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二重人格!新時代ハーレーを体現するスポーツスターS試乗インプレッション

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ハーレーフリークのみならず、ライダー間でも大きな話題となった水冷エンジン搭載の新型スポーツスター「スポーツスターS」。ついにその実車に試乗する機会を得られたので、空冷Vツインエンジンのスポーツスター乗りとして、スポーツスターSに試乗した感想をお伝えしたいと思います。

目次

スポーツスターSの特徴

以前ここモトメガネにて、デビューまもないスポーツスターSのキャラクター解説をしたので、おさらいとしてその特徴をダイジェスト解説します。

水冷Vツインエンジン レボリューションマックス

水冷Vツインエンジン レボリューションマックス1250T

まずはこれ、新型の水冷Vツインエンジン レボリューションマックス1250TがスポーツスターSの心臓です。「ハーレーダビッドソン」という社名が世に出て以来、プロダクトの味わいそのものを司っていた空冷Vツインエンジンから 本格的に水冷エンジンへと移行を始めたカンパニー。新しいカテゴリーの創出となったパンアメリカと異なり、半世紀以上の歴史と伝統を持つスポーツスターに水冷エンジンが搭載されるというのは、まさに隔世の感があります。間違いなくハーレーダビッドソンにとって節目とも言えるポイントです。

ボバースタイル

ボバースタイルにまとめられたスポーツスターS

前後16インチホイールのFLスタイル(ハーレーではこう呼びます)をトラックレーサー風にチョップしたカスタム「ボバー」。スポーツスターでボバーを体現したのが、歴代屈指の人気を得たフォーティーエイトです。古くからスポーツスターを知る人にとってはボバースタイルのモデルがスポーツスターと名乗ることに違和感があるやもしれません。名前こそスポーツスターSですが、そのフォルムはファクトリーカスタムモデルの代表格として君臨したフォーティーエイトそのもの。両足を前に突き出すフォワードコントロールステップからもフォーティーエイト臭が漂ってきます。

フロント17インチ/リア16インチのスポーツスターSをボバーと呼ぶことにもやや抵抗感がありますが、Low & Long(低く、長く)にまとめられたスポーティなフォルムと小径ホイール&ファットタイヤからなるそのスタイルは、間違いなくボバー。現代のオートバイらしいディテールを取り入れつつも、コンセプトに則ったプロダクトには違いありません。

新フレーム

パンアメリカと同じく吊り下げ式へと変更したスポーツスターのフレーム

プラットフォームが一新したスポーツスターS。旧スポーツスターとの比較として違いを述べると、マウント型から吊り下げ型に変わったフレームツインショックからモノショック仕様となったリア構造の2点が大きなポイントです。

ちょうどシートの真下に配置される形となったモノショックシステム

吊り下げ型フレームへの移行もそうですが、伝統のツインショックがモノショックになったのは スポーツスターの歴史を振り返ると大きな驚きでした。今やカワサキ Zの系譜を受け継ぐZ900RSもモノショック化しており、歴史に縛られること以上に「現代のロードシーンでどれだけ快適なライディングを楽しめるか」を追求することの方が重要であると考えれば、この変化も必要不可欠な選択だったと思います。このモノショック、パンアメリカと同じく専用工具でのプリロード調整が可能な設計です。

-30kgの大幅軽量

前述の水冷エンジン レボリューションマックスだけでなく、フレームにスイングアーム、ホイールといったオートバイとしての要の部分を含め、プラットフォームそのものが一新されたスポーツスターS。この重量はライバルとされるBMW R nineTやトライアンフ ボンネビルボバー、インディアン FTRと変わりない値で、旧スポーツスター(2004〜2021年版/通称:ラバーマウント)の平均重量260kgと比較すると、スポーツスターSの重量は228kgと30kgものダイエットを実現。スポーツスターと名乗っていつつも、どこか重ったるい鼓動の空冷エンジンに250kgオーバーの車重と、スポーツには似つかわしくなかったラバーマウントに比べて、他メーカーのネイキッドバイクと遜色ない領域に入り込んだことを伺わせてくれます。

最新技術満載の機能がそこかしこに

スポーツスターSの左右のスイッチボックス

「これウルトラのスイッチボックスだよね」と思わず聞き返してしまいそうな、スポーツスターSのスイッチボックス。デジタル表示されるスピードメーター/タコメーターのほか、タイヤの空気圧やエンジン温度、油圧、バッテリー電圧まで計測・チェックできる機能が搭載された4インチ丸型TFTディスプレイを操作する部位です。

スポーツスターSのコックピットに備わる4インチ丸型TFTディスプレイ

確かに歴代スポーツスターには丸いスピードメーターが搭載されてきましたが、こんな多機能仕様に進化するとは、夢にも思いませんでしたね。

「ロードモード」「スポーツモード」「レインモード」と、パンアメリカにも備わる切替型走行モードがスポーツスターSにも備わっています。今回の試乗ではここも大きなポイントになりました。

インチからミリへ規格変更

今回参加した試乗会にて、ハーレーの日本代理店ハーレーダビッドソンジャパン(以下 HDJ)の技術担当者から伺った新事実。それが「インチからミリへの規格変更」です。パンアメリカ以降のモデルはすべてミリ規格に統一だそうで、ハーレーだけインチの工具が必要だった時代を知る方には ハーレーそのものが変わろうとしている姿勢を感じずにはいられない仕様変更です。2022年以降のハーレーダビッドソンの新型モデルを購入される方は、工具を2種類揃える必要はないわけですね。ん? ということは、アメリカ本国のハーレーもスピード表示はマイルじゃなくなるのか。アメリカから並行輸入されたビンテージハーレーを見る機会があれば、是非メーターをご覧ください。キロではなくマイル表記になっています。

インチ規格といいマイル表記といい、そこが逆にアメリカらしさだと思っていたロートルハーレー乗りは少し寂しさを感じるところでもあります。

スポーツスターS 試乗インプレッション

東京都内の一般道と高速道路でスポーツスターS試乗

それでは実際に試乗したスポーツスターSの感想をまとめていきます。

着座:やはりマフラー位置が……

試乗するスポーツスターSにまずは跨ってみました。そしてシートに着座して、スタンドを払い正立させます。この動作を終えるまで、以前のスポーツスター(ラバーマウント)で馴染んだ重ったるさは皆無。他メーカーのスポーツバイクかと思わされる軽さにスポーツスターSの一面を垣間見たよう。

写真や動画で見たスタイリングから気になっていた、右太腿の下を通るエキゾーストパイプの位置と足つき。熱が伝わらないようカバーが備わっているものの、やはり足には干渉しており バイクを正立させると右足が少し外側に持っていかれます。スペック上のシート高は755mmで、フォーティーエイトが710mmなので5cmほど高くなっていることと比べると、身長174cmの筆者はそこまで不便を感じなかったですが、170cm未満、160cm未満という身長の方になってくるにつれ、バイクを正立させるのに気を遣うことでしょう。

実際、試乗会にいらっしゃった身長160cmに満たないスタッフは「(スポーツスターSに跨ってみたら)足元がおぼつかない、フォワードコントロールステップにはつま先しか届かない」ともおっしゃっていました。パワフルなエンジンに合わせて設計されたマッシブなエキゾーストパイプのサイズ感は致し方ないものと思いつつも、万人に対してフレンドリーとは言い難い一面をいきなり見せられた思いでした。

「リアタイヤと間違えて付けた?」と思ってしまう160mm幅のフロントタイヤなどなど、全体的に肉付きの良さが印象的なスポーツスターS。かつて試乗したハーレー初の水冷エンジンモデル Vロッドを思い起こしました。

街乗り:ストップ&ゴーが驚くほどニュートラル

東京都内の幹線道路にてスポーツスターS試乗。右のミラーに写っているのは一緒に試乗したモーターサイクルジャーナリストの伊丹孝裕さん

「ロードモード」にて街へと走り出します。この試乗会場まで愛車のスポーツスターで赴いていたこともあり、体に空冷スポーツスターの感触を残したままのスポーツスターS試乗––––ということもあってか、イグニッションオンからの出だしはハーレーには似つかわしくないほどクイックで、慣れない人は急な飛び出しになるんじゃないかと思うほど。さすがは最新の水冷エンジン、そして軽量ボディ。これとてまだ序の口といったところでした。

やや混雑気味な都内の幹線道路へ。空冷スポーツスターだと、日本の排ガス規制値に合わせたセッティングから走り出しがやや重ったるく、883〜1202ccのパワーをいまいち感じづらいところが、水冷エンジンを持つスポーツスターSはシャープな航続を味わわせてくれます。都心部だとギアは2〜3速のあいだで適宜切り替えながら走りますが、ギアの切り替えがスムーズなので低速域でもストレスなく流してやれます。途中、若干挙動が不自然になるところがあるも、ECMのセッティングによる不具合なので、コンピューターのセッティング値を最適化してやれば問題なく解消できます(ハーレー正規ディーラーで対応可)。

コーナー:構造からして不得手

試乗の前から「コーナリング性能は高くないだろう」と見ていたスポーツスターS。予想どおり、時速50kmほどで流せる幹線道路のカーブでは、思ったようなバンクにならず強めのブレーキでコントロールせねばならないシーンがありました。

一般的なオートバイ(例:XL883N フロントタイヤ幅100mm)と160mm幅のスポーツスターSのバンク比較

理由はそのスタイリング。オートバイで「曲がる」際の動作として、車体を傾ける側にステップ荷重をかけ、倒し込みつつ前へと進もうとする推進力でコーナリングさせます。ここにスピード調整が加わり、最適な速度でしっかり寝かせてやれていればストッピングパワーに頼りすぎることなく 気持ちよく曲がっていけるのですが、このスポーツスターSは「曲がる」動作に不向きなディテールが2ヶ所存在するのです。

横幅160mmのフロントタイヤ。ホイール径は17インチ

1つは160mm幅というフロントタイヤ。リアタイヤの180mm幅もさることながら、コーナリング時のバンク動作を最初にコントロールするフロントタイヤが160mmもあると、一般的なオートバイに比べて車体を倒し込むまでに時間がかかってしまい、思っていた以上にバイクが傾かずブレーキングで調整せねばならなくなります。コーナリング中に急なブレーキングをするのは車体バランスを崩す要因にもなるのであまり好ましいとは言えず、スタイリング重視であることは理解しつつも 手放しで乗りやすいとは言えないのです。

両足を前に突き出す位置となるフォワードコントロールステップ。自ずとライディングフォームは「くの字」に

もう1つが、両足を前に突き出すフォワードコントロールステップという仕様。バイクを傾ける際にステップ荷重をかけてしっかり寝かし込ませてやらねばならないのですが、真下に向かって重心をかけねばならない際のキモとなるステップがこの位置だと荷重をかけるのは非常に難しく、160mm幅のフロントタイヤと相まって思い描いているタイミングでバイクがバンクせず、これまたブレーキングをかけざるを得なくなるのです。それもステップがこの位置ですから、コーナリングの最中にフットブレーキをかけるのは難易度が高く、ハンドルに備わるブレーキレバーで制御することになりますが、これだとブレーキングするのはフロントタイヤになるのでコーナリング走行中というアンバランスな状態でさらにアンコントローラブルになる可能性大。

ボバースタイルで人気を博した空冷エンジン スポーツスター フォーティーエイト

これは空冷スポーツスターの人気モデル、フォーティーエイトでも見受けられた仕様でした。同じボバースタイルで前後ともファットタイヤ、そしてフォワードコントロールステップという組み合わせは、交差点での右左折時に車体が切れ込んで思いがけない挙動になる、ということが多々ありました。このスポーツスターSは、フォーティーエイトのDNAを受け継ぎつつ、それでいて走行性能はよりスポーティになっているので この試乗時で「曲がる」動作を行う際はその特異性をかなり意識しました。

「スピードを出しすぎなければいい」「慣れてくれば危なくなくなる」。確かにその通りだと思います。が、やはりこの設計のバイクでの乗り方はレアなものなんだとご理解いただければ幸いです。

高速走行:問答無用の直線番長

ロードモードからスポーツモードへ切り替えた途端にキャラクターが一変したスポーツスターS

コーナリングが不得手な一方で、よりスピードを出せる高速道路だと抜群の直進安定性を発揮してくれます。コーナリング時にデメリットとされた幅広のファットタイヤは力強く 安定感に優れ、マッスルカーさながらのパワフルな走りが味わえるのです。

恐るべきは走行モードのひとつ「スポーツモード」。スタンダードな「ロードモード」から切り替えると、まるで豹変するかのように凶暴な走り出しになるのです。スロットルを捻ったときのレスポンスがロードモードのそれとは別物と言っていいほどで、真っ直ぐな高速道路で「ヨーイドン」としたら、他メーカーのスポーツバイクやスポーツカーと十分タメを張れるほど。

HDJ技術担当に聞くと、パンアメリカと同じレボリューションマックス 1,250ccを搭載していながら、ヘッドやカムはスポーツスターS専用のものに換えられており、またECMのセッティングも専用設計なので パンアメリカ以上に爆発的なスピードを発揮できるようになっているそう。約400メートルの直線コースでスピードを競う競技「ドラッグレース」にノーマルのまま持ち込んでも 上位に食い込む成績を残せるんじゃないか、と思うほどです。こうした喩えを出せば出すほど、キャラクターがVロッドに近づいているように思えるのはなぜでしょう……。

ブレーキング:及第点だが過信はNG

ブレンボのロゴが刻まれたブレーキキャリパー。フロントも同じくブレンボ製で、シングルディスク仕様

もう一点、懸念事項として見ていたのがフロントブレーキです。排気量が1,250ccにも及ぶ水冷Vツインエンジンと軽量ボディという組み合わせからレスポンシブな挙動となったスポーツスターS、その制御を司るフロントブレーキがシングルディスク仕様なもので「大丈夫かいな?」と思っていました。BMW R nineTやトライアンフ ボンネビルボバー、インディアン FTRといったライバル車種は皆ダブルディスクなのです。空冷時よりもパワーアップを果たしているのに制御がシングルのままというのは、ちょっと解せないところ。

もしかしたらハンドリングへの影響か?とも思いました。というのも、ダブルディスクにするとその分重量がアップしハンドリングから軽快感が失われてしまいます。キャストホイールに160mm幅のファットタイヤ、径の太いフロントフォークと、ハンドリング自体は軽やかながら ダブルディスク化することでノイズのような重さが加わるのかもしれません。もうひとつ付け加えるとすると、ボバースタイルならではの美しさを保つためにシングルのままにした、という可能性も。理由は分かりませんが、いろいろ検証がなされた結果としてシングルディスクでいくこととなったのでしょう。

ブレーキングは入念にチェックした今回の試乗。体感としては過不足なしだが、過信は禁物とも

実際の試乗では、そこそこのスピードからフロントブレーキをかけてみたところ、十分体感できるほど制御が効いていました。さすがはブレンボのOEMといったところでしょうか。ただ、効きすぎるということはなく「過不足なし」が筆者の印象で、かなりの高速域でのフルブレーキとなったときは心許なさがあるかも。その状況だと、搭載されているABS(アンチロック・ブレーキング・システム)が作動して制御パワーを最適化すると思われるので、シングルかダブルかという議論の外側の挙動になるでしょう。

スポーツモードでハイウェイライドしている最中にフルブレーキ……という状況まで追い込んでいなければ、それこそ街乗りなら十分な性能を発揮してくれるシングルディスクブレーキ。実際のところ、スポーツスターSの性能をめいっぱい引き出したいという乗り方のオーナーは、自分でダブルディスクにカスタムしちゃうことでしょう。サーキット走行経験が豊富でレーサーを取り扱ったことがあるプロショップに持ち込んだら、面白いマシンが仕上がるかもしれませんね。

サスペンション:尺の短さでスペック負けしている

サスペンションのストロークが足りないのはローダウンモデルの宿命。悪路の衝撃をすべては受け止めきれないよう

フォーティーエイトやアイアン883といった 以前のローダウン型スポーツスターと同じ課題を、このスポーツスターSも抱えています。道路のワダチといった障害物に差し掛かったときのリアサスペンションの突き上げがやはり大きいのです。これが高速域になればなるほど 突き上げによる衝撃が大きくなります。

Low & Longというローダウン仕様のスタイルゆえにリアサスペンションの長さを短くせねばならず、サスペンションが衝撃を受け止めきれず 有り余った力が衝撃となって車体とライダーに伝わってしまうのです。どれだけ性能の良いサスペンションであっても、サスペンションそのものが短いとストローク量が足りなくなります。こうなると物理の問題なので、オーナーは ①長いサスペンションに換えて乗り心地を良くする②スタイルは崩したくないので ローダウンモデルはこういうものだと受け入れる の二択を迫られることでしょう。

乗車1名:タンデムするには登録変更が必要

アメリカのダートトラックレース史上に残るハーレーの名レーサー XR750のシルエットにインスパイアされたシートカウル。乗車登録は1名なので、タンデムを希望される方はリアフェンダーと合わせてシート交換とタンデムステップ追加の上、2名乗車で登録しましょう。ただマフラー位置を考えると、後ろに乗る人はとても快適性を楽しめるとは思えない……かな。

総評:凶暴な一面を持つ二重人格バイク

旧スポーツスターでは考えられなかった凶暴な一面を持つスポーツスターS

「凶暴」の一言に尽きます。ロードモードで街乗りを楽しむ分はジェントルな走りのスポーツスターS、しかしひとたびスポーツモードに切り替えると、まるで別の生き物になったかのような獰猛な走りに。何台かのバイクを乗り継いだ経験をお持ちの方だと、初めて乗った途端「思っていた以上にレスポンシブでスピードが出る」と感じられることでしょう。今回試乗したグループに、ライディングスクールの講師や海外でのサーキット走行経験、そして歴代ハーレーモデルの試乗経験も豊富なモーターサイクルジャーナリストの方々がいらっしゃったのですが、これまでのハーレーからは考えられないようなスポーティなバイクに仕上がっていることに驚きと戸惑いを感じていらっしゃったよう。エンジンの水冷化にプラットフォームの刷新という時点で、スポーツスターを名乗っているものの別のバイクであることは前情報から明確でした。実際の試乗で、その事実を突きつけられた思いです。

優等生的なネイキッドモデルにはないユニークな乗り味を楽しませてくれるスポーツスターS

スタイルこそボバーですが、その内側には獰猛極まりないドラッグレーサーとしての表情を持つ二重人格なモデル、スポーツスターS。昔見た映画『ジキル博士とハイド氏』が脳裏に蘇ってきた想いです。このクセの強さはある意味ハーレーらしいとも言えますし、らしさを感じさせつつもフレッシュなイメージも併せ持っています。

他メーカーのネイキッドバイクやスーパースポーツを乗ってこられた方に、是非一度試乗してみて欲しいと思います。おそらく今まで遭遇したことのないフィーリングと爆発力を存分に楽しんでもらえることでしょう。間違いなくハーレーダビッドソンというブランドに対するイメージが一変します。

ハーレーの先入観を捨てて乗るべし

ハーレーダビッドソンというブランドに対するイメージは人さまざまながら、比較的高い年齢層の方になると「独特の鼓動こそハーレーの醍醐味」というイメージを抱かれていることでしょう。ハーレー初のアドベンチャーモデルとなったパンアメリカの登場にも驚かされましたが、スポーツスターSにはそれ以上の衝撃が秘められています。もしハーレーというブランドに強いイメージをお持ちの方は、スポーツスターSに試乗、もしくは乗り換えられる際は その先入観を完全に捨て去ることをおすすめします。それぐらい、もう別メーカーのバイクと言っていい仕上がりだからです。

同じ水冷エンジン レボリューションマックスの排気量900cc仕様と言われているストリートファイターモデル「ブロンクス」のデビューに関する情報は入手できていませんが、H-Dカンパニーはパンアメリカ、スポーツスターS、そしてブロンクスを合わせた3モデルをニューフェイス御三家として、この新たなラインナップをもって これまでの歴史を受け継ぎつつ新時代へと突入していこうとしています。今はまさに節目とも言えるときのようです。

100年以上の歴史が育んだかつてのモデルもハーレーだし、新時代に飛び込むニューカマーもハーレー。ここから先は好みの違いなので、だからこそそれぞれに触れて乗って、自分の好きな世界を探してみてください。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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