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ROYAL ENFIELD「CLASSIC 650」が教えてくれた バイクで旅する心地よさ

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

「レトロな雰囲気のバイクって見た目は素敵だけど、扱いやすいのかな?」そんなふうに感じることが多い私ですが、ROYAL ENFIELD(ロイヤルエンフィールド)の「CLASSIC 650」に乗ってみたら、その不安はすぐにどこかへ消えていきました。想像を超える安定した乗り心地で、つねに肩の力を抜いて走れたんです!

「クラシック」という名にふさわしく、昔ながらの美しいシルエットと、今の時代に必要な装備をしっかり備えた新型モデルのCLASSIC 650。今回は、そのCLASSIC 650にバイカーモデル ときひろみが実際に試乗し、その特徴や装備、同じエンジンを搭載する他モデルとの違い、そして弟分「CLASSIC 350」との共通点まで、じっくりとご紹介します。

目次

CLASSIC 650ってどんなバイク?

ROYAL ENFIELDは、1901年にイギリスで誕生した世界最古のモーターサイクルブランドのひとつです。1世紀以上にわたり、時代を超えて愛されるクラシックスタイルのバイクをつくり続けています。そして、ROYAL ENFIELDのバイクは、ヴィンテージな美しさと現代技術の融合が特徴で、都市の街並みにも大自然の中にも溶け込む、唯一無二の存在感を放ちます。

中でも人気の高い「CLASSIC」シリーズや「HUNTER 350」「INTERCEPTOR 650」など、乗る人のスタイルや目的に寄り添った多彩なラインナップを展開。心地よい鼓動感と安定した走行性能で、日常の移動から週末のツーリングまで、バイクに乗るすべての時間を豊かに彩ってくれます。

CLASSIC 650

そして「CLASSIC 650」は、1950年代の名車「G2」から続く伝統的なデザインを継承したバイク。丸目ヘッドライトに、涙型タンク、クローム仕上げのマフラーなど、見た目はまさに“ザ・クラシック”。だけど中身は、しっかり現代仕様です。

  • エンジンは安心の中間排気量、650ccの並列2気筒
     → 街乗りからツーリングまで余裕たっぷり。トルクが太く、アクセルに素直な反応が特徴です。
  • LEDヘッドライト、USB-C端子、デジタルメーター装備
     → 夜間走行やスマホ充電も安心。必要な情報はメーターでひと目で確認できます。
  • 左右スイッチボックスがメッキ仕様
     →細部にわたってレトロな雰囲気で、高級感も味わえます。
  • トリッパーナビ(Googleマップ対応)を標準装備
     → スマホと連携して、知らない道でも迷わず走れるのがうれしい!

伝統的×オシャレなカラーで気分がアガる!

車体のカラーリングも、伝統的なカラーを現代的に解釈した新配⾊が採用されていたり、歴代のCLASSIC 500で好評を博したカラーも復活しています!

今回試乗したCLASSIC 650は、「Bruntingthorpe Blue(ブランティングソープ・ブルー)」になります! キレイなブルーカラーにホワイトのアクセントが入って可愛らしいです。他には、「Vallam Red(ヴァラム・レッド)」や「Teal(ティール)」、「Black Chrome(ブラック・クローム)」の全4色が展開されています!

Bruntingthorpe Blue(ブランティングソープ・ブルー)
Vallam Red(ヴァラム・レッド)
Teal(ティール)
Black Chrome(ブラック・クローム)

こういったレトロなバイクってオシャレに乗りこなせるのも魅力ですよね。ファッションの一つとして選んでも、バイクライフの楽しみ方の幅が広がりそうでワクワクします!

車両の価格も、Vallam RedとBruntingthorpe Blueが949,300円で、Tealが969,100円、Black Chromeは998,800円(いずれも税込)となり、650㏄クラスでありながら100万円以内に収まっているのもうれしいポイントですね! この価格なら、初めての大型バイクでも気軽にチャレンジできそうです。

自分らしく走れる扱いやすさと力強さ

まず走り始めてすぐに感じたのは、ライダーの意思に忠実でスムーズなトルク感です。上半身がおいていかれるようなパワフルさはないけど、もたつくこともない。スロットルをひねった分だけ、前に進んでくれます。そして、スロットルを戻せばエンジンブレーキも程よく効くので、速度調整がとてもラクに行えます。

ハンドルも広く、ライディングポジションも自然にまたがっていられるので快適です。そのうえ、取り回しのしやすさにも貢献してくれて、Uターンできないような細い道でも、またがったまま車体を押し引きして移動ができたので助かりました。女性や小柄な人でも、不安なく扱えるのは嬉しいポイント! もちろん、ある程度広さがあれば、走行しながらのUターンも不安なく行えます。

思うままに走れて、意識しなくてもバイクが操れる感じは、まさに「人馬一体」の心地よさでした!

ネオクラシックのバイクは鼓動感を重視したモデルも多いですが、CLASSIC 650は「ドッドッドッ」って体に直接響いてくるようなタイプではありませんでした。かといって静かすぎるってこともなく、ほどよい鼓動感が楽しめます。正直このくらいのほうが長時間乗っていても疲れないし、飽きもこないかなと思います。

また、シートもクッション性があり、走行中の振動も少ないので、長時間座っていてもあまり疲れを感じませんでした。ブレーキも初期にガツンと効くタイプではなく、奥でしっかり効いてくれるので扱いやすいです。初めてのロングツーリングでも不安なく楽しめる乗り心地で、バイクに慣れていない方でも安心できそう!

高速道路も走行しましたが、アップライトなポジションのおかげも相まって、ゆったりとクルージングが楽しめます。100km/hなら余裕で出せますが、ツアラーのようなカウルやスクリーンは無いので、走行風を全身で浴びる感じです。でもCLASSIC 650は、上半身を低くしてグイグイ走るより、まったり80km/h前後で走るのが一番楽しいバイクかなと思います。

それに、低中回転域でのパワーがあるので、もう少し速度を上げたいってときや、合流もラクにこなせます。高速走行していても振動が大きすぎるということなく、いたって優しい乗り心地なので、どんなシーンでも疲れ知らずな印象です。

クラシカルな見た目を裏切らないオーソドックスな乗り心地に、だれが乗っても扱いやすい懐の深さも兼ね備えている。安心感をたくさん乗せた優しいお兄さん的な存在に感じました!

こうやって景色を眺めながら運転できるゆとりを作り出してくれるCLASSIC 650は、古い映画を観ているような、穏やかで豊かなひとときを与えてくれました。バイクに“速さ”や“カッコよさ”だけじゃなく、“心地よさ”や“自分らしさ”を求めたいライダーにも、ぴったりの一台だと思います。

足つきチェックと取り回しレビュー

足つきは、163cmの私でつま先が接地する程度。良好とは言い難いですが、重心が低く、アップライトな乗車姿勢のおかげで、あまり不安は感じませんでした。シートも前部にいくにつれて細くなっているので、足をまっすぐ下におろしやすかったです。それにステップの位置も少し前にあるので、おろした脚に干渉することもなく、とっさに足をついても十分耐えられると思います。

ほんの少し車体をかたむけて片足だけつけば、足指の付け根までつけます。車重は少し重めですが、重心位置が低いことから直立時の安定性もあるので、車体の大きさやクッション性の良いシートの厚みを考えると、足つき性はさほど悪くないのではと思います。

ハンドル幅が広いので、降りた状態での取り回しもラクチンです! 車重がある分、押し初めに少し力がいるけど、タンクやシートに腰を当てやすいので、腕力に自身の無い人でも全身を使ってバイクの押し引きができます。これなら駐車場での移動や、Uターンできない場所でも安心ですね。

知らない土地へ行って迷ってしまっても、「なんとかできそう!」と思わせてくれるのはバイクに乗る自信にもつながります。思うままに乗りこなせるCLASSIC 650は、街乗りやツーリングなど、どんなシーンでも使い勝手ばつぐんです!

CLASSIC 650の詳細をチェック!

ROYAL ENFIELD製650cc 並列2気筒エンジンは、力強さと扱いやすさを両立! エンジン回りやエキパイのピカピカなメッキがひときわ存在感を放っていますね!

シートは、シングルボルトオン機構によるデュアルシート仕様で、タンデムシートを固定しているボルトを取り外せばリアシートとラックの取り外しが可能です。シングルシート仕様にしてよりレトロ感やソリッドな雰囲気を演出したりと、これだけでカスタムの幅も広がるのはうれしいですね!

ヘッドランプユニットや前後ウィンカーもアルミニウムとクローム仕上げが施されていて、ロイヤルエンフィールドの象徴的なデザインを継承しています。また、ヘッドライト上に配置された小さな補助ランプ「タイガーランプ」も特徴的で唯一無二のデザインです。このタイガーランプは、1954年から続くロイヤルエンフィールドのバイクに搭載されている不朽のアイコンとなっています。

レトロな涙型タンクも特徴的で、車体の滑らかなラインをより強調しています。グラフィックデザインもホワイト部分がハート形みたいで可愛いなと、信号で止まったときに眺めて癒されていました。

ダッシュユニットはシンプルなデザインですが、デジタル液晶画面を搭載していて、オドメーター、トリップメーター、燃料レベルインジケーター、サービスリマインダー、ギアポジションインジケーター、時計などが表示されています。また、スピードメーターはアナログなので、どれも一度見ただけで情報が把握しやすいです。

メインキーで簡単にサイドカバーを開けることができ、その中にはUSB端子が搭載されています。

ハンドルのクラッチ側にもUSB端子が搭載されているので、スマホやナビの充電もできて便利です。

ロイヤルエンフィールドのアプリと、メーター横に装備されているナビゲーションディスプレイ「トリッパー」を活用すれば、矢印と距離表示で目的地まで導いてくれるターンバイターン式のナビを表示することができます。スマホをバイクに取り付けなくてもナビが見れるのは助かりますね!

ホイールは前後スポークで、マフラーはキャブトンタイプを採用。どちらもよりクラシカルな雰囲気を演出してくれます。フロントタイヤは19インチ、リアタイヤは18インチを採用しています。

前後ともにショーワ製サスペンションが搭載されていて、路面の凹凸もスムーズに吸収してくれます。

Classic 350との共通ポイント

― 小さくても兄弟車。スタイルの美しさと親しみやすさは共通 ―

写真はCLASSIC 650

CLASSIC 650の前に登場していた「CLASSIC 350」との共通点も多く、250~400ccクラスからのステップアップを考える人にも、車体の大きさや操作感に戸惑うことなく自然に馴染めるはずです。

CLASSIC 350と650に共通する主な特徴は、次のようなポイントです。

  • どちらも1950年代の「G2」スタイルを継承した、レトロ&クラシックな見た目
  • ゆったりとしたアップライトなライディングポジション
  • デジアナのシンプルなメーター類LEDライトなど、使いやすい装備
  • スチール製フレームによるしっかりとした安定感

一見、排気量の大きな650のほうが鼓動感強めかと思いきや、実は逆。単気筒の350は、アクセルをひねるたびに「トコトコッ」と元気に応えてくれるのが魅力で、街乗りやゆるっと流す散歩バイクにぴったりな癒し系。一方の650は2気筒で余裕たっぷり、スムーズでジェントルな乗り心地が特徴です。高速巡航や長距離ツーリングを優雅に楽しめます。

どちらもクラシックな見た目を大切にしながらも、中身はしっかりと現代仕様にアップデートされていて、それぞれにライダーの気持ちに寄り添ってくれる懐の深さがあります。バイクに乗る楽しさをじっくり味わえるのがこのシリーズの最大の魅力かなと思いました。CLASSIC 350でバイクにハマった人が、ステップアップとしてCLASSIC 650を選ぶのはとても良い選択肢になるはずです。

同じエンジンを積む兄弟車と比べてみよう

―「見た目」も「乗り味」も、CLASSIC 650はひと味違う ―

写真はCLASSIC 650

ロイヤルエンフィールドには、CLASSIC 650と同じ648ccツインエンジンを使ったバイクがいくつかあります。それぞれの個性を比べてみましょう。

モデル名スタイル特徴
CLASSIC 650レトロクラシックゆったり乗れて、ほどよい鼓動感と安心感を両立! 街乗りもツーリングもオールマイティに適応。
INT 650
(アイエヌティ650)
ネイキッドロードスター自然なエンジンフィーリングと快適性を重視。日常にも長距離にも◎
CONTINENTAL GT 650カフェレーサー前傾姿勢でスポーティ。オシャレさも忘れない走り好き向け
SHOTGUN 650/BEAR 650カスタム/スクランブラー見た目重視やオフ系志向のユーザーに人気!カスタム性もばつぐん。

CLASSIC 650は、他モデルよりもリラックスした乗り味と、万人に好かれるスタイリングが魅力です! とくにビギナーや女性ユーザーにとって“入りやすい650”といえるでしょう。

まとめ:いつでも自然体でいられる一台

ロイヤルエンフィールドのCLASSIC 650は、レトロでカッコいいだけじゃなく、扱いやすさや快適性、装備の充実度までしっかりと作り込まれているのが特徴です。大型バイクというと構えてしまいがちですが、このバイクなら自然体で付き合える安心感があります。たまたま見つけたカフェへふらっと寄ってみたり、高速道路を使ってロングツーリングへ出かけたり。無理なく行きたいところへ遊びに行ける気軽さが魅力でした。

今回は街中や高速道路を走っただけですが、自然豊かな田舎道なんかも気持ちよく走れそうだなと思いました。あとは、オシャレな街並みやネオンが輝く夜の街などもCLASSIC 650の雰囲気にピッタリですよね!でも、CLASSIC 650は歴史のあるバイクなので、私はあえて石垣が立派なお城や、福島県の大内宿などで”江戸時代の町並み”を楽しんでみたいな!

クラシックな見た目にちょっと気後れしてたけど、実際に乗ってみると本当にちょうどいい。つねにライダーに寄り添ってくれるCLASSIC 650となら、旅先の景色もきっとひと味違って見える気がします。

(編集協力:ロイヤルエンフィールドジャパン)

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