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屋外保管でバイクが劣化!?初心者が絶対知っておくべき対策まとめ

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

天気のいい日に気軽に乗れるバイクは、とても身近な存在です。

その身近さから、ガレージの確保が難しい場合や毎日のように乗るためにガレージからの出し入れが面倒な場合などに、しばしば屋外にバイクを保管している人も少なくありません。

しかし、屋外保管は便利な反面、いくつかのリスクがあることも事実です。

では、バイクを屋外で保管する際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

目次

湿気、雨、紫外線など、屋外保管には敵がたくさん!

バイクを保管するとき、バイクガレージなどの屋内にバイクを保管できれば理想的ですが、すべてのライダーがその環境を整えられるわけではありません。

しかしながら、実際は自宅の敷地内や駐車場など、屋根のない場所にバイクを置くケースも一般的であり、特に都市部では屋外保管が前提というライダーもいるかもしれません。

そのような屋外保管は、実は適切な対策をしなければバイクの劣化を早めるおそれがあります。

特に、梅雨は雨や湿気など、バイクに悪影響を及ぼす要素が力を増す時期といわれています。

では、屋外保管ではどのような点に気を付けるべきなのでしょうか。

天候からバイクを守れ!雨、紫外線、湿気対策

屋外保管のとき、まず注意したいのが、雨による影響です。

バイクが長時間濡れた状態が続くと、マフラーやボルトなどの金属部分に錆が発生したり、電子系統が不具合を起こすことも考えられます。

また、ボディについた雨粒を放置すると、塗装の劣化や水シミが形成されるおそれもあります。

さらに、強い日差しによる紫外線も、バイクにとって見逃せないダメージの原因です。

紫外線は塗装面に直接影響を与え、色あせや艶の劣化を引き起こします。

特に、黒や赤など色味の濃い車体は紫外線の吸収率が高く、変色が進みやすい傾向があります。

また、シートやグリップといったゴム・樹脂製パーツは紫外線によって硬化が進み、ひび割れや破れの原因になることもあります。

そして、湿気もバイクに悪影響を及ぼします。

湿気がこもった状態が続くと、カバーの内側やエンジン周辺にサビが進行する場合もあり、結果的に見えない部分でのダメージにつながります。

このように、屋外保管では雨や紫外線、そして湿気といった自然環境からの影響が複合的にバイクにダメージを与えるおそれがあります。

梅雨の時期は、これらの影響が特に強くなる傾向があります。

屋外保管をするときは、こうしたリスクを正しく理解し、適切に備えることが大切です。

気を付けるべきは気候だけじゃない!転倒、盗難対策

屋外保管では、上述のような気候によるバイクの劣化だけではなく、風による転倒や盗難といったリスクにも気を付ける必要があります。

まず、バイクは二輪とスタンドが接地しているのみであり、強風を受け続ければ倒れてしまう可能性があります。

特にカバーをかけている場合、風を受ける面積が広くなり、まるで帆のように風を受け止めてしまう構造になります。

バイクが転倒してしまうと、外装のキズやミラーの破損、レバーやステップの曲がりといった物理的な損傷が発生する場合があります。

そのほか、車体が倒れる方向によっては、タンクやカウルにへこみが生じたり、最悪の場合はエンジン周辺にも影響が及ぶおそれがあります。

こうした損傷は見た目に影響するだけでなく、走行性能や安全性の低下につながることもあるため、転倒を未然に防ぐ対策は非常に重要です。

そして、転倒のリスクと並んで、屋外保管で気をつけたいのが盗難です。

屋外に置かれたバイクは、鍵をかけていたとしても、狙われる可能性がゼロとはいえません。

特に、人通りの少ない場所に置かれたバイクは、狙われやすいといえます。

万が一バイクが盗まれてしまった場合、経済的損失はもちろん、日常の移動手段を失う不便さや、長年かけて手をかけてきた愛車を失う精神的ダメージも大きくなります。

そして、盗難後に発見される可能性は低く、見つかったとしても損傷や部品の欠損などがある場合もあるため、未然に防ぐ必要があります。

屋外保管のときにやっておきたい対策は?

上述の通り、屋外でバイクを保管する場合、劣化や転倒、盗難などのリスクが多く存在します。

そして、その影響を軽減するには、適切な対策をおこなうことが重要です。

では、どのような対策が必要なのでしょうか。

天候からバイクを守ってくれる「バイクカバー」

まず、天候や紫外線から車体を守る手段として、バイクカバーの使用が効果的とされています。

バイクカバーには防水性だけでなく、UVカット機能や通気性を備えた製品があり、屋外保管に適した仕様を選ぶことで、塗装やゴムパーツの劣化、錆の発生を抑える効果が期待できます。

また、通気性が確保された構造のバイクカバーであれば、雨上がりや気温差によって発生しやすい内部の結露を抑制できる場合もあります。

加えて、カバーを装着した状態でもバタつきを防ぐために、裾をしっかりと固定できる仕様の製品が推奨される傾向にあります。

一方で、バイクカバーは万能ではなく、長時間のかけっぱなしには注意が必要といわれています。

たとえば、湿気が内部にこもりやすい環境では、通気性に優れていても内部に湿度が蓄積され、結果的に金属パーツの腐食が進むおそれがあります。

そのため、定期的にカバーを外し、換気をおこなうなど、こまめな手入れが欠かせません。

特に、保管場所の地面が土や砂利などの場合、地面から湿気が上ることがあるため、余裕があればコンクリートの上で保管するとよいといわれています。

また、土や砂利の上に板を敷き、そのうえにバイクを保管することで湿気からバイクを守ることができるとされています。

転倒や盗難を防ぐためのさまざまな対策

必要な対策はバイクカバーだけではありません。

まず、転倒対策のために、バイクが風にあおられないようにするための工夫も重要です。

風の影響を受けにくくするためには、バイクカバーをしっかりと車体にフィットさせ、バタつかないように固定することが大切です。

そのほか、カバーの裾部分をゴムやベルトで留められるタイプや、ロック用ホールが設けられているものを使用すれば、風によるめくれ上がりも抑えられます。

そして、スタンドが沈み込みやすい地面では、接地面を広げるスタンドプレートの使用が効果的とされており、地面の状態も事前に確認しておく必要があります。

さらに、盗難防止の観点からは、複数のロックを併用することがよいとされています。

たとえば、固定物とバイクをつなぐ「地球ロック」や、視認性の高いチェーンロックを活用することで、防犯意識の高さを示す効果があるといわれています。

こうした物理的な備えに加え、駐車場所の周囲に防犯カメラがあるか、人通りがあるかなど、環境面にも配慮することで、より安心した屋外保管が実現できる可能性があります。

まとめ

このように、屋外でのバイク保管には、雨や紫外線による劣化、風による転倒、盗難といった多くのリスクが存在します。

こうした環境からバイクを守るためには、通気性に優れたバイクカバーの使用や、地面からの湿気対策、転倒や盗難を防ぐ工夫が欠かせません。

愛車をより長く快適に維持するためには、リスクを正しく理解し、事前に備えることが重要です。

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