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バイク向け「神機」が進化!! Insta360 X5にBMWMotorradエディションが登場!R1300GS乗りがX4と比べてみた

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

世界のユーザーから愛される360度カメラのパイオニア

Insta360シリーズと言えば、今や360度カメラのパイオニアとして世界中のアクティブユーザーから支持されているカメラだ。

その革命的な機能から「神機」とも呼ばれるX3は世界で100万台以上の販売実績を誇り、その後に出たX4では8Kでの360度撮影を実現。今年からはX5となってさらにバージョンアップされたのだから、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

そんな中、前モデルのX4同様にX5にもBMWMotorradエディションが数量限定で登場!
X4のBMWMotorradエディションを所有する筆者が、実際にテストしてみた

パッケージはBMWMotorradをイメージさせる黒基調のもの。本体、ソフトケース、ミニリモコン、
USB・C-Cコード、クリーニングクロスが同梱される。
目次

センサーサイズの拡大で、より美しい映像へ 

本体にはもちろん、ソフトケースにもBMWMotorradのロゴが入り、プレミアム感満載。

X5(通常版、BMWMotorradエディション共に)は、カメラの心臓部とも言えるセンサーサイズが大きくなった。X3、X4は共に1/2インチだったのに対し、X5は1/1.28インチに拡大。これにより驚異的な8K30fpsの360度の高精細な動画が撮影できるようになったというわけだ。

カメラのイメージセンサーが大型化すると何がいい?
・大きいセンサーだと、光を多く取り込めてノイズが少なくなる。
暗所での撮影性能がアップ。
・明るい部分と暗い部分の情報を、より豊かに記録できる。
白飛びや黒つぶれがしにくくなる。

ちなみに電源ボタンを押してからカメラが立ち上がるまでの時間が約1秒と劇的に早くなったX4は約3秒ほどかかったが、立ち上げ1秒なら、バイクで走行中に欲しいシーンに遅れてしまうことは少ない。

そもそも8Kとか30fpsって??

動画の設定でよく見る「5.7K/30fps」や「5.7K/60fps」などの表記は、解像度(K)フレームレート(fps)を意味している。

「K」は横の画素数を1,000単位で表したもので、画質のきめ細かさに関係する。

解像度画素数(横×縦)特徴
Full HD(1080p)1920 × 1080標準画質。容量少なめ。
4K3840 × 2160高精細。編集にも向く。
5.7K約5760 × 28804K以上。後からズームしても劣化しにくい。
8K7680 × 4320超高精細。風景や記録映像に最適。編集耐性も抜群。

「fps」は1秒あたりのコマ数(frames per second)
例えば60fpsで撮影した映像を30fpsで再生すると、1秒分の60コマを2秒に引き伸ばせる。高fpsになるほどになめらかな映像となる。

ただし高fpsになるほどシャッタースピードが速くなり光を取り込みにくくなる。結果として暗所撮影には高fpsは不向きなのだ。

fps特徴向いている撮影
24fps映画のような質感映画風Vlog、旅動画
30fps自然な動き一般的なYouTube、トーク動画
60fpsなめらかスポーツ、アクション、スローモーション対応
120fps以上超なめらか・スロー用ダンス、ジャンプ、水しぶきなどの演出用

バッテリーの容量がUPして、より長く撮影できる!


左がInsta360 X5 BMWMotorradエディションのウルトラバッテリー。右がInsta360 X4 BMWMotorradのもの。
パッキンの色が異なり差別化が図られている。

今回のBMWMotorradエディションは、専用のウルトラバッテリーを採用。容量はなんと2800mAh。
X4のBMWMotorradエディションが2290mAhで、通常のX5が2400mAhなので、これはクラス最大の容量である。

稼働時間は従来比17%アップ。撮影時間に直すとこれまでは最大で208分だったのが235分へ。つまり4時間弱も撮影できるという計算だ。

加えて、最大解像度の8K30fpsや、4K以上の高画質で後からズーム処理しても画質の劣化が少ない5.7Kでも、バッテリーの持ちが良くなり長時間撮影できる耐久モードが使えるようになった。

耐久モードの採用により、カメラの稼働時間は従来比で17%アップ。
撮影時間は4Kよりも高画質なモードで最大4時間可能となり、超高画質の8K30fpsでも約2時間の連続撮影に対応する。対応する。

超便利なミニリモコンを標準で装備!

BMWMotorradをイメージさせる漆黒の衣装箱を開封して、一番初めに目につくのがリモコンの存在だ。小指の半分ぐらいの小さなリモコンでゴムコードによりハンドルや自撮り棒などに装着できるようになっている。

一度本体とBluetoothで接続してしまえば、X5が電源オフの状態でも、リモコンのボタンですぐに起動でき、録画を始めることができる。これは走行中に撮影したい景色などがあった際、バイクを止めることなくすぐに撮影できるので本当に便利だ。

接続中は、インジケーターが「青に点灯」し、録画中は「赤の点滅」と分かりやすく、必要ないときは電源をオフにしておけばいい。

録画に関しては本体のボタンとこのリモコン以外にも、スマホに接続しアプリ画面からの録画も可能だが、それだとスマホのバッテリーも酷使することになるので、このリモコンの便利さは圧倒的だ。

しかも、操作距離は最大で約10mというから、バイクの後ろに伸ばした自撮り棒での操作や、例えば本体を三脚などに設置しておき、自分のバイクの走りを撮影する際にも便利だ。

こんな小さなリモコンにもUSB-Cの端子があり充電する方式で、最長約90分使える。ちなみにこのリモコンは別売(5300円)で購入できるのでX4や通常版X5のユーザーには絶対的におすすめする。

暗所でも美しいPureVideoモードを搭載

道路の部分を見ると一目瞭然。X4は粒子が荒れているのがよくわかる。X5は緻密な描画力だ。

X5のもう一つの特徴が「PureVideoモード」の採用により、暗所での撮影がより美しくなったこと。

これまでのX4は、AIチップが1個だったのに対し、X5ではチップが3個に増量。「PureVideo」モードに入れると、ノイズが少なく非常に美しい夜のシーンが撮れた。

これまで360度カメラは暗所に弱いと言われていたが、これはその概念を払拭する機能だ。X4とX5を比較した動画を撮影したので、ぜひ見比べてほしい。

さらに、片側のカメラのみで撮影するシングルレンズモード(一般的なアクションカメラのような映像)でも「PureVideo」で撮影が可能。こちらでも暗所撮影の美しさを堪能できる。

トンネルの天井部を見るとX4は粒子が荒れているのがよくわかる。X5は背中の数字もくっきり見える。

X5とX4の夜間映像の違いをチェック!

シンプルなインスタフレーム

通常、Insta360シリーズは360度の動画を撮影して、後から編集で必要な部分を切り出してSNSなどに投稿するが、それがどうにも面倒な場合もあった。

そこでこのX5からは「インスタフレーム」モードという機能が追加された。これは前方の一定の画角をシングル画面で撮影するモードで、その動画をそのまま編集すればすぐにSNSにアップできるのだ。

ちなみに360度の動画も同時に撮影されているので、画角を変えたい場合は、こちらの動画使えばいいので便利だ。

〝ナンバーをぼかしてくれる〟などバイクに特化してアップデートされたX5

バイク動画に最適な360°撮影できるInsta360 X5は、バイクでの撮影により特化した機能が追加されていることも見逃せない。

バイクの撮影で必須なのが手ぶれ防止機能だ。しかし、この手ぶれ防止機能が効き過ぎてしまうと、そこそこ荒れた林道を入っているのに〝ヌル〜〟とした映像になってしまい、舗装路面を走っているように見えてしまう……。そこでスピード感や路面の揺れをリアルに伝えつつ、映像としては滑らかに見やすく補正する新しい手ぶれ補正機能「Shake Stabilization」を搭載した。

さらに、ツーリングで欠かせないインカムでの音声操作が可能になった。こちらの機能はSenaヘッドセットのみの連携だが、完全ハンズフリーで録画の開始/停止、インカムを使ったグループでの会話が記録できる。

あると非常に助かる、地味だけど便利な機能が「ナンバープレート自動ぼかし機能」だ。数タップするだけでナンバープレートを自動でぼかすことができる。わざわざ撮影後に動画編集ソフトを立ち上げて、ナンバーを手動で消して……、といった面倒な作業から解放される。

X4 BMW Motorradエディションと 
X5 BMWMotorradエディションの外観の違い

左上がX4、右下がX5だ。

コンパクトながらもしっかりした重量感がある本体。X4ではサーモグリップカバーがセットされていたが、今回はなく、X5の本体に直接BMWMotorradのロゴがプリントされている。

インターフェイスはほぼ同じだが、なんとX5ではレンズが強化されレンズガードが不要になったというからすごい。X4と比べカメラが落下した際の壊れにくさが2倍もアップ!しかも、もしレンズに傷が入ってしまったら、X5レンズ交換セット(5,280円)を使って自分で交換できるというから、大きなバージョンアップだ。

センター部のマイクの形状も変更。ウインドガード付きマイクを内蔵し、風切り音低減機能がかなり強化された。またX4と同様にBMWMotorradのロゴが入ったソフトケースが付属し、プレミア感を上げている。

本体左側面。左がX5で右がX4。バッテリーやUSB接続の位置がかなり異なる。

BMWMotorrad版、専用ダッシュボードを装備

前作のX4 BMWMotorradエディションにもあったものだが、X5 BMWMotorradエディションにも引き続き装備されている機能。

走行画面に、そのときの速度やエンジンの回転数、高低差などをレイヤーでき、まるでゲーム画面のような動画を簡単に作ることができるのだ。

これはスマホのGPS機能と連動させるため、撮影時にスマホのGPSをオンにして、スマホのアプリから録画する必要がある。撮影後の編集で、使いたい部分を切り取り、そこにダッシュボード画面を載せると完成。一般公道よりも、サーキットなどで試すとより迫力があり、面白い動画が撮れそうだ。

Insta360 X5 BMWMotorradエディションのダッシュボード映像をチェック!

実際にX5 BMWMotorradエディションで撮影してみて

今回は、街中での夜間撮影と、日中100㎞程度のショートツーリングでこのInsta360 X5 BMWMotorradエディションを実際に使ってみた。

テストして圧倒的に便利だったのは、リモコンによる操作性の高さだ。電源のオンオフが簡単で、撮りたい場所でバイクを止めることなく撮影できるというのは、思っていた以上の使いやすさだった。リモコンのインジケーターの色できちんと録画できているかどうかがわかるのも優れた点だ。

BMW Rシリーズならキャリア、タンデムステップ、ハンドル、エンジンヘッドガードなどクランプできる場所が多いので「100cm 見えないアクション自撮り棒(7800円)」と「ヘビーデューティークランプ(6700円)」を使うと、あらゆるアングルから撮影が可能だ。

とくにキャリアから後ろへ延ばした場合は、まるでドローンから撮影したかのうような映像が撮影できる。

試しに未舗装の林道でも撮影してみたが、かなりの振動があるはずなのに、見事な手ブレ補正によって滑らかな動画に処理されているのにもびっくり。

これは自撮り棒をタンデムステップに装着して横に60cmほど伸ばした状態で撮影したもの。
5.7K/30fpsなので、かなり高精細だ。

そしてそこに「PureVideoモード」を組み合わせると、街のネオンがより鮮やかに映りこみ、どこか近未来映画のワンシーンのような映像も撮ることができた。

今回は試さなかったが、ヘルメットにインカムが装着されていれば、ブルートゥースで接続することが可能だ。録画中はインカムのマイクに話しかければライダーの声も入れることができる。これはなかなか他のアクションカムではできない芸当で、別に音声用のマイクを用意する必要がないのはとてもありがたい。

またバイク乗りに向けたマウントのセット(モーターサイクルバンドル7800円)、顎マウント、チェストマウント、ヘルメットマウント、バイク用U字ボルトマウント、アクション自撮り棒、自撮り棒サポートクランプなど、様々なオプションパーツによって安全で確実、そして刺激的な映像が撮れるあたりも大きな魅力だろう。

ハンドルやヘルメットなどに装着するさいに活躍するモーターサイクルバンドルセット(7800円)。

もちろん撮影の際は、画面に気を取られた事故や、カメラの落下などの危険性もあるので、充分安全に留意した状況のもと、自己責任で撮影を楽しんでもらいたい。

Insta360 BMWMotorradエディションで撮影した R1300GSの走行動画

撮影後に編集してみて

360度カメラは、360度の撮影をしているだけに、なにか作品にするには必ず編集が必要となる。

しかしInsta360のアプリには、40以上のテンプレートがあり、いくつかの映像をそこに入れるとAIが勝手に判断して短い作品にしてくれるのだ。

完成した作品も、後からカメラのアングルを好きな画角に調整できるので、AIに自分のセンスを加えることもできる。これがパソコンを使わずにX5本体とスマホのアプリだけ完結できるのだ。

しかもすごいのは、きっちりと説明書を読まなくても(もちろん事前の学習やチュートリアルを習う必要はあるが)ある程度感覚で操作できること。またそういった作業は、非常に面白くやっていて飽きない。

動画撮影→アプリ内で短くカット&アングル編集→短い動画をテンプレートのAIで編集。これだけでかなりクオリティの高い作品ができてしまうのだから、Insta360シリーズの機能性が如何に高いかというのがよくわかる。

もちろん、もっと凝った演出をしたい場合は、通常の編集作業で作ることができ、さらにじっくり編集したい時は、パソコンに取り込んで本格的な編集を行なうのもいいだろう。

テンプレートを選んでAIで作った動画がこれ!

専用クラウドサービスも用意され、映像バックアップも安心

間違って動画を削除してしまった……、とかメモリーカードの容量がいっぱいになってしまってこれ以上撮影ができない、という問題を解決してくれる専用クラウドサービス「Insta360+」も、心強い機能と言って良いだろう。

映像を自動でバックアップして保管したり、クラウド上で編集・書き出し、さらにはワンタップで映像を共有することもできてしまうのだ。

今なら1TBのクラウドサービスが無料!!!

専用クラウドサービスで1TBの容量だと、通常は年額18,000円
それが今なら1年間無料! Insta360 X5の購入を考えているなら、今がお得というわけだ。

バイクライフの質を上げ、人生に幸せをもたらす

センサーの拡大、強化されたレンズ、バッテリー容量のアップ、美しい夜景モードの追加、そしてリモコン付属による圧倒的な使いやすさなど、あらゆる面で進化したInsta360 X5 BMWMotorrad仕様。

これ1台あれば、旅、ツーリング、キャンプ、アウトドア、子供やペットの記録などあらゆる面で活躍すること間違いなし。SNSに動画を上げたり、仲間内で共有するなど、あなたのバイクライフいや、人生のクオリティーを確実に上げてくれるギアなので、ぜひ導入してみてはいかがだろうか。

【Insta360 X5 BMWMotorrad Edition スペック】

■価格:¥92,800円(税込)
■連続撮影時間:235分
■バッテリー容量:2800mAh
■イメージセンサー:1/1.28インチ
■360度動画フレームレート:8K30fps/5.7K+30fps/5.7K60fps
■絞り:F2.0
■35mm判換算焦点距離:6mm
■防水性能:15m
■写真画素数:約72MP (11904×5952)/約18MP (5888×2944)
■動画フォーマット:360度INSV/シングルレンズMP4
■写真フォーマット:INSP/DNG
■動画モード:”360度:動画(内蔵アクティブHDR)、PureVideo、InstaFrame、タイムラプス、タイムシフト、バレットタイム、ループ録画、ロードモード、写真(HDRオプション)、インターバル、スターラプス、バースト”
■写真モード:写真(HDRオプション)、インターバル、スターラプス、バースト
■カラープロファイル:標準、鮮やか、フラット
■動画コーデック:H.264、H.265
■最大動画ビットレート:180 Mbps
■露出値:±4EV
■SO感度:100-6400
■シャッター速度
写真: 1/8000-120秒、動画: 1/8000-フレームレートで決まる上限値
■ホワイトバランス:2000K – 10000K
■音声モード:自動風切り音低減(2段階)/音声強調/ステレオ/360度オーディオ
■音声ファイル形式:48kHz、16-bit、AAC

(編集協力:Insta360Japan 株式会社)

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