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酷暑のもてぎで奮闘!全日本選手権ST1000&JP250 バイクレース速報レポート

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

株式会社ドッグファイトレーシングは、全日本選手権 第4戦 茂木大会の結果報告を発表した。ライダーはST1000に豊島怜選手、JP250に高平理智選手が出場。

今回の舞台となったモビリティリゾートもてぎは、ストップ&ゴーの多い特性からヤマハ車にとって厳しいコースとして知られ、さらに真夏の酷暑による路面温度上昇がライダーとマシンを容赦なく追い詰める過酷なコンディションとなった。

そんな状況下で、ST1000クラスに挑んだ豊島怜選手は、アジア選手権で得た経験を糧に冷静な走りを披露。路面温度が60度に迫るタフな環境でも決して崩れることなく2ヒートとも6位入賞を果たし、確実にポイントを積み重ねてランキング6位へと浮上した。

一方、JP250クラスに参戦した高平理智選手は、これまで苦手意識のあったもてぎで果敢な走りを展開。金曜の走行から苦戦が続いたものの、決勝では何度もトップ争いに食い込み、最後は3位表彰台を獲得。ランキング首位を守る大きな一戦となった。

両選手の粘り強さと集中力が光った今大会は、チームにとっても後半戦へつながる大きな収穫となった。

目次

2025 レース結果報告書 全日本選手権 第4戦 茂木大会

イベント名: 全日本選手権 第4戦 モビリティリゾートもてぎ大会
開催日:2025年8月23〜24日
レース結果:
ST1000 #7 豊島 怜
Heat1 予選 4位 決勝 6位
Heat2 予選 3位 決勝 6位

JP250 #18 高平理智
予選 7位(3位) 決勝 6位(3位)

レース結果

事前テストのない今回の大会に向けてST1000の豊島怜はアジア選手権・茂木大会に参加。海外のトップライダーと戦って6位入賞を飾りマシンセットアップを進めて今大会に臨みました。しかし想定を大きく超える気温に路面コンディションも大きく変わってしまいセットアップを1から詰め直すウィークとなりました。そうは言ってもライバル達も同じ条件ですから負ける訳にはいきません。金曜日に様々なセットアップにトライしたデータを基に土曜日の予選では大きな前進を見ることが出来ました。

Screenshot

茂木大会は唯一2回の決勝レースが行われる2ヒート制です。したがってチャンピオンシップポイントでも重要な大会で確実にポイントを獲得する事がとても大切になります。しかしストップ&ゴーの多い茂木サーキットはヤマハ車にとって最も厳しいコースです。そして想定外の酷暑は路面温度の上昇によりタイヤのグリップを奪います。決勝レースは路面温度が50度を超えコーナーリングスピードでタイムを稼ぐ豊島にとって厳しい環境でしたが2レースとも無事にマシンをチェッカーまで導きダブル入賞と確実にポイントを獲得してくれました。

JP250の高平理智は過去に茂木でのレース経験はありますが、転倒など思うような結果を残すことが出来なかった苦手意識のあるサーキットです。マシンセットアップも金曜日まで悩み続け、土曜日の予選・決勝も満足のいくセットアップまで詰め切ることが出来ない状況でしたが、レース本番では何度もトップを奪うアグレッシブな走りを見せクラス3位で表彰台獲得。チャンピオンシップポイントでもトップをキープしています。

マシンセットアップをまとめることが出来れば再び表彰台の頂点を取る力はあるので次戦オートポリス大会に向け準備を進めてまいります。

公式リザルト: https://www.jrr.jp/result/2025/result2025-rd4-motegi

ST1000-1
ST1000-2
JP250

ライダーコメント

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ST 1000 : 豊島怜

金曜日のフリープラクティスは30分×2本という非常に短いセッションで行われました。 フリープラクティス1ではコースイン直前にタイヤがスローパンクするトラブルが発生し、まともな走行をすることができませんでした。 フリープラクティス2ではタイヤのトラブルは改善し、セッティングも1から見直し見切り発車での走行となりました。 何とか51秒台に入れることができ、8番手の自分までがトップからコンマ5秒台という結果になりました。

予選は先頭で出走し単独でのアタックを行いました。 2レース制なのでベストタイムとセカンドベストタイムを記録する必要がありましたが、3周のアタックでタイムを揃えることができ、セカンドロー4番手を獲得。 レース2では3年ぶりに3番手フロントローを獲得しました。 フリープラクティスの状況から考えると上出来な予選でした。

レース1 – 12周で行われたレース1は、路面温度が約60度と非常に厳しいコンディションでした。スタートから1コーナーまでのポジションが悪く、9番手まで順位を落としてしまいましたが、周回ごとに順位を回復し5番手争いとなりました。 自分の得意なS字セクションで黄旗が続き、追い越しができずその間にフロントタイヤが限界に達してしまい6位キープでのチェッカーとなりました。

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レース2 – レース2は15周で行われました。 前日よりも更に気温が上がり、路面温度も60度を超えて鈴鹿8耐のような厳しいコンディションでした。 作戦としては、タイヤがグリップするレース序盤はストレートで大きく離されるが、レース後半のリアタイヤが消耗し、相手が序盤ほどの加速ができなくなるまで粘れば勝機がみえるというものでした。 フロントロー3番手からスタートを切り、1周目は6位で通過。 ストレートで離されるが、ブレーキングとコーナーリングスピードで差を留めるという作戦通りの展開となりました。 しかしレース中盤、S字コーナー2つ目で大きくフロントが切れ込み、立て直したが後方にいたライダーと接触し集団からドロップを喫してしまいました。 そこからは攻められる状況に無く、後ろとの差を見ながら冷静にバイクをチェッカーフラッグまで運び6位という結果になりました。

今回は全日本の中で最も分が悪いレースを強いられるモビリティリゾートもてぎでしたが、無事に両レースとも6位入賞という結果でした。 フリープラクティスまでマシントラブルが続いてしまい、短い走行の中での最善は尽くせたのでは無いかと思います。 特に予選では久しぶりにフロントローを獲得することができ自信に繋がりました。 ポイントランキングも初戦のノーポイントでランキング外から今大会での20ポイント獲得で一気にランキング6位まで浮上することができました。

レースは準備のスポーツ、そしてチーム戦ということを再認識しました。 チームと共に次戦への作戦を立て、最上位を目指して取り組んでいきたいと思います。 チーム関係者の皆様、並びにご協賛して頂いている各位スポンサーの皆様、誠にありがとうございました。

JP 250 : 高平理智

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今回のレースは、金曜日の走行からバイクセットがなかなか決まらず初日から苦戦していました。 予選ではバイクセットを大幅に変更してなんとか7番手グリットに並ぶことができました。 決勝では、自分はこのウィークあまりタイムが出ていないこともあり集団を混戦する展開にし、なんとかトップ集団にとどまることはできました。ですが後半エンジンが垂れ、最終ラップの優勝争いに混ざれず総合6位(インター3位)という結果になりました。 次戦は九州オートポリスです! これまでは、走ったことがあるコースでしたが、オートポリスはまだ走ったことがないためとても楽しみです。 精一杯頑張ります!

チーム 代表 : 室井秀明

全日本選手権第4戦にしてようやくまともにレースが出来た感触です。まだまだ詰め切れないことが満載ですが、豊島も高平もライダーパフォーマンスとしては今できる全力を出してくれたと思います。開催コースやコンディションで厳しい戦いを強いられる事はありますが、この後の西日本で続く後半戦に向け良いスタートを切れました。豊島は地元の茂木よりもオートポリスや岡山が得意ですし、高平は初めてのコースへの順応力が高いのでマシンセットが決まれば再び頂点を掴める力があるので、チーム一丸となって準備を進めて臨む所存です。

今回はライダーも厳しい酷暑でしたが、運営されるオフィシャルや関係者の皆様のご支援・ご協力に感謝いたします。

そして何より、ファンの皆様や観客の皆様も厳しい環境の中でしたが力強い応援をありがとうございました。

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