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バイクのより良い状態を“取り戻す”! CB750Fをシンセティックゾイルでオイル交換

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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最もメジャーなメンテナンスであり、良い状態を維持していくための基本となるのがエンジンオイル交換だ。

一方、『スーパーゾイル』は添加することで強靭でなめらかな金属表面を再生してくれる。つまり、維持することはもちろんだが、それ以上のより良い状態を「取り戻す」ためのオイル交換にしてくれるのだ。

今回は絶版車の中でも名車と呼ばれるCB750F。エンジンは823ccへ排気量アップしてあるカスタム車両だ。CB系の絶版車のカスタム、レストア、メンテナンスに強いT.T.Rモータースのユーザーさんの車両にどのような変化がもたらされるか、結果が楽しみだ。

オイル交換の重要性、使用するオイルの特徴、交換手順を織り交ぜながら進めていこう!

目次

オイル交換はとても大切なメンテナンス

エンジンオイルはどんな役割?

エンジンオイルは「よい状態を維持していくための基本」と書いた。もう少し詳しく役割を考えていこう。一番有名な役割と言えば「潤滑性能」だろう。硬い金属同士がとても狭いクリアランスで動いているのがエンジン。ここにエンジンオイルが膜を作り、滑らかに滑らせることで金属の摩擦を軽減する。金属の表面を良い状態で保ってくれる性能だ。他にも役割はあって、エンジンが高温になるのを防ぐ「冷却」やカーボンを洗い流す「洗浄」、液体なので隙間を塞ぐ「密閉」など。これによってエンジンの騒音も軽減することができるわけだ。さらに酸化防止剤や粘土指数向上剤など、多くの添加剤も加わってエンジンの摩耗や劣化を防いでくれている。エンジンオイルはとても大切な存在であることが、わかってもらえると思う。だからこそ、オイル選びやエンジンオイルへの添加剤の存在はますます大きなものになっている。

エンジンオイルを交換する目安は?

大切な役割を果たしているのがエンジンオイルだと理解してもらえたと思う。しかしここで忘れてはいけないのが「身を粉にして役割を果たしている」という事実。オイルの粒子は使用している間にどんどん潰れていくし、高温で劣化もしていく。だからオイルが入っていても安心はできない。定期的な交換が必要な消耗品なのだ。

バイクメーカーやオイルメーカーの推奨とされるのが3,000kmもしくは一年というタイミング。しかしT.T.Rモータースの林代表はさらにシビアな交換時期ととらえている。「自動車と比べて高い回転数で走ることが多いのがバイク。回転数が多いほど劣化するのがオイルですから」と、1500kmほどでの交換をオススメしている。バイクのエンジのオイルはギアの潤滑も担っている。だからエンジンオイルを変えると、シフトの感触が変わったりする。シフトタッチがガチャガチャしてきたら交換、という方法もある。

CB750Fはリッタークラスに比べて高回転を楽しめるバイク。だからこそ、オイル交換はこまめに行たい

今回使用した『シンセティックゾイル10W-40』とは?

金属表面を再生するという考え

使用したシンセティックゾイルの説明に入る前に、添加剤の『スーパーゾイル』について説明しよう。ユーザーが気に入ったエンジンオイルに添加して使用するのが添加剤のスーパーゾイル。その効果は「金属の表面を再生する」というもの。細かな凹凸を滑らかに再生して摩擦を低減してくれる。サンドペーパーも目が細かい方が抵抗も少なく削る量も少ない。金属の表面も滑らかだと抵抗が少なくなる。もちろん滑らかな表面になればオイルの皮膜も均一になって、より性能が発揮しやすい環境になると言える。

『シンセティックゾイル10W-40』『セミシンセティックゾイル10W-40』はすでにスーパーゾイルが添加されています。添加剤のスーパーゾイルとの併用はしません

スーパーゾイル ECO for 4cycle 200ml
本体価格 6,800円 (税込 7,480円)

添加済みのオイル『シンセティックゾイル10W-40』のメリット

今回使用する『シンセティックゾイル10W-40』や『セミシンセティック10W-40』のメリットは、添加率の計算や管理がメーカーの手によって行われているということ。普通のエンジンオイル交換で済むので楽なのだ。通常のスーパーゾイルはユーザー本人が規程オイル量の5%〜10%を計算し、測って入れるのだが、そのちょっとした手間も省ける。

ちなみにシンセティックは100%化学合成油をベースオイルにゾイルを添加している。オイル交換をするだけで高い潤滑性能を体感できるぞ。

シンセティックゾイル 10W-40 4000ml
本体価格 16,800円 (税込 18,480円)

フラッシングゾイル

エンジンオイル交換の時に一度エンジン内を洗浄するフラッシング。このフラッシングに革命を起こしたのがフラッシングゾイルだ。単にオイルを抜くだけでは残りがちなエンジン内のスラッジを包み込んで除去しつつ、有用な成分は残してくれる。また、エンジン内に残っても問題がない性能なので、二度洗いの必要がない。気軽に行えるのだ。しかも注目はスーパーゾイルの成分も添加されていること。フラッシングで回している間にも金属表面は再生されていくのだ。

フラッシングゾイル 2000ml
本体価格 2,400円 (税込 2,640円)

実際にオイル交換をしよう!

今回はプロであるT.T.Rモータースの林代表が作業をしてくれた。プロ目線での感想を交えながら作業の手順を簡単に追いかけていく。

使用しているオイルを抜く

自走での来店だったので、暖機は省略。油温計の装着車なので、その配線を外してから作業を開始。まずはオイルを抜いていく。今回はお店で推奨している1500kmほどの走行での交換となったが、やはり汚れが目立つ。抜いている感じではオイルの粘度はまだ残っているが、このくらいで交換していくことで良い状態をキープしやすくなる。

油温計をつなぐケーブルを外す
ドレンボルトを外してオイルを抜く
約1500kmの走行と、早めの交換でもしっかりと汚れている

フラッシングを行う

ドレンボルトを締めて、フラッシングゾイルを一本全て入れてのフラッシング。かなり透明度の高いフラッシングオイルが新鮮だと林代表は話す。汚れのチェックがしやすいオイルの規定量によって入れるべき容量も変わるので、セルフメンテナンスを行う場合はしっかりとチェックをしよう

約10分のアイドリング。この間にエンジンの細かな部分を掃除して待った。時間を無駄にしない方法なので、マネしてみてほしい。そしてフラシングオイルを抜く。この出てきた時の色を見て「おぉー!」と簡単の声が挙がる。最初に抜いた廃油と近い色だと言って良いだろう。かなりのスラッジを排出することができたはずだ。

透明だったフラッシングゾイルがこの色へと変化! かなりの洗浄ができたはずだ

シンセティックゾイル10W-40を入れる

オイルエレメント、ドレンパッキンの交換をしてドレンボルトを締める。そしてシンセティックゾイル10W-40を入れる。今回は3.6リットルを入れた。本来ならばCB750Fは3.5リットルなのだが、後付けのオイルクーラーの容量を考慮して多め。ただしこれは「気持ち程度です。不要かもしれない」とは林代表。

シンセティックゾイル10W-40にはゾイルが添加されているので、そのまま注入するのみ!

エンジンをかけてから油量をチェックして終了

エンジンをかけて、オイルエレメントやクーラーにオイルを回してから油量をチェック。今回はそのまま問題なく終了した。センタースタンドのないバイクの場合、レーシングスタンドを使用したり、車体を垂直へ起こしてチェックする。

交換した直後の変化は?

オイル交換後のアイドリングをしていると、次第にエンジン音が静かになっていくのを感じた。「明らかに違いが出ましたね。これは走行し始めてからが楽しみ」と林代表は目を輝かせる。フラッシングを抜いた時の色を確認する限り、かなりのスラッジが排出された。燃費11〜12km/ℓからの推移、走行フィーリング、これらが走行していく間に変わっていくのか。次回のレポートを楽しみにしてほしい。

エンジン音は静かになり、排気ガスの状態もわずかだが変化したようだ。今後に期待

取材協力:T.T.Rモーター

今回紹介したCB-F系やCBXを得意とし旧車、絶版車などの販売修理を行う。バイク初心者の方にも安心して購入できるアフターサービスも充実! 楽しくなければバイクじゃないという考えのもと、様々なイベント、ツーリングやサーキット走行会などを催している。

〒340-0017 埼玉県草加市吉町4-3-28

TEL048-925-8655

https://bike-ttrm.com 

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