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バルタスが今季7度目の表彰台!FANTICがMoto2マレーシアGPの結果発表

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

MOTORISTS合同会社は、ファンティック・レーシングが参戦したMotoGP第20戦マレーシアGPのMoto2クラスの結果を発表した。

同レースは、セパン・インターナショナル・サーキットで開催され、同チームのバリー=バルタス選手が決勝にて3位表彰台を獲得。高温・多湿の厳しい条件の中、タイヤマネジメントと冷静なレース運びで今季7度目の表彰台を達成し、個人ランキング3位に浮上した。また、アロン=カネット選手も15位でポイント圏内フィニッシュを果たし、チームはランキング首位を堅持した。

目次

マレーシアGP:バルタスがセパンで表彰台を獲得。 カネットはポイント圏内でフィニッシュを果たす

マレーシアでの激闘を経て、ファンティック・レーシングはバリー=バルタスが再び表彰台を獲得。チームランキング首位の座をさらに盤石なものとした。

MotoGP 第20戦マレーシアGPが、10月24日から26日にかけてマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、Moto2クラスに参戦するファンティック・レーシングのバリー=バルタスが3位表彰台を獲得した。また、チームメイトのアロン=カネットも、ポイント圏内である15位フィニッシュを果たした。

土曜日の予選(Q2)では、バルタスが2番手を獲得した。今年のマレーシアGPには、リアタイヤに昨年よりも1 ステップ柔らかいコンパウンドがアロケーションされており、スーパーソフトによって、大幅にタイムが短縮された。バルタスも2024年までのオールタイム・ラップ・レコード(2分4秒412)を更新したライダーの一人で、2分3秒420を記録した。また、カネットも2分3秒625をマークし、8番手となった。

日曜日は、Moto3クラス決勝レース前のサイティングラップで深刻なクラッシュが発生した。このアクシデントによって Moto3 のレースがディレイとなり、タイムスケジュールが変更されて Moto2 クラスの決勝レースはMotoGP クラスの決勝レース後に行われることになった。

Moto2クラスの決勝レースは現地時間16時30分にスタートしたが、2周目に起こったジョー・ロバーツ(オンリーファンズ・アメリカン・レーシングチーム)のクラッシュ後、マシンを安全に撤去するために赤旗が提示されてレースは中断。当初のレース周回数は17周だったが、11周に短縮されて再スタートとなった。

バルタスは1列目から好スタートを切り、序盤からトップ集団に加わった。34度という高い気温の中、タイヤマネジメントが難しい状況にもかかわらず、完璧にペースをコントロール。中盤にはマヌエル・ゴンザレス(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)、終盤にはダニエル・オルガド(CFMOTO・RCB・アスパーチーム)をかわして、残り3周で3番手に浮上した。

そして、見事3位でチェッカー。今季7度目の表彰台を獲得した。バルタスはこのレース結果によってチャンピオンシップのランキング3番手に浮上した。ランキングトップとの差は35ポイントである。

一方、カネットは予想以上に厳しいレースを強いられた。8番手からのスタートで序盤にポジションを落とし、全力を尽くしたものの、厳しいコンディションの中でペースを維持するのが難しく、挽回することはかなわなかった。それでも15位でフィニッシュし、チャンピオンシップにおける貴重な1ポイントを獲得した。カネットはチャンピオンシップのランキングトップと43ポイント差の、ランキング5番手に後退している。

ファンティック・レーシングにとっては、ポジティブな結果となった。チームランキングでは依然としてトップを守り、残り2戦でランキング2番手のリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPに対して、54ポイント差を築いている。2週間後となる次戦のポルトガルGPでは、初のチームタイトル獲得に向けて、“マッチポイント”を迎える可能性がある。

第21戦ポルトガルGPは、11月7日から9日にかけて、ポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われる。

バリー=バルタス:
「本当に素晴らしい週末だったよ。でも、正直言って、キャリアの中でも最も厳しい日曜日の一つだった。今朝Moto3で起こったことの数時間後、レースに集中するのは、本当に難しかったんだ。この表彰台は彼らに捧げたい。彼らが無事であることを願っている。

気温がとても高く、特にフロントタイヤのマネジメントが大きな課題だった。チームとともにうまく取り組んでいたので、僕は自分が走行中に何をすべきかしっかり理解していた。フロントが滑っても冷静に対処して状況をマネジメントし、最後までいいペースで走りきることができた。また表彰台に上がれて本当にうれしいよ。

チャンピオンシップにとっても素晴らしい結果だ。もし昨年、『 タイトル争いをしているだろう』と言われたとしても、そんなバカな、と思ったはずだ。まだ戦いは終わっていない。それが本当に素晴らしいよね。この結果は家族、ガールフレンド、そしてチームのためのものだ。今はしっかり休んで、残り2戦に備えたい」

アロン=カネット:
「予想より厳しいレースになった。8番手からのスタートは簡単ではなく、全力で走ったけれど、思ったように順位を上げることができなかった。好ペースを維持するにはかなり厳しいコンディションだったけれど、重要な 1ポイントを獲得できてよかったよ。次に向けて前を向き、残り2戦に向けてしっかり準備を整えたいね」

ロベルト=ロカテリ(チームマネージャー):
「バリーは短く、暑く、過酷なレースを見事にマネジメントし、3位という素晴らしい結果を獲得しました。困難な状況下で非常にポジティブなパフォーマンスを見せました。一方のアロンは、序盤の数周で他車との接触があってポジションを落とし、短い周回数で挽回するのは非常に難しかったです。

次戦のポルティマオは、アロンが昨年優勝した特別なサーキットです。シーズンを最高の形で締めくくれるよう、二人のライダーとともに臨みます」

■Moto2クラス チャンピオンシップ ランキング

■ライダープロフィール
アロン=カネット

1999 年9月30日生まれのスペイン人。2016年にロードレース世界選手権Moto3クラスデビューを果たし、2019 年にはランキング2位を獲得。2020年、Moto2クラスにステップアップ。2024年にファンティック・レーシングに移籍し、ポルトガルGPで初優勝を飾った。このシーズンは小椋藍に次ぐランキング2位を獲得。2025年、チャンピオン獲得を目指す。

目下、最大の目標は「世界チャンピオンになること」。幼少期は父親からカートを与えられたが、「バイクのほうがいい」と言って乗り始めた。その当時からゼッケン「44」を使用している。

バリー=バルタス
2004 年5月3日生まれのベルギー人。2020年にMoto3クラスデビュー。2022年にMoto2クラスにステップアップした。初表彰台は2024年のカタールGP。この年、オートレース宇部レーシング・チームから鈴鹿8耐にも参戦している。2025年、ファンティック・レーシングに移籍し、表彰台の常連になりつつある。なお、9月13日に2026年もファンティック・レーシングからMoto2クラスに参戦することが発表された。
バルタスの父親がバリー=シーン(伝説的イギリス人WGPチャンピオン)の大ファンで、そのためにバルタスは「バリー」と名付けられた。ゼッケンの「7」もこれに由来するもの。

リリース提供元:MOTORISTS合同会社

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