モータリスト合同会社は、電動オフロードバイク「NICOT E-WOLF」シリーズの新型3モデルを発表した。
同シリーズは、ジュニアからユース層、親世代まで幅広く対応可能なフルラインアップを展開した。既存のE-WOLFに加え、前後12インチの「12/SM」、ジュニア向けの「14」、ユース向けの「17」を加えた4車種体制となり、それぞれ航続距離や出力を強化。親子で楽しめる電動バイクとしても活躍する同シリーズとともに、より充実したバイクライフを楽しんでみてはいかがだろうか。
NICOT E-WOLFに兄弟車が登場! ジュニアからユースまで、幅広い年齢層に対応! キッズと遊びたい大人のミニにも最適!
比較的安価なミニサイズのオフロードバイク「ピットバイク」シリーズで知られ、450㏄クラスのフルサイズまでガソリンエンジン車のラインアップを広げているNICOT。世界からプレミアム・モーターサイクルを日本市場に紹介するモータリスト合同会社(東京都大田区)が国内における輸入販売代理店だ。NICOTは昨2024年秋のイタリア・ミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で電動モデルのS3、N3モデルなどを発表し、電動モーターサイクルの分野でも先頭を走りながらニューモデルを展開している。
中でも力を入れてきたのがジュニア・マーケットをターゲットにした電動オフロードモデル、E-WOLFだ。2024年のE-XPLORER世界大会でデビューし、その後も各地のイベント会場などでパワフルでありながらコントローラブルなマシン、リアル・モーターサイクルへのステップアップの素材として、注目を集めてきた。そのE-WOLFが1年間余りのプロモーション、仕様改善を行い、改めてキッズのみならずジュニア、ユース向けのフルラインアップ・モデルとして完成し、販売を開始する。


【背景】
若年層向け電動モーターサイクルは、まず幼少時からバイクに親しんでいただくことと、アクセスのしやすさをターゲットに、低価格で手にしやすい商品が市場を席巻した。モータリストではここからさらに踏み込んで、キッズ向けにTORROT(スペイン)を用意。本格的なモーターサイクルのデザインとディメンジョンを持つモデルとして、将来のユーザーにつなげるべく市場開拓に努めてきている。TORROTはスペイン本社のテコ入れもあって大幅にお求めやすい価格に変更し、注目を集めている。しかしながら、こうしたキッズモデルは、メインターゲットが小学生世代までであり、そこからのステップアップがいきなり2サイクルのレーシングモトクロッサーになりがちで、ギャップが大きく、上級移行につながらない側面が否めなかった。また、電動で育ったキッズたちは、エンジンモデルの音、重量、取り扱いの煩雑さ、エンジン始動など、まったく体験してこなかった壁がいきなり眼前に立ちはだかることになり、モーターサイクルに乗り続けることを断念してしまうケースも少なくなかったのも事実である。

モータリストではこうした状況に対応すべく積極的にスキマを埋めるモデルを企画、提案し、市場導入の準備を進めてきていた。TORROTではMX-3という上級モデルを企画、開発協力を行っているし、NICOTのE-WOLFもその一つだ。キッズバイクとしてはパワフルな6.5kwのモーターを搭載し、取り外し可能なバッテリーを搭載することでレースなどにも対応しやすい造り。とはいえ、デビュー当時はスモールホイール(前後12インチ、モトクロスタイヤ)の用意しかなく、例えばTORROT MX2モデルとはパワー以外に大きな差がないために必ずしも本格的な上級移行の受け皿にはなっていなかった。
【新しいE-WOLFシリーズ】
NICOTの自信作、E-WOLFはキッズのみならず、パワフルなモーターとモーターサイクルグレードのサスペンションが高く評価されている。欧米ではキッズばかりか若い親世代が好んで乗るほどのバイクとなり、特に「初めてバイクに乗る」母親たちが、子供たちに触発されて購入し一緒に遊ぶ、というスタイルが日常的になってきた。だが、親世代であればすぐにサイズ感が物足りなくなり、また子供たちも上達に連れてもう一つ上を求め始めていく。

今回用意した3種類の新モデルによって、従来からあるスタンダードモデルに加え、4車種をラインアップするE-WOLF。高く評価されてきた基本設計を生かしつつ、より長く楽しんでいただき、より幅広い年齢層がアクセスしやすいモデルを用意した。改めてフルラインが用意されるNICOT E-WOLFは以下の通り:

E-WOLF 12/SM (イーウルフ・トゥエルブ/エスエム)前後12インチのストリートタイヤを装着したスーパーモトスタイル。
MXタイヤの選択も可能。72V20Ahの高性能バッテリーから、6.5kwの高出力を発揮し、70㎞もの走行レンジを誇る。1日のレース(プラクティス、ウォームアップ、ヒートレース2本)を十分にこなせるバッテリーが魅力だ。

E-WOLF 14 (イーウルフ・フォーティーン)
フロント14インチ、リア12インチのMXタイヤを装着する、本格派MXスタイルのジュニア(小学生高学年~)向けモデル。バッテリーを72V30Whに大型化し、モーター出力は8.5kwとさらにパワフルに。航続距離は100㎞を誇る。キッズモデルからエンジンモデルをつなぐ、唯一のパワフルなソリューション。

E-WOLF 17 (イーウルフ・セブンティーン)
フロント17インチ、リア14インチと、85㏄クラスのミニサイズ・エンジンモトクロッサーと同じボリューム、タイヤを使う本格派のユース(中学生~)・モデル。大径化に合わせてサスペンションもグレードアップし、スイングアームも延長。ユース・ジェネレーションのサイレント・ソリューションであると同時に、大人が本気で楽しめるミニモトクロッサーとして、また子供と一緒に野山を駆け回るソリューションとして最高のマシン。8.5kwの出力、72V30Ahのバッテリー、100㎞の航続距離はクラス随一。
今回のアップグレードと商品改良にはモータリストをはじめ各地域のディストリビューターが積極的に関与し、商品の質を高めてきた。NICOTはこうしたエンドユーザーの近くで商品を企画し改善しそれを還元する、カスタマー第一のメーカーとして今後も深くマーケットにコミットしていく予定だ。電動バイクでありがちな19インチ前後のタイヤでリアの駆動を稼ぐのではなく、今回のE-WOLF 17のように、本格派スタイルでありながらそれを形だけにしないパワーと信頼性でマーケットの要望に応えていく姿勢に注目が集まることは間違いないだろう。
モータリストではこれらの新型E-WOLFをすでに試乗車として用意。E-WOLF 17については特にイベントでの試乗も可能なように持ち歩くほか、それぞれのモデルを実際にお使いいただけるライダーへの長期貸与も検討している(条件あり)。興味がある向きはモータリストにご連絡を頂戴したい。
【諸元】
NICOT E-WOLF 12/E-WOLF SM
寸法、車重:1490x580x980、55㎏、シート高650㎜、最低地上高240㎜
タイヤサイズ:80/90-12(前後) MXもしくはSMタイヤ
サスペンション:120㎜伸圧減衰調整可(F)45㎜プリロード調整可
バッテリー、モーター、コントローラー:72V20Ah、Bafang140-55、DC72-24G
モーター出力:定格3kw、最大6.5kw、最高速度70㎞/h、航続距離70㎞
希望小売価格:¥550,000(10%消費税込)
NICOT E-WOLF 14
寸法、車重:1490x580x980、60㎏、シート高650㎜、最低地上高240㎜
タイヤサイズ:60/100-14(後)80/100-12(後)
サスペンション:120㎜伸圧減衰調整可(F)45㎜プリロード調整可
バッテリー、モーター、コントローラー:72V30Ah、Bafang140-55、DC72-24G
モーター出力:定格3kw、最大8.5kw、最高速度75㎞/h、航続距離100㎞
希望小売価格:¥660,000(10%消費税込)
NICOT E-WOLF 17
寸法、車重:1650x580x1020、65㎏、シート高810㎜、最低地上高350㎜
タイヤサイズ:70/100-17(前)90/100-14(後)
サスペンション:160㎜伸圧減衰調整可(F)55㎜プリロード調整可
バッテリー、モーター、コントローラー:72V30Ah、Bafang140-55、DC72-24G
モーター出力:定格3kw、最大8.5kw、最高速度75㎞/h、航続距離100㎞
希望小売価格:¥770,000(10%消費税込)
リリース提供元:モータリスト合同会社








