

プレミアムカーなどの分野で認知度が高まってきた「フォージドカーボン」を、バイクカスタムにいち早く取り入れたことでも知られる日本のブランドが、SSKが展開するSPEEDRA(スピードラ)。これまでも数々の妖艶なカスタムモデルを披露してきたが、今年開催された第53回東京モーターサイクルショー2026では、ドライカーボンファイバーとビレットパーツで着飾ったホンダのCB1000FとカワサキのZ900RSを展示し、来場者の注目を集めた。現在はさらにパーツの開発が進み、鮮やかな色合いのカラードカーボンパーツの試作も出来上がってきた。ここでは、世界で1台のマシンに仕上げることができる、SSKの新製品情報をお届けしよう!
高品質なカスタムパーツをリーズナブルに

茨城県龍ケ崎市を拠点とするSSKは、2011年の設立当初はバイクカスタムパーツの輸入販売をメインに活動していたが、その後にオリジナルパーツの開発に着手。2019年にはバイク用パーツのブランドを「SPEEDRA(スピードラ)」に変更し、その後も積極的にラインアップ拡充を続けてきた。ちなみに名前は「SPEED」と龍ヶ崎市に由来する「DRAGON」を組み合わせたもの。
SPEEDRAは、「コストなどのさまざまな制約があるために量産二輪車がこだわり切れないパーツを、独自の技術も用いながらで高品位化する」ことや、「愛車の所有満足度を高めるアップグレードが図れる」こと、さらには「完全ボルトオン設計でパーツ装着が容易である」ことなどをテーマとしてきた。製品ラインアップは、ドライカーボンファイバー素材を用いた外装パーツと、アルミビレット(削り出し)の機能パーツが中心で、いずれもその優れた品質に対してリーズナブルな価格設定も魅力だ。
高品質ドライカーボンと世界で唯一のフォージドカーボン

2026年3月下旬に開催された第53回東京モーターサイクルショーで、SSKはオリジナルブランドのSPEEDRAパーツをふんだんに使ってカスタムされたホンダ・CB1000F、カワサキ・Z900RS、BMW・R1300GSアドベンチャーを展示。コンパクトなブースながら、その美しさと迫力で存在感を放った。CB1000FとZ900RSは、同じスポーツヘリテージ系ネイキッドとしてライバル関係にあり、この2台のカスタム仕様を間近で見比べられる楽しさもあった。
SPEEDRAが得意とするカーボン外装について、少し解説しておこう。カーボンファイバー素材には、大きく分けてウェットとドライの2種類があり、このうちドライカーボンは、航空機などにも使われているプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状の素材)を使用し、バキュームパッキング処理を施し、オートクレーブと呼ばれる機械で圧力をかけながら焼き固める。時間も手間もかかるため高価だが、自然硬化する樹脂で成型しつつ補強材としてカーボン繊維を使うウェットカーボンよりも、はるかに軽量かつ高強度だ。そしてSPEEDRAは、オリジナル外装カスタムパーツに軽量で高強度なドライカーボンを使用する。

さらに2つと同じ模様が無いフォージドカーボン製パーツをラインナップ。
このフォージドカーボン製パーツは、短く裁断した炭素繊維を樹脂と混ぜて金型で圧縮成形したカーボン複合材料で、従来の織物カーボンより自由な形状設計に優れる軽量・高剛性素材。製造工程の特殊性から模様がランダムで、複雑な3次元形状のパーツ制作に優れているのが特徴だ。SSKは四輪用からの実績や豊富なノウハウもあり、2輪用パーツ制作でも高いクォリティの製品を生み出している。


また、同じくSPEEDRAの主軸アイテムとなる、レバーやステップバーやキャップ類をはじめとするアルミビレットパーツは、高強度アルミニウム合金素材の塊を機械で切削して製造される。こちらは、腐食や変色を防ぐため最終段階でアルマイト処理が施されるのが一般的だが、SPEEDRAはそのアルマイト処理にも特別な技術を導入。そして、豊富なカラーバリエーションが設定されている製品が多いのだ。
CB1000F用カラードカーボンパーツもいち早くリリース予定

カーボンパーツの中で注目が高まっているのがカラードカーボンだ。従来の黒に対して赤や青など、鮮やかな色を組み合わせて、カーボン柄に深みと彩りを与えている。SPEEDRAはバイク用にいち早くカラードカーボンパーツも制作。車体のグラフィックやビレットパーツの色に合わせてカスタムの幅も広がる。


モーターサイクルショーでも披露された注目アイテムを紹介!
2026年3月下旬に開催された第53回東京モーターサイクルショーで、SSKはオリジナルブランドのSPEEDRAパーツをふんだんに使ってカスタムされたホンダ・CB1000F、カワサキ・Z900RSを展示。コンパクトなブースながら、その美しさと迫力で存在感を放った。CB1000FとZ900RSは、同じスポーツヘリテージ系ネイキッドとしてライバル関係にあり、この2台のカスタム仕様を間近で見比べられる楽しさもあった。
カーボン×ビレットでグレードアップ。フォージドカーボン製も予定
HONDA・CB1000F

2025年11月に発売が開始されたホンダのCB1000Fをいち早くカスタム。このマシンは、ドライカーボンを綾織りのツヤあり、ビレットパーツのアルマイトをレッドでほぼ統一しているが、装着されたほとんどのパーツが、ドライカーボンやアルマイトの仕様を選択可能だ。
また、CB1000F用のフォージドカーボン製パーツも発売が予定されていてフロントフェンダー(4万8400円)、ラジエターサイドカバー(左右セット2万3100円)、タンクフロントカバー(1万6500円)、フロントフレームカバー(左右セット2万3100円)、フロントウインカーカバー(左右セット2万3100円)、タンクサイドカバー(左右セット3万3000円)が予定されている。








※その他にもアイテム多数!
人気車種をフォージドカーボンで徹底武装!
KAWASAKI・Z900RS

SPEEDRAは、2018年モデルとして新登場して以来、根強い支持を集め続けるカワサキ・Z900RSに適合するカスタムパーツの開発にも積極的。中でも、金型にカーボンファイバーをランダムに押し詰めながら成型されるフォージドカーボンを採用した外装パーツは、Z900RS用をSPEEDRAがいち早く市販化した。フォージドカーボンは、同じ模様の仕上がりがふたつとしてなく、マーブルのような美しい柄が特徴。Z900RSのカスタムマシンは世間に溢れているが、その中にあって個性を主張できる。
今回展示された車両には、そんなフォージドカーボンパーツがふんだんに導入され、レース由来のアイテムも用いながらスポーティにまとめられている。なお、以下に紹介するフォージドカーボン製品はすべて、ツヤありとツヤなしが選択できる!

※その他にもアイテム多数!
新たなカテゴリーの製品開発にも意欲的!
第53回東京モーターサイクルショー2026では、SPEEDRAが新たに手がけるカテゴリーのプロトタイプも披露された。いずれも、SPEEDRAらしい優れた質感と機能性が魅力。量産販売に向けて準備が進んでいる
防風性能に優れるエアロスクリーンやタンクカバーを開発中!



SPEEDRAは、新たなアイテムとしてエアロスクリーンを開発中。2026年3月の東京モーターサイクルショーでは、CB1000F SE用のプロトタイプが披露され、現在も開発が進行中。純正スクリーンと同様のポリカーボネイト素材を採用しており、しなやかで割れづらく、キズがつきにくい特徴がある。
また、カーボン製のタンクカバーも開発中。近日リリース予定だ。
カーボンパーツのほか、アルミビレットパーツやプロテクションパーツは、ここで紹介できなかった車種用などもHPに掲載中。カワサキのNinja ZX-25RシリーズやZX-6R、ホンダのCBR1000RR-Rファイアーブレード、BMWのR1300GS、S1000RR用の新作も、ほぼ同時進行で開発予定とのこと。価格や発売時期などは、SNSやウェブサイトでチェックしてほしい!
(編集協力:株式会社SSK)








