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“明るさ”よりも“見やすさ”の時代へ!新発想の作業用LEDライトでバイク&クルマのメンテがはかどる

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイク&車メンテに欠かせない作業用ライト

バイクや車のメンテナンス時は、作業環境がどれだけ明るくても、奥まったところや手元は暗くなりがち。さらに年齢を重ねてくると明瞭な視界が得づらくなってくるため、欠かせないアイテムとなるのが作業用ライトである。

LEDが広まったことで小型高輝度が特徴のライトが多く登場し、“明るさ”をセールスポイントとしたものも多い。しかし、実際の作業現場ではその明るさが仇となり逆に見えづらくなってしまうこともある。

ヘッドライトを例に挙げると、現在の主流のLEDヘッドライトはハロゲンよりも明るく青白い色味が人気だ。しかし、雨の夜間などは視認性がいまひとつ。むしろ黄色みがかった昔のハロゲンの方が見やすかったりもするのだ。つまり“明るさ”と“見やすさ”は決してイコールとならないのである。

目次

色の再現性にこだわり“見やすさ”を実現するLEDライト

創業137年の歴史を持つ日本の工具メーカー「ロブテックス」。同社がクラウドファンディングサイトMakuakeにて先行予約をスタートさせた作業用のLEDライトが「J-CRAFT99(ジェイクラフト・ツーナインズ)JBLWL1とJBLWL2」だ。

LEDの持つ明るさや小型で省電力&長寿命といった利点はそのままに「色の再現性」や「見やすさ」といった点に着目太陽光に限りなく近い自然な色を再現する高演色LED(Ra値97以上)の採用が最大の特徴となっている。

Ra値とは

光源がどれだけ自然光に近い色を再現できるかを示す指標で、数値が高いほど照らされたものが人間の目で自然に見える。一般家庭用の照明はRa80以上が目安となるが美術館などではさらに高いRa90程度が求められる。

通常のLED作業灯と並べてその光を写真に収めてみると色味の違いがよく分かる。写真右がJ-CRAFT99の高演色LEDライト。

色の再現性はメンテナンスのあらゆる場面で役立つ!

作業用ライトは明るければ明るいほど優れているといったように思う方も多いことと思う。しかし、正しい色を視認することが作業の正確性や効率化に繋がる場面は少なく無い。

塗装の色を見やすい光で正しく判断する

バイクや車を補修ペイントする場合、経年劣化などを含め現状の塗装の色味とまったく同じ色の塗料を作る「調色」という作業が必要となる。この調色作業は、室内の蛍光灯や曇の日では正確な色味の判断が難しいため、晴天の日を狙い太陽の下で行うのがセオリーだ。

写真はバイクの塗装でよく使われているキャンディペイントだ。キャンディペイントは下地にシルバーを塗り、その上に透過性のあるカラークリア、その上からクリアを塗って仕上げるという非常に手の込んだ塗装で、太陽の下で見るとソリッドやメタリック塗装とはひと味違う透き通った美しい発色が特徴である。室内の蛍光灯で見てもその色味や塗膜の透過性は分かりづらい。

このキャンディペイントに通常のLEDライトとRa値 97 以上を誇るJ-CRAFT99のLEDライトの光を当てて見比べてみた。すると、J-CRAFT99のLEDライトは、色味も非常に自然でカラークリアの下のシルバーラメの風合いまでよく視認できた

塗装の色味を自然に再現できる光があれば、タッチアップによるペイント補修を行う際にも非常に役に立つ。傷の箇所を正確に見極められるし、塗り重ねの回数もより的確に行えるはずだ。

また、中古車購入時など塗装の塗り直し箇所を見極める用途にも使えそうだ。それ以外にプラモデル製作や自宅の建具や壁紙、フローリングの補修ペイントの際など、屋内で正確な色味の判断が必要になる作業に役立つのは間違いない。

配線色を正確に視認し確実な作業をサポート

バイクや車の配線は系統ごとに色分けされている。近年のモデルは電装パーツが増えており、配線はどんどん複雑化する一方だ。赤、青、黄色だけでなく、微妙な色味や異なる色のラインが入る配線などが入り混じる中、ひとつを特定するのは容易ではない。特に小さなモノが見にくくなってきたお年頃の方にとっては特に難儀なことなのだ。そのため作業用ライトは欠かせないのだが、明るすぎるLEDライトの光だと色が飛んでしまい、かえって配線色が見分けづらかったりする

同じ配線の束をライトの光を変えてそれぞれ撮影してみると、その違いが理解できた。高演色LEDライトの方が発色が自然で、配線が見分けやすいのが明らか。一方の一般的なLEDの方は白と黄色が見分けづらかったり、緑や赤の発色が悪いのがわかる。肉眼でも同じような印象だった。

何が漏れているのか?バイクに使われる液モノが見分けやすい!

バイクにはさまざまな液体が使われている。例を挙げれば、ガソリン、エンジンオイル、ブレーキフルード、冷却水(クーラント)、フォークオイルを基本として、車種によってはミッションオイルなど、その他にも液体が存在する。

困るのは、駐車したバイクの下に液体の染みを発見した時だ。どんな液体がどこから漏れているかを正確に特定するのが的確な修理を行う鍵となる。白いウエスに染み込ませたり、匂いでの特定も可能だが、目視確認ができれば修理診断の補強材料にもなるし、時間も設備もないツーリング先の夜間などでは、ライトだけが頼りになる場面もある。

そこで、ここではエンジンオイル、フォークオイル、冷却水、ブレーキフルードをそれぞれ一般的なLEDライトとJ-CRAFT99の高演色LEDライトでそれぞれ照らして、見え方に差が出るかテストしてみることにした。

フォークオイルや冷却水は誤飲防止などの目的で着色されている。もちろん、使い続けると汚れるが、それでも交換時期を逃さなければ全く違う色にはならないはずだ。

写真右からブレーキフルード、冷却水、フォークオイル、エンジンオイルの順。
白いカップだと色の違いがはっきり視認できる。

そこで、黒いカップに入れてみると全く判別できなくなった。黒エンジンに付着した液体はすべて同じ色に見えるのと同じ状態だ。

ブレーキフルード

どちらもライトで照らせばすぐにフルードだと確認できた。色味は明らかに異なるものの透き通って見える。

エンジンオイル

フレーキフルードと同じくある程度の透過性があるエンジンオイルはどちらのLEDライトでも判別できた。

フォークオイル

J-CRAFT99の高演色LEDライトならば、赤い色がしっかり判別できたが、一般的なLEDライトではかろうじて赤色が分かる程度。見え方に明確な違いが出た。

冷却水(クーラント)

希釈使用するタイプの原液だったためかなり色が濃く、J-CRAFT99の高演色LEDライトで照らすとなんとか青色が判別できた。一方、普通のLEDライトで照らしたところ、色はほぼわからない。これも明確な差が確認できた。

自然な色の再現はバイクの点検整備にも役立つ

LEDライトで正確な色が分かれば、修理診断の時はもちろん、日常的な点検の際にも役立つ場面は多い。

ブレーキフルードのサイトグラス(点検窓)

ブレーキフルードの液面自体は明るいところで見れば一目瞭然だが、新品時からの色の変化で汚れ具合を正確に判断したい場合、J-CRAFT99の高演色LEDライトが役立つ。

しっかりフルードの色味までわかるので、日常的な点検のためだけにマスターシリンダーの蓋を開ける必要がない。

同じくエンジンオイルのサイトグラスを照らせばオイル量だけでなくオイルの色味までしっかり確認できる。

冷却水のリザーバータンクも同様。後ろから照らせばより色が分かりやすかった。

メンテナンスの心強い味方となるJ-CRAFT99のLEDライト

この新たな高演色LEDライトはロブテックスが機能と品質に極限までこだわったJ-CRAFT99(ジェイクラフト・ツーナインズ)のブランドに属しており、ラインナップはクリップ式の「JBLWL1」と折りたたみ式の「JBLWL2」の2種類。

いずれもマットブラック仕上げで、指紋汚れなどが付着しづらい。メインボディはアルミ製なので、軽量でありつつ樹脂製とは異なる堅牢さが手に伝わってくる。

内蔵電池への充電はUSB TYPE-Cなので自宅や作業場ではもちろん、車の中でも充電に困ることは無いだろう。

両モデルともメインのLEDライトがLOWとHIの2段階に点灯し、先端にもスポット照射するLEDを1灯装備。ボタンを押すごとに切り替わる。

クリップペン式LEDライト JBLWL1

JBLWL1は166mm(全長)×17.8mm(幅)×20.4mm(高さ)のサイズで重量は56g。

ルーメン値(lm)色温度(K:ケルビン)RA値(演色性)※自然光100
LOWHIGH先端LOWHIGH先端LOWHIGH先端
185380100560056006900989770

上部にスイッチ、反対側の先端にスポット光を備える。充電口とクリップは本体背面にレイアウト。

クリップ式なので、作業着のポケットにかけて携行できるし、そのまま点灯させれば作業箇所を照らしたまま両手がフリーの状態で作業を進められる

クリップ部分はマグネットになっているので、スチール部に固定することも可能。

シャッターから20cm(左)と50cm(右)離した際の照射範囲。直進性の高いLEDだが、広範囲に照らすことができている。

折りたたみ式LEDライト JBLWL2

JBLWL2は165mm(最大時310.3mm)(全長)×18.5mm(幅)×25.3mm(高さ)のサイズで重量は66g。

ルーメン値(lm)色温度(K:ケルビン)RA値(演色性)※自然光100
LOWHIGH先端LOWHIGH先端LOWHIGH先端
95180120570057006300989870

オン・オフスイッチと充電口は背面にレイアウト。先端にスポット光を備え、底部にはマグネットを装備する。

折りたたみ式なので発光部の角度を自由に変更でき、バイクのフレームや車のボンネットに固定してメンテナンスするのに便利。

パイプの上に塗装された鉄フレームに固定してみたが、ずれ落ちることは無かった。

先端がスリムなので、フレームとエンジンの隙間や、機関の詰まった車のエンジンルームなど、狭いところに突っ込んで照らしたい時に便利

バイクの下回りの点検時にも役立つ。

シャッターから20cm(左)と50cm(右)離した際の照射範囲。JBLWL1と同じく広範囲に照らすことができる。

動画でLEDライトの実力をチェック!

J-CRAFT99(ジェイクラフト・ツーナインズ)JBLWL1とJBLWL2の実力を、動画でもぜひチェックしてほしい。

自然な色味でメンテがはかどる!プロメカニックにもオススメ

記事内で紹介した通り、自然な色味を再現できる高演色LEDライトの活躍シーンは幅広く、プロメカニックも普段の仕事の中で重宝するはずだ。また、コンパクトサイズなので、ツーリングやキャンプに携行するのもオススメだ。ぜひ実際に手に入れて、その“見え方の違い”を体感してみていただきたい。

(編集協力:株式会社ロブテックス)

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