ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキといった国内四大バイクメーカーには、原付から大型バイクまで、さまざまな排気量のモデルがラインナップしています。
では、それぞれのメーカーの中で、もっとも大きな排気量を持つのはどのようなモデルなのでしょうか。
この記事では、現在販売されている国内メーカーのバイクの中から、最も排気量の大きい「現行モデル」を紹介します。
国内バイクメーカーの排気量最大バイク

大排気量モデルは、メーカーの象徴的な存在となっていることも少なくありません。
そして、スズキやヤマハ、カワサキ、ホンダなどの国内主要メーカーは、それぞれ独自の方向性で最大排気量モデルを販売しています。
では、各メーカーの最大排気量バイクとはどのようなモデルなのでしょうか。
スズキはフラッグシップモデル「ハヤブサ」が1339cc
スズキの最大排気量モデルは、1339ccの「ハヤブサ」です。
ハヤブサは1999年の初代モデル登場以来、「Ultimate Sport(究極のスポーツバイク)」を開発コンセプトに掲げ、独自のデザインと高い空力特性、優れた走行性能で国際的に評価されてきました。
現行モデルは3代目モデルであり、国内仕様は2014年以来7年ぶりのフルモデルチェンジを経て、2021年から販売されています。
なお、ハヤブサはスズキのフラッグシップモデルとしても位置付けられています。
ヤマハは997ccのバイクが2シリーズラインナップ
ヤマハの現行最大排気量モデルは、997ccの直列4気筒エンジンを搭載する「MT-10」シリーズおよび「YZF-R1」シリーズです。
まず、「MT-10 ABS」「MT-10 SP ABS」は、クロスプレーン型クランクシャフトを採用したロードスポーツモデルで、MTシリーズの最高峰に位置しています。
スタンダードモデルの快適装備に加え、SPモデルではÖHLINS製電子制御サスペンションやアンダーカウルを装備し、より高度な走行性能を備えています。
また、MotoGPマシン直系の技術を採用したスーパースポーツモデルである、「YZF-R1 ABS」「YZF-R1M ABS」や、より上級モデルである「YZF-R1M ABS」もラインナップしています。
カワサキの最大排気量バイクは「ニンジャ 1100SX」
カワサキの現行ラインナップの最大排気量モデルは、1100ccクラスのエンジンを搭載するスポーツツアラー「ニンジャ 1100SX」です。
ニンジャ 1100SXには、トラクションコントロールやクルーズコントロール、グリップヒーター、USB Type-Cポート、ETC2.0車載器など、さまざまな装備が標準搭載されています。
さらに、上級仕様として「ニンジャ 1100SX SE」も設定されています。
なお、カワサキには1000ccクラスのスーパースポーツ「ニンジャ ZX-10R」やハイパースポーツ「ニンジャ H2」といったモデルも存在します。
排気量の数字だけを基準にするとニンジャ 1100SXが最大ですが、シリーズの中で最高峰モデルと位置づけられるわけではない点には留意しましょう。
ホンダは1100ccクラスの品ぞろえが手厚い
ホンダは1100ccクラスに複数のモデルを揃えており、アドベンチャー、クルーザー、ツアラーといった異なるカテゴリーで展開しています。
たとえば、アドベンチャーカテゴリーで展開されているのが「CRF1100L アフリカツイン」シリーズです。
このモデルは幅広いシーンに対応する大型アドベンチャーモデルで、最新仕様では最大トルクが高められたほか、チューブレスタイヤや調整式スクリーンなど利便性の向上も図られました。
また、クルーザーカテゴリーでは「レブル 1100」シリーズを展開しています。
レブル 1100は、低中速域のトルクを増したエンジンを搭載しており、ハンドルやステップ位置、シートを見直すことで快適なライディングポジションを確保。
くわえて、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)搭載車では制御の改良により低速域の扱いやすさを強化しているといいます。
さらに、大型スポーツツアラー「NT1100」も1100ccクラスの一角を担っています。
NT1100は、リチウムイオンバッテリーの搭載による軽量化や、デイタイムランニングライトを内蔵した新デザインのヘッドライトなど、最新技術が導入されている点も特徴です。
まとめ
大排気量バイクは、単なる移動手段を超え、特別な存在感や所有する喜びを強く意識させるモデルが多いのが特徴とされています。
性能や装備だけでなく、その象徴的な価値を求める人にとって、各メーカーの大排気量モデルは他には代えがたい選択肢になりそうです。








