式の車両が多く、キャブ車は燃費が悪い傾向になりやすい

エンジンオイルが燃費に与える影響

エンジンオイルにはいろいろな性能・役割がある。中でも「潤滑性能」が有名だ。硬い金属が狭いクリアランスを保って高速で動いているのがエンジン。そのクリアランスに入り込み、潤滑してくれるのがエンジンオイルだ。また、洗浄する性能もあり、付着する汚れが取り除かれることで、円滑な動きを実現してくれる。これらによって、エンジンはスムースに動くこととなり、燃費へも好影響を与えてくれる

オイル交換を行っただけで、燃費が少し改善することがほとんど。今回のように燃費を向上させたい場合、オイル交換を行うのは必然なのだ。

セミシンセティックゾイル10W-40をチョイス

金属表面を再生するスーパーゾイル

使用するセミシンセティックゾイルの説明をする前に、添加剤の『スーパーゾイル』について説明したい。ユーザーが気に入ったエンジンオイルに添加して使用するのが添加剤のスーパーゾイル。その効果は「金属の表面を再生する」というもの。細かな凹凸を滑らかにして、摩擦抵抗を低減してくれる。例えば、垢すりタオルとシルクのタオル、それぞれを肌の上を滑らせた時の違いをイメージをしていただくと分かりやすいだろうか。

さらに表面の凹凸が小さくなることでオイルの皮膜も均一になり、性能を発揮しやすい環境が整えられるのだ。

スーパーゾイル ECO for 4cycle 200ml
本体価格 6,800円 (税込 7,480円)

添加済みのセミシンセティックゾイルのメリット

今回使用する『セミシンセティックゾイル10W-40』は、既にベストなバランスでスーパーゾイル成分が配合されているエンジンオイルシリーズだ。エンジンオイルとしてそのまま使えるストレートタイプで、添加率を計算したり混ぜる手間が省けるという利点がある。

セミシンセティックゾイルは半化学合成油をベースにスーパーゾイルを添加している。こちらを使用するのは、好みの問題だ。個人的にセミシンセティックのフィーリングを好んで使用している。メーカーによって差異はあるものの、セミシンセティックオイルは割と「しっとりした」フィーリングが多い。対してシンセティックオイルはサラサラしたフィールが多い。古いエンジンや気筒数の少ないエンジンの時には粘度の高いシンセティックオイルやセミシンセティックオイルを選んでいる。

セミシンセティックゾイル 10W-40 4000ml
本体価格 13,800円(税込価格 15,180円)

オイル交換をする

東京都大田区羽田にあるSPTというショップで作業を行ってもらった。TRXはドライサンプ方式のエンジンなので、ドレンボルトが2つ存在するなど特殊な構造だ。しっかりした作業を信頼して、プロにお願いしている

手順をざっくり紹介しよう。

使用しているオイルを抜く

自走で行ったので暖機は省略。そのままオイルを抜き始める。抜くためのドレンボルトは2箇所あるので、両方を抜いていく。走行距離は3,000kmに満たないのだが、汚れはかなり目立つ。少し早めのオイル交換を心がけようと誓った。

オイルエレメントも交換

今回のように、前回と違うオイルを入れる場合はオイルエレメントも交換すると効果や性能を感じやすい。また、オイルの汚れがひどい場合も同様だ。同じオイルを早めに交換していれば、オイル交換2回につきオイルエレメント1回の交換がお勧めだ。

セミシンセティックゾイル10W-40を入れる

新品のオイルエレメントを取り付け、パッキンを交換してドレンボルトを締める。そしてセミシンセティックゾイル10W-40をオイルジョッキに移してから入れる。今回は3.6Lほどで適量となった。

エンジンをかけて油量を確認&調整

ドライサンプを採用しているエンジンなので、アイドリングは15分ほど行わなければならない。これが自宅で作業をする際のネックだ。盗難が怖くて離れることもできないし、近所からのクレームも怖い。この工程を経て、調整した量が3.6Lだった。

15分のアイドリング
ライトを当ててしっか油量をチェック
追加して一番良い油量へと合わせていく

交換から200kmほどの走行で感じ取れる違い

作業後は短い距離から走る

これは個人的に心がけていることなのだが、何かしらの作業をしてもらったあとは短めの距離をこまめに走るようにしている。これは作業をしてくれたショップさんを信用しているのとは別の話。ボルトが振動で緩んでしまうなどのトラブルは考慮しておかねばならない。自己防衛と考えても良いだろう。

作業をお願いしたショップ・SPTから自宅までは下道のみで30kmちょっと走る。これがちょうど良い距離で、途中でエンジンの回転数を上げることもできる。帰宅したらエンジン周りを軽く点検。オイル漏れなどが起きていないかを目視で確認して一安心だ。

特にメンテナンスや修理後は帰宅時に軽くチェックしたい

往復160kmのソロツーリングで違いを体感し始める

千葉県長柄町にあるロングウッドステーションで開催された『My Yamaha Motorcycle Day』へバイクで赴いた。下道を少し走り、高速道路を走り、また下道を走るという試乗にはうってつけのルート。片道で80kmほどと距離的にもちょうどいい。

セミシンセティック特有のしっとり感は交換直後から感じられシフトタッチも「カコッ」と入るので心地良いエンジン音も静かになったのだが、これはセミシンセティックオイルの性能か、スーパーゾイルの金属表面を再生している性能なのか、判断がつかなかった。

振動というカタチで表れた違い

気づいたのは帰り道だった。100km/hで走行する時の振動が軽減している。実はTRXオーナーには有名な話なのだが、このスピードで走る時が「一番手がしびれる」というほど振動を感じるのだ。5速で3,500rpm。ここが公道を走るバイクライフの上で大切なポイントだ。

会場へ向かっている時は、確かに以前と大きな違いは感じなかったはず。高速道路を走りながら、回転数を調整しながら朝のライディングを思い出す。「そう言えば、高速を下りる頃に楽になったような気がしていたかも?」という程度だが……。

3,500rpmが最も振動を感じるのは変わらない。だが、指先のしびれ方が違っている。大きな悩みのひとつだけに喜びが大きかった。

余談だが、同イベントで知り合ったノーマルTRXに乗られている方とメールで連絡をした。振動が一番大きい回転数が同じであること、スーパーゾイルを使用して軽減したことを教えてくれた。

燃費にも違いが生まれた

帰宅の前にガソリンを入れる。トリップメーターをスマホで撮影し、帰宅後に燃費を算出する。たった200kmほどの走行しかしていないが、確実に違いが生まれた。

交換前の燃費 下道のみ10km/L 高速道路使用時11.4km/L

今回の燃費 高速道路使用14.8km/L

まだ一度の計測なので喜びすぎてはいけないが、予想よりも大きく変化が出た。もちろん、抜いたオイルの劣化が大きかった可能性もある。自動車でスーパーゾイルを使用させてもらった時は、距離を重ねていく中で燃費が向上していった。今回も本番のSSTRの出発地点までに50km以上の走行となるし、出発からゴールまでは500kmを超える。どれだけの変化があるのか、ラリー本番が楽しみだ。

取材協力:SPT

修理、メンテナンス、カスタム、車検とさまざまな内容に応えてくれるショップ。ジャンルや車種も幅広いライダーから信頼されている。目玉のマークでお馴染み、鈴木忠男氏がいることもある。

〒144-0047東京都大田区萩中3-6-6

TEL 03-3741-1771

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