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バイクでウインカーが点かないときの対処法|道路交通法で定められた手信号を解説

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

走行中にウインカーやテールランプが故障してしまうと、周囲に進路変更や減速の意思を伝える手段が限られてしまいます。

そして、そんなときに有効なのが、体を使って合図を送る「手信号」です。

手信号は道路交通法でも認められている方法であり、緊急時に自分の動きを明確に伝えるために知っておくことは大切です。

では、手信号では、どのようにして周囲に合図を送るのでしょうか。

目次

道路交通法に定められた手信号の方法

ウインカーやテールランプは、自分が右左折や減速をおこなう意思を周囲のクルマやバイクに伝えるための重要な部品です。

これらが正常に機能しなければ、後続車に動きを知らせることができず、重大な事故やトラブルにつながりかねません。

そのため、走行前の点検は欠かせませんが、思いがけないトラブルによって走行中に故障してしまう可能性もあります。

そんなとき、代わりに有効となるのが「手信号」です。

手信号は、道路交通法施行令第21条にその方法が明確に定められている、正式な合図の手段です。

道路交通法施行令によると、左折や左方向への進路変更をおこなう場合、交差点の手前30メートルに達した時点で左腕を水平に伸ばす、もしくは右腕を肘から直角に上げる方法が規定されています。

また、右折や転回の場合も左折の時と同様に30メートル手前で合図を行い、右腕を水平に伸ばすか、左腕を肘から直角に上げて示します。

このほか、進路変更のときには、その行為を開始するおよそ3秒前に手信号をおこなうこととされています。

そして、徐行や停止の場合は、腕を斜め下に伸ばすことが定められています。

バイクには珍しいシーンかもしれませんが、後退をおこなう際には、腕を斜め下に出し、手のひらを後ろに向けて前後に振ることで知らせます。主に自動車の場合に用いられる合図ですが、バイクでも規定上は同様です

これらの方法は、いずれも道路交通法施行令第21条に明記されており、ドライバーやライダーが緊急時に正しく使うことで周囲に自身の行動を伝えられます。

一方で、手信号をおこなう際には片手運転となり、ハンドル操作や車体の安定性が損なわれることで危険につながるおそれがあります。

したがって、手信号はあくまで非常時の手段であると認識し、必要以上に頼るべきではありません。

特に交通量が多い場所や、路面状況などで走行が不安定になりやすいときは、無理に手信号を出すよりも安全を最優先に行動することが求められます。

ウインカーやテールランプが壊れたときに気を付けたい交通違反

上述のように、手信号は緊急時の代替手段として道路交通法で認められています。

しかし、方向指示器(ウインカー)や制動灯(ブレーキランプ)が壊れたまま走行を続けることは決して許されません。

道路運送車両の保安基準では、自動車には方向指示器や制動灯を備えることが義務づけられており、その性能や取付位置についても基準が細かく定められています。

そして、これらの灯火類が正常に機能しない状態は灯火類の整備不良にあたり、違反点数1点、二輪車6000円、原付5000円の反則金が科されます。

また、道路交通法第53条では、右左折や転回、徐行、停止、後退、進路変更といった動作をおこなう際には必ず合図をおこなうことを定められています。

ウインカーが壊れている場合でも、合図をしなければ「合図不履行」となり、こちらも違反点数1点、二輪車6000円、原付5000円の反則金の対象です。

しかし、上述のように手信号をおこなうときは片手運転をせざるをえず、事故につながるおそれがあるため、無理をして手信号を出すより、安全に走行することを第一に考える必要がある点に留意しましょう。

したがって、ウインカーやテールランプが故障した場合には、法規に従って手信号を用いながら運転するとともに、速やかに修理をおこなうことが求められます。

灯火類は自分のためだけでなく、周囲のクルマやバイクの安全を守るための最低限の装備です。

非常時の手信号に頼るのではなく、常に正常な状態を維持することこそが、安全運転の基本といえます。

まとめ

このように、安全のためには、ウインカーが壊れてしまった場合でも手信号で周囲に合図をおこなうことが欠かせません。

しかし、ウインカーが機能しない状態は保安基準に適合しないだけでなく、十分な合図ができないため、事故を誘発するなどの危険をともないます。

そのため、あくまで手信号は応急的な対応にとどめ、できるだけ早く修理を行い、常に灯火類を正常な状態に保つことが大切です。

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