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ショウエイZ-8を購入目線でガチインプレ!お値段以上♪の価値はあるのか

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突然ですが、ヘルメットのチョイスってバイク選びと同じくらい難しくないですか?

バイクとヘルメットのデザインバランス、軽さやベンチレーションの快適性など考えるべきポイントがたくさんあり、価格帯もピンキリで僕はいつもかなり迷います。

筆者私物のOGK Kabuto: RT-33

僕はここ数年2~3万円前後のコスパが良い国産ヘルメットを中心に使っていたのですが、ちょうどフルフェイスの買い替えタイミングで物色していたところ、SHOEIのZ-8が気になりました。

公式ホームページやいろいろな方のインプレ・レビューを見てすごく欲しくなったのですが、定価56,100円(税込み)は国産のリーズナブルなヘルメットが二個買える価格帯。貧乏ライターの僕はなかなか踏ん切りがつかず、迷っていました。

そんな中、何と今回ショウエイさんからZ-8をお借りすることができたので、お値段分の価値があるのか購入者目線でガッツリ試してみたいと思います。

目次

Z-7を使ったことがないのでZ-8の良さが分からない

2021年3月に発売されたSHOEI:Z-8はかなり注目度が高いフルフェイスヘルメットのため、雑誌やWEBメディア、モトブログなどで多くの方がインプレッションを公開しています。

しかし脈々と続く人気シリーズということもあり、前モデルのZ-7と比較されていることがほとんど。Z-8はいろいろな部分が進化しているようですが、僕はZ-7を使ったことないのでいまいちピンとこないんですよね…。

そこで今回は、2~3万円前後の国産ヘルメットユーザーである僕が、実際にZ-8を使ってみて差が大きいと感じた部分を中心にお伝えしていきます。同じようにヘルメットのグレードアップを考えている方や、初めてヘルメットを選ぶ方は、ぜひ参考にしてみてください。

長時間走行時の快適性がかなり高い

ツーリングを存分に楽しめるヘルメットです。

Z-8とミドルクラスヘルメットの間で一番違いを感じたのは、ロングツーリング時の快適性です。走行距離250キロのツーリングで約6時間着用しましたが、帰宅後の疲労感がかなり違います。

それぞれのポイントはこのあと一つずつ掘り下げていきますが、フィット感・軽さ・静穏性など各性能が高く、トータルバランスの良さが快適性につながっているように感じます。

味わったことのないソフトなフィット感

最近はミドルクラスのヘルメットもフィット感が良いモデルが多いですが、Z-8は全体で包み込むようなワンランク上の装着感です。僕の頭とZ-8の相性が良いのかもしれませんが、正直いままで味わったことのないピッタリフィット感でビックリしました。

被ってすぐにフィット感の良さを感じましたが、走行時間が2~3時間を超えてくるとZ-8の良さがさらに際立ちます。長時間被っていても当たりが強い部分が発生せず、誰かがそっと持ち上げてくれているようなソフトな感触で全然疲れませんでした。

実重量も軽いが、数字以上の軽やかな装着感

Lサイズの実重量は1430グラムでした(ブレスガード・チンカーテン・イヤーパッド含む)

軽量&コンパクトがコンセプトのZ-8は、被ったときの軽さもミドルクラスのヘルメットとは明らかにワンランク違います。Lサイズの実重量は1430グラムとフルフェイスヘルメットのなかではかなり軽量な部類です。しかし実際に被ってバイクに乗ってみると、数字以上の軽やかな被り心地を感じます。

コンパクトな帽体でバランスが良く、左折や車線変更時の目視で頭を大きく動かしたとき、ヘルメットの存在感がすごく小さいです。前述した良好なフィット感との相乗効果で、ヘルメットを被っていることを意識させない軽やかさでした。

静音設計のおかげで高速走行も快適

高速道路メインのツーリングでは、静音性能の高さがありがたいです。

高価格帯のヘルメットは静音性能が高いイメージがあると思いますが、実際にZ-8は走行中かなり静かです。ピューピューという風切り音がないのはもちろんですが、音量・音質ともにかなり調整されている印象を受けました。

風の音が全くしないわけではなく、高速走行時に横風を受けるとそれなりに聞こえるのですが、不快感がない音質と音量に調整されて聞こえるようなイメージです。実際に音量を計測したわけではないため抽象的な表現で申し訳ないのですが、「ゴーッ」とという音が「サーッ」に変わるくらいのインパクトはあります。

僕は高速道路を長距離走るときは耳栓をすることが多いのですが、Z-8なら使わなくても「音疲れ」はかなり少ないです。インカムを使って友達と会話する方も、静粛性のメリットは大きいと思います。

Z-8の各部詳細チェック

続いて、Z-8の細かい部分の使い勝手についての感想をお伝えしていきます。

スクーターにも合うと思いませんか?

デザインについては人によって好みが分かれる部分ですが、Z-8はコンパクトかつシャープなフォルムでどんなバイクにも合わせやすそうです。クセのないシンプルなデザインなので、複数のバイクを所有している方も使いやすいのではないでしょうか。

頭部のエアインテークはセンターと左右の3箇所でそれぞれ独立して動き、全閉・中間・全開の三段階。シャープな形状でカッコいいアクセントにもなっていますが、凹凸が少ないためグローブによっては少し開閉しにくいかもしれません。

ブレスガードは脱着可能です

口元のエアインテークから入った空気は、ブレスガードから頭部へ流れていきます。内側には穴が空いていないため、口元のベンチレーション効果は少し弱めだと感じました。チンカーテンを付けなければ程よい自然風が入るので、息苦しさはありません。

リアベンチレーションは開閉機構がなく常時開放です。さりげないデザインでシャープにまとまっています。

すべてのエアインテークをオープンにすると、額から後頭部までまんべんなく空気が流れてくれます。2~3万円台のヘルメットとくらべるとZ-8のベンチレーション性能はかなり高く、夏の暑い時期もムレを解消してくれそう。

左:Kabuto SHUMA
右:SHOEI Z-8

少し前にテストさせてもらった、ベンチレーション性能が高いkabutoのSHUMAとくらべると風量や快適性は同じくらいのレベルだと感じました。SHUMAの方が風の動きが分かりやすく派手な爽快感があり、Z-8はコントロールされているさりげない空気の流れで高級感があります。

シールドは大型で視界も良好。特に上方向の視界が広く感じたので、前傾姿勢のスーパースポーツでも使いやすそうです。

「PINLOCK® EVO lens」が標準装備です。

最初からピンロックシートがついていたのですが面積が広いうえピンの位置も端に寄っていて、視界を邪魔しないのでしばらく経つまで気付きませんでした。曇り止め性能はもちろん高く、湿度100%の雨の中も走りましたが視界は良好です。

低速走行時にちょこっと開けられるのが便利。

センターロックシステムは最初使いにくさを感じましたが、慣れれば問題ありませんでした。シールドのたわみが減って密着性が高まる効果があるそうです。ロックを解除した微開領域が使いやすく、低速走行しても目に風が刺さらずサッと換気できるのが好印象でした。

太めのフレームのメガネも問題なし

公式ホームページにメガネ対応の記載はありませんが、しっかりスリットが設けられていて問題なく装着できました。圧迫感やメガネのズレもなく、脱着時の引っかかりもありません。

首回りの密着性を高めて音の侵入を防いでいるそうですが、特に脱着時の不便さは感じませんでした。フルフェイスの中では出入り口がきつめかもしれませんが、慣れれば気にならないレベルだと思います。

内装はもちろんすべて外して洗濯できます。サラッと肌触りが良く、多少汗ばんでもベタベタした感触がありません。特にチークパッドの脱着が分かりやすく便利です。同梱するイヤーパッドとチンカーテンも装着してみましたが、もともと静粛性が高いので大きな変化は感じませんでした。

インカムのスピーカーを取り付けるイヤーホールには、配線を仕込む溝もあって装着しやすそうです。使わなければイヤーパッドをはめ込んでフラットに仕上げられます。インカム本体の取り付けはオプションの「ユニバーサルコムホルダー」が必要になるケースもあるようです。

慣れれば脱着が不便だとは思いません。

あご紐はシンプルなDリングで、軽量化へのこだわりがうかがえます。ワンタッチバックル式とくらべて脱着スピードは一段劣りますが、首元への圧迫感が少ない点が僕は好みです。

エマージェンシークイックリリースシステムは、事故の際にチークパッドのリボンを引っ張ることで素早くヘルメットを脱がすことができる仕掛け。このような安全性への配慮も、グレードが高いヘルメットならではだと感じました。

【最後に】結局Z-8は買いなのか?

自腹でバサルトグレーを購入しました。しばらく節約生活です(笑)

結論です、僕はZ-8を購入しました。

300キロ前後のロングツーリングが多い僕にとって、Z-8の長距離走行時の快適性はお値段以上の価値がありました。価格は高いですが静粛性・軽さ・快適性どの性能も高く、特にロングツーリングや長距離通勤する方なら買って損はないと思います。

左がノーマル、右が僕の頭に合わせた内装です。後頭部に薄いスポンジを一枚入れただけでした。

ちなみにパーソナルフィッティングで頭のサイズを計測してもらったのですが、僕の頭はほぼZ-8のLサイズとピッタリだったようです。ノーマルでも感じていたフィット感の良さは、頭のシンクロ率が高かったせいかもしれません。

今回僕はロングツーリング用にZ-8を選びましたが、リーズナブルな価格帯のヘルメットがダメなわけではありません。仮に短時間の通勤通学や買い物といった普段使い用なら、コスパに優れるほかのモデルを選んでいたと思います。ヘルメットをはじめバイク用品は、ご自身の予算や利用シーンに合わせたチョイスをすることが大切です。多くの選択肢から自分好みの一品を見つける過程も楽しみながら、理想のバイク用品を選んでみてください。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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