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ファンティック・レーシング躍進 Moto2インドネシアGPでカネット3位獲得

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシングが参戦したMoto2第18戦インドネシアGPの結果を発表した。

同チームは、カネット選手が21番手から驚異の追い上げで3位表彰台を獲得、バルタス選手も体調不良を乗り越え4位でフィニッシュした。また、レース後の失格により正式結果が繰り上がり、両者とも大きなポイントを獲得。これによりランキング首位を堅持し、ライダー2人もタイトル争いに望みをつなぐ結果となった。次戦は2025年10月17日からのオーストラリアGPとなる。

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インドネシアGP:カネットが21番手から3位へ躍進。バルタスも力強いレースで4位獲得

ファンティック・レーシング、マンダリカで躍進。カネットが21番手から17ポジションを挽回し、バルタスも苦しい序盤からトップ5へ。
レース後、M.ゴンザレスの失格により、正式結果はカネットが3位、バルタスは4位となった。

MotoGP 第18戦インドネシアGPが、10月3日から5日にかけてインドネシアのプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われ、Moto2クラスに参戦するファンティック・レーシングのアロン=カネットが3位、バリー=バルタスが4位を獲得した。

インドネシアGPの土曜日は、ファンティック・レーシングにとって悲喜こもごもの予選となった。バルタスは金曜日に苦戦したものの、マシンのフィーリングをつかんでQ2ダイレクト進出を果たし、予選でも9番手を獲得した。バルタスは金曜日フリープラクティス1(FP1)のあとに脱水症状と食中毒で体調を崩し、クリニックに行かなければならない状態だった。この体調を踏まえれば、悪くはない予選順位だと言えるだろう。

カネットは金曜日午後のプラクティスでの転倒もあってQ2ダイレクト進出を果たせず、土曜日の予選でもQ1を突破できなかった。カネットはQ1で7番手、グリッドとしては21番手から決勝レースを迎えた。
日曜日の決勝レースは22周で行われた。21番手からスタートしたカネットは、驚異的な追い上げを展開する。

Moto2クラスにおいては、上位を狙うのであればスタート位置がより重要となる。しかしカネットは素晴らしいスタートを切って1周目に早くもポイント圏内(15番手以内)に浮上すると、5周目にはトップ10へ、7周目にはトップ5にポジションを上げた。その後も力強いレースペースを維持し、4番手でチェッカーを受けた。

バルタスもまた、粘り強い走りを見せた。スタートで15番手まで後退する苦しい展開となったが、持ち前のマネジメント能力でレース中盤には7番手までポジションを上げ、さらに果敢に攻めて5番手でフィニッシュした。バルタスもまた、素晴らしい追い上げのレースを見せたのである。

レース後、2番手でゴールしたマヌエル・ゴンザレスが失格となった。これは、ゴンザレスのマシンが非公認のソフトウェアバージョンを使用していたためである。ゴンザレスの失格により、カネットの力走は3位表彰台という形で報われた。

また、バルタスは4位に繰り上がった。週末を通して体調不良に苦しみながらも、その強靭な精神力と闘志で戦い抜いた。

この結果により、チャンピオンシップのランキングトップであるゴンザレスと、ランキング3番手のカネットとの差は33ポイント、ランキング4番手のバルタスとの差は43ポイントとなった。

チームランキングとしては、現在ファンティック・レーシングがトップにつけている。ファンティック・レーシングはそのリードをさらに広げ、残り4戦の時点でランキング2番手のリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPとの差を54ポイントに拡大した。

第19戦オーストラリアGPは、10月17日から19日にかけて、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われる。

アロン=カネット:
厳しい週末だったけれど、今日は本当に素晴らしいレースができた。この結果をつかむためにハードワークを続けてきたんだ。常に信頼し、支えてくれるチーム全員に感謝しているよ。

バリー=バルタス:
5 位(他のライダーの失格により正式結果は4位)という結果には満足しているけれど、正直なところ、もう少し上を狙っていたので少し悔しさもある。金曜日午後の状況を考えれば、まさかここまで来られるとは思っていなかったけれど、ペースとしては自分が最強の一人であることを示せたと思う。レース中に他のライダーを抜いていくのは本当に楽しかったし、このペースがあれば表彰台も狙えたはずだ。

この週末は食事もほとんど取れず、本当に過酷だった。でも、今はこの結果に満足しているんだ。しっかり回復して、次戦で今季初勝利を狙う準備を整えるよ。

ロベルト=ロカテリ(チームマネージャー):
素晴らしい日曜日でした。アロンは驚異的なレースを見せ、信じられないほどの追い上げでまさしく表彰台にふさわしい走りをしました。バリーもまた、強い決意を持って堅実なパフォーマンスを発揮しました。

3 位と4位という結果でしたが、これは予選での厳しい展開が影響したものです。レースペースだけを見れば、ダブル表彰台も十分に狙えたと思います。チーム全体の働きにとても満足しています。我々は重要な前進を遂げました。次戦のオーストラリアGPでは、今回得たことを金曜日からすぐに実践していきたいと思います。

■Moto2クラス チャンピオンシップ ランキング

■ライダープロフィール
アロン=カネット
1999 年9月30日生まれのスペイン人。2016年にロードレース世界選手権Moto3クラスデビューを果たし、2019 年にはランキング2位を獲得。2020年、Moto2クラスにステップアップ。2024年にファンティック・レーシングに移籍し、ポルトガルGPで初優勝を飾った。このシーズンは小椋藍に次ぐランキング2位を獲得。2025年、チャンピオン獲得を目指す。

目下、最大の目標は「世界チャンピオンになること」。幼少期は父親からカートを与えられたが、「バイクのほうがいい」と言って乗り始めた。その当時からゼッケン「44」を使用している。

バリー=バルタス
2004 年5月3日生まれのベルギー人。2020年にMoto3クラスデビュー。2022年にMoto2クラスにステップアップした。初表彰台は2024年のカタールGP。この年、オートレース宇部レーシング・チームから鈴鹿8耐にも参戦している。2025年、ファンティック・レーシングに移籍し、表彰台の常連になりつつある。なお、9月13日に2026年もファンティック・レーシングからMoto2クラスに参戦することが発表された。

バルタスの父親がバリー=シーン(伝説的イギリス人WGPチャンピオン)の大ファンで、そのためにバルタスは「バリー」と名付けられた。ゼッケンの「7」もこれに由来するもの。

リリース提供元:MOTORISTS合同会社

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