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バルタスがMoto2クラス年間3位を獲得 ファンティックがW表彰台で躍進

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MOTORISTS合同会社は、MotoGP最終戦バレンシアGPにおいて、Moto2クラスに参戦するファンティック・レーシングのバリー=バルタスが年間ランキング3位を獲得したことを発表した。

同選手は、最終戦では1周目に転倒リタイアという悔しい結果に終わったが、シーズンを通して7度の表彰台に立つなど安定した成績を収め、ファンティック・レーシング加入1年目でありながら快挙を達成した。チームはライダーランキングでトップ4に2名を送り込み、チームタイトルも獲得する充実のシーズンとなった。

目次

バレンシアGP:バリー=バルタスが、Moto2クラスのチャンピオンシップでランキング3位を獲得

バレンシアで迎えた最終戦は苦い結末となったものの、チャンピオンシップとしては素晴らしい成果に。ファンティック・レーシング加入1年目のバリー=バルタスがランキング3位を獲得し、アロン=カネットはランキング4位でチームに別れを告げた。

MotoGP 第22戦バレンシアGPが、11月14日から16日にかけて、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行われ、Moto2クラスに参戦するファンティック・レーシングのアロン=カネットが15位、バリー=バルタスは1周目の転倒によりリタイアとなった。

この結果により、バルタスはMoto2クラスのチャンピオンシップでランキング3位を獲得した。

バレンシアの洪水被害によって 2024 年の最終戦はバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行われたため、MotoGP の最終戦は、2年ぶりにリカルド・トルモ・サーキットで開催された。

バレンシアGPの予選はファンティック・レーシングにとって、予想以上に厳しい展開となった。カネットはQ1から予選に挑み、Q2進出を果たした。Q2では最初のコースインで5番手タイムを記録したものの、セッション終盤にタイムを更新できず、12番手で終えた。バルタスは14番手。レースペースとしてはいいリズムを刻んでいたが、アタックではその速さを生かしきれなかった。

土曜日夜には雨が降ったものの、日曜日の朝はよく晴れ、ドライコンディションで決勝レースが行われた。バルタスは5列目14番手スタートからスタートしたものの、残念ながら1周目の接触に巻き込まれ、持ち味を発揮する前にレースを終えることになった。メディカルセンターでチェックを受けたところ、けががないことが確認されている。

最終戦の結果としては残念なものだったが、バルタスの2025年シーズンは記憶に残るものだった。7度の表彰台に立ち、232 ポイントを獲得。素晴らしい安定性と成長を見せた。ファンティック・レーシングに加わって1年目にして、ロードレース世界選手権Moto2クラスのトップ3に入る快挙を成し遂げたのである。これは、バルタスの才能と成熟、そして彼自身とチーム全体による優れた仕事の証と言えるだろう。

カネットにとっても厳しいレースとなり、カネットは1周目2コーナーでバルタスとダビド=ムニョスと接触し、これが二人を危険な状況にさらした、あるいは転倒を引き起こしたものとされ、FIM MotoGPスチュワード・パネルによってダブル・ロングラップ・ペナルティ(※レース中にコース上に設定されたロングラップ・ペナルティエリアを通過しなければならないペナルティ。「ダブル」の場合はこれを2回行わなければならない)が科された。カネットはこのペナルティを消化し、15位でチェッカーを受けている。最終戦で1ポイントを獲得したカネットは、ランキング4位でファンティック・レーシングでの最後のシーズンを締めくくった。

ファンティック・レーシングで戦ったこの2年間、カネットは素晴らしいパフォーマンスを見せた。5勝を挙げ、14 度の表彰台を獲得し、2024年にはランキング2位を獲得。そして、数え切れないほどの強烈なパフォーマンスを発揮した。ファンティック・レーシングは、カネットのプロフェッショナリズム、献身、そして最後まで貫いた強い意志に心からの感謝を捧げる。

2025 年シーズン、ファンティック・レーシングは素晴らしい形で幕を閉じた。Moto2 クラスのチームタイトル獲得、そしてカネットとバルタス、二人のライダーがランキングでトップ4入りを果たしたのである。努力、情熱、そしてチームスピリットで築き上げたシーズンだった。

この強固な基盤をもとに、2026年シーズンもMoto2クラスのトップ争いを続ける準備に入る。

バリー=バルタス:
「チャンピオンシップの結果にはとても満足しています。今年、チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、それを本当に誇りに思います。今日のレースとクラッシュについては申し訳ない気持ちですが、避けようがありませんでした。今はお祝いをするときです。とても大変なシーズンでしたから、その価値があります。チャンピオンシップのランキング21位(2024年)から3位を獲得できるなんて、驚きしかありません。サポートしてくれた皆さん、本当にありがとう。テストでまたバイクに乗るのが楽しみです。来季へ向けて準備を進めていきます」

アロン=カネット:
「シーズンをこのような形で終えたくはありませんでしたし、今日の結果にはもちろん満足していません。もっと期待していました。でも、これがレースであり、時には自分たちの思い通りにならないこともあります。本当に大事なのは、ともに歩んだこの時間です。ファンティック・レーシングと過ごした2年間、僕たちは常に前で戦い、レースに勝ち、多くの表彰台を獲得し、チームとして成長してきました。チームに貢献できたことを誇りに思っていますし、Moto2クラスでのチームタイトル獲得に貢献できたのは、特別ですよね。

チームのすべてのメンバーの努力、信頼、情熱に対して感謝しています。彼らはいつも全力で支えてくれましたし、僕もコース上で全力を尽くしてきました。これから僕は次の道へ進みますが、この2年間を忘れることはありません。チームの皆さんの幸運を祈っています。また表彰台で会いましょう」

なお、バレンシアGP後の11月17日、トニー=アルボリーノが2026年にファンティック・レーシングへ加入することが発表された。

アルボリーノは2000年8月3日、ガルバニャーテ・ミラネーゼ生まれのイタリア人ライダー。Moto2クラスでの出走は99戦で、これまでに6勝を挙げており、1ポールポジション、17度の表彰台を獲得している。これまでの記録は、Moto2クラスにおいて最も経験豊富で完成度の高いライダーの一人であることを証明している。

トニー=アルボリーノ:
「ファンティック・レーシングのプロジェクトに参加できることは、僕にとって大きなチャンスとなります。チームへの信頼と彼らの野心を感じ取ることができ、それが決断の決め手になりました。外から見ていても、彼らが素晴らしい仕事をして、年々成長を続けてきたことはわかっていました。今は、自分がコース上でファンティック・レーシングのライダーとして戦うことが待ちきれません。大きなチャレンジですが、ともに素晴らしいことを成し遂げられるはずですし、自分の未来にとって間違いなくベストの選択だと確信しています」

ロベルト=ロカテリ(チームマネージャー)
「2026年にトニー=アルボリーノをチームに迎えられることを、とてもうれしく思います。私たちは経験、才能、そして結果への渇望を兼ね備えたライダーを求めており、トニーはそのすべてを満たしています。トニーはMoto2クラスの中で最も注目されるライダーの一人であり、彼を迎えられることを誇りに思います。彼とともに、さらに大きな目標を目指せると確信していますよ」

■Moto2クラス チャンピオンシップ ランキング

■ライダープロフィール

アロン=カネット
1999 年9月30日生まれのスペイン人。2016年にロードレース世界選手権Moto3クラスデビューを果たし、2019 年にはランキング2位を獲得。2020年、Moto2クラスにステップアップ。2024年にファンティック・レーシングに移籍し、ポルトガルGPで初優勝を飾った。このシーズンは小椋藍に次ぐランキング2位を獲得。2025年、チャンピオン獲得を目指す。

目下、最大の目標は「世界チャンピオンになること」。幼少期は父親からカートを与えられたが、「バイクのほうがいい」と言って乗り始めた。その当時からゼッケン「44」を使用している。

バリー=バルタス
2004 年5月3日生まれのベルギー人。2020年にMoto3クラスデビュー。2022年にMoto2クラスにステップアップした。初表彰台は2024年のカタールGP。この年、オートレース宇部レーシング・チームから鈴鹿8耐にも参戦している。2025 年、ファンティック・レーシングに移籍し、表彰台の常連になりつつある。なお、9 月13 日に2026年もファンティック・レーシングからMoto2クラスに参戦することが発表された。

バルタスの父親がバリー=シーン(伝説的イギリス人 WGP チャンピオン)の大ファンで、そのためにバルタスは「バリー」と名付けられた。ゼッケンの「7」もこれに由来するもの。

リリース提供元:MOTORISTS合同会社

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