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割れたカウルが蘇る!樹脂部品を電熱で補修する「プラスチックリペアキット」

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STRAIGHT プラスチックリペアキット AC100V 17-620

私のような中高年の生まれる前のバイクというものは、フェンダーもヘッドライトケースもシートのベースもすべて鉄を筆頭とした金属パーツでできていました。

そのため、凹んだり錆びたりしても板金補修して長きに渡って使い続けることができます。旧車がレストアできるのはそんなところにも理由があったりします。

しかし、今やバイクの外装部品はほとんどが樹脂部品なので、割れれば基本的に新品に交換となります。

性能の良い接着剤などもありますが、耐久性の面で見ると不安は残ります。FRPで補修するのもひとつの方法ですが、手間を考えると、もし新品部品が手に入るなら新品交換した方がコスト面で見てもメリットが多いでしょう。

ただ、欠損が無く、きれいに割れているような場合、かなり強度が見込めて、耐久性の面でも安心な補修方法があります。

寒い季節には割れやすい樹脂パーツ

旧いバイクの樹脂パーツは劣化破損するケースが少なくないですし、新しいバイクでも気温が低いと樹脂の弾力が無くなって割れやすくなったりします。テールカウルにちょっと重い荷物が乗っただけでクラックが入ったり、立ちごけでカウルが木っ端微塵になったり、悲しい事象は跡を絶ちません。

写真は補修目的で手に入れた車種不明のテールカウル。ヒビではなく、真っ二つに割れてしまっているので、接着剤の補修ではとても強度的に持ちません。割れ目を繋ぐ骨が無いとすぐにまた割れてしまいます。

通常は新品交換しか他に策の無いような割れ方です。

樹脂を溶かして溶着ピンで割れ目を繋ぐプラスチックリペアキット

ストレートのプラスチックリペアキットは、樹脂補修専用の工具です。

ストレート「プラスチックリペアキット」のここがすごい!

  • 補修箇所の強度がしっかり確保される
  • 硬化時間を待つ必要なくすぐに実用できる
  • 経年劣化に強い

100V電源で作動し、出力を3段階に調整できます。

補修部分の大きさや形状に応じて使い分ける溶着ピンは、標準/0.6、0.8(mm)とV型/0.6mmが付属します。さらに様々な形状の溶着ピンは別売りで購入できます。

溶着ピンをハンドルにセットして使用します。

ハンドルの電源ボタンを押している間、溶着ピンに電気が流れて熱によって樹脂を溶かて埋め込まれるわけです。

割れたシートカウルの補修実践!

真っ二つなので、補修しやすい割れ方と言えます。破片が何個にも別れてしまうと溶着ピンを溶かし込むスペースが確保できないこともあります。

割れ目をしっかり合わせて表側からガムテープで固定しておきます。ここで割れ目がズレてしまうとそのままくっついてしまうのでしっかり合わせておきます。

補修はカウルの内側から行います。車体に装着すれば隠れて見えません。

今回のカウルは肉厚なので、太めの0.8mmの溶着ピンを使用しました。出力は最大で使用します。

割れ目に渡すように溶着ピンを打っていきます。

溶着ピンをハンドルにセットししたら

通電ボタンを押したままカウルに押し付けます。すると熱を持った溶着ピンがカウルを溶かしてめり込みます。ある程度、めり込んだら通電ボタンを離して樹脂が冷えて固まるまでしばらく待ったあと、カウルからハンドルを離すと、溶着ピンだけがカウルに残るわけです。

溶着ピンはなるべく深く打ち込んだ方が良いですが、頑張りすぎると貫通してしまうので、注意します。ピンの本数や打ち込む間隔は補修箇所や強度によって使い分けます。

溶着ピンの足の部分をニッパーで切り取ります。切断面が鋭利になるので、手に触れる箇所を補修する際は切り口をヤスリがけしておいたほうが良いです。

溶着ピンの足の部分が邪魔になってハンドルが入らなかった部分も補修していきます。

先に補修した面と面の角度が異なってハンドルが入りづらいので、溶着ピンの足を曲げて角度を付けて打ち込んでいきます。

補修が終わったら仮固定用のガムテープを剥がします。

裏面の補修部分はフランケンな見た目になりますが、装着すれば見えないので問題ありません。

割れ部分の塗装が微妙に割れてしまっていたので、補修箇所がわかってしまいますが、綺麗に割れればそれほど目立たなくなります。

やらせ「ゼロ」!補修部分の強度をしっかり確保

プラスチックリペアキットで補修する最大のメリットは補修箇所の強度です。割れた部分を持ってカウルを持ち上げても全く問題ありません!

溶着ピンで割れた部分を縫うように補修しているので、土台となる樹脂が劣化しない限り強度変化が無いのも大きな利点です。

さらに接着剤のように硬化時間を待つ必要も無く、補修後すぐに実用強度となるので、即取り付けもできてしまいます。

バイクのカウルの破損に見舞われるのはそんなに頻繁ではないので、その補修のために約1万円近い出費は少し高いと感じるかもしれません。

しかし、カウルを純正部品として購入すると良いお値段なので、例えば今回補修したテールカウルで考えれば、プラスチックリペアキットを購入した方が随分安上がりに済むと思います。

また、このプラスチックリペアキットは、バイク専用ではなく、車のバンパーとかダッシュボードとか、子供のおもちゃとか、樹脂製品であれば基本的に何でも補修できるので、一家に一台あっても良いのではないかと思いました。

ちなみに私は5年位前に購入したのですが、その間、バイクや車だけでなく写真撮影用のレフ板の骨とか樹脂のハンガーとかの補修もしたので、元は取れたかなあという感じです。

STRAIGHT プラスチックリペアキット AC100V 17-620

価格10,800円(税込)
電源AC100V
本体外寸175×87×90(mm)

発売元/ツールカンパニー ストレート・https://www.straight.co.jp

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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