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脚のケガを防ぐバイクパンツ選び 初心者・リターンライダー必見の装備とは

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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みなさん、こんにちは!

「バイクの免許を取っていざ公道へ!」
「しばらく乗ってなかったけどいよいよバイク復活だ!」
という初心者&リターンライダーの皆さんに、揃えてほしいライディングギアを紹介しているこのシリーズ。ここまで「ヘルメット」「ジャケット&グローブ」について解説してきましたが、今回は「パンツ(ズボン)」に焦点を当てていきますよ。

著・編集部マスキ
Route!掲載日:2025年5月29日

目次

バイクで最もケガをするのは脚!

ジャケットやグローブは買ったけど、パンツはとりあえず普段着で走っているライダーも少なくないですよね。たしかにバイクの死亡事故で「致命傷となる部位」は頭・胸・腹部、の順ですから、とりあえず上半身から揃えよう、と思うのも自然かもしれません。

ですが、事故全体で見ると、最も多くケガをする部位は足(脚)です。転倒したときにバイクの下敷きになったり、バランスを崩したときに踏ん張ろうとしてひねってしまったり、アスファルトを滑走して皮膚や肉が削られてしまったり(アスファルトはおろし金みたいなものです)。またエンジンからくる熱気でやけどをすることもあります。

車体にエンジンガードをつけていれば、避けられるかもしれません。エンジンガードおススメですよ

下半身のケガは日常生活への影響が半端ない

下半身のケガは、「移動」に関わる生活動作に大きな影響を及ぼします。腕や手、肩などのケガももちろん不便ではあるけど、なんとか生活はできるでしょう。ですが足をやってしまうと、自分で立ったり、座ったり、歩いたりという基本行動が制限されます。トイレ、お風呂、食事、買物、すべて移動が伴います。足がどれだけ大事かが分かると思います。

また、「ひざのけがは治りにくい」とよく言われます。ひざ関節は、関節の表面に治癒に必要な細胞が少ないため、自然治癒が難しい部位とされています。一度けがをしてしまうと、治癒に時間がかかり、適切な治療・リハビリをしないでいると、ずっと治らず引きずることになります。

どうです?だんだん、下半身を守らなきゃって気分になってきましたね。

あんな格好をしていなければ・・・なんてことにならないように

バイク用パンツ

もしもの事故から身を守り、かつ快適な乗車体験を得られるよう設計されているのがバイク用パンツです。ここまで書いた危険性を考慮すると、やはり普段着よりも、バイク用に作られたパンツをはいた方が良いのは明白ですよね。

バイク用パンツは素材や機能によってさまざまな分類がありますが、前回の記事(リンク参照)で紹介したジャケットの分け方、選び方(夏用、3シーズン、冬用、レザー、プロテクター)と同じように考えれば基本的に問題ありません。ただ、ショップ等での分類は、例えば「デニム」「レザー」「ナイロン」など素材基準で分けられている場合もあります。

では具体的なパンツを、主にその素材視点でいくつか見ていきましょう。

1.ナイロンなどの化繊パンツ(メッシュ、オールシーズン対応など)

特徴:軽量で動きやすく、様々な機能性素材(コーデュラ、ナイロンなど)があります。特に「コーデュラ素材」は摩擦や引き裂きに強いので、転倒からの滑走時など、他の素材よりいくらか被害を抑えられるでしょう。コーデュラはデニムなどにも混紡されたりと、バイク用パンツにはよく用いられています。

メリット:メッシュパンツからオールシーズン対応まで様々なツーリングシーンで使えるモデルが豊富。抗菌防臭とか、撥水加工とかさまざまな特殊効果が付与されていることも。形状も自由度が高く、乗車姿勢を念頭に作られていたり、総じてライディングに特化された工夫が随所に見られます。

デメリット:見た目がいかにもツーリング・ライディングパンツというものがやはり多く、色も光沢のある黒がほとんど。そのままで街歩き、というにはちょっと抵抗がある場合も。

クシタニK-2425 エアーライドワークボトムス
バイクにまたがりひざを曲げた状態を念頭に作られているため、裾がやや長くなっている

2. デニムパンツ・コットンパンツ

特徴:デニムやコットンは普段着でもよく着る素材で親しみやすいものです。バイク用パンツとしては、高強度な素材(ケブラー、コーデュラなど)を織り込んだり、プロテクターを内蔵できるポケットや、ベンチレーション機能が装備されるなどの工夫がされています。

メリット:普段使いもしやすく、バイクを降りた後も自然に過ごしたいライダーに人気です。安全性とファッション性のバランスが取れたアイテムです。

デメリット:見た目は普段着に近いのですが、当然ながら一般的なデニムやコットンのパンツよりは高価になります。また細身のもの、ストレッチ生地のものではプロテクター形状が目立つ場合もあります。

[マックスフリッツ]MFP-2507 3Dエアインテークヒートガードパンツ
[56design]EDWIN Collab 3D FIT DENIM
ベンチレーションの工夫も

3. レザーパンツ

特徴:高い安全性と耐久性が最大の魅力。万が一の転倒時でも路面との摩擦に強く安心です。レースやスポーティなスタイルに最適で、サーキット走行を楽しむライダーはよく革のツナギを着ていますよね。それだけ優れているということです。

メリット:安全性の高さと、決まればバチバチにカッコいい点でしょうか。

デメリット:重く、蒸れやすい傾向があります。きれいに馴染んでいけばカッコいいですが、手入れをさぼるとちょっと汚らしくなる可能性も。価格も高めで、コーディネートも気合を入れないとちぐはぐなスタイルになってしまう可能性も。

カドヤ BRAWLER PANTS-2 PL / ブラック パンチングレザーで通気性良く、腰と膝にプロテクターも入る(公式サイトより)
デグナー DP-37 ヒートガード付きライトオンスデニムパンツ デニムとレザーの組み合わせ。熱から足を守る(公式サイトより)

4.プロテクター、インナープロテクター

ジャケットの時にもおすすめしたインナープロテクターは、下半身用ももちろんあります。外付けプロテクターも有効ですね。

特徴:タイツタイプ、各部位に装着するタイプ、様々あります。

メリット:やはり普段着と合わせることができる点ですね。コスパも良いです。

デメリット:バイク用パンツは引き裂きや摩擦にも対策されていることが多いですが、単体のプロテクター+普段着では、そういったプロテクターがない部分へのダメージに弱い可能性があります。

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクター プロテクトメッシュアンダーパンツロング
RSタイチ(RS TAICHI) ステルス CE ニーガード(スリム) 膝・すね用プロテクター

まとめ

バイク用パンツ、もしくはプロテクターを着けているのと着けていないのでは、走行中の安心感が全く違います。別に、事故に遭おうと思って運転している人はいないと思いますが、仮にもし遭ったとしても、「少々こけたくらいなら大丈夫」という余裕は、気持ちを安定させてくれるし、余計な神経を使わずに済みます。私も立ちごけをしたことがありますが、プロテクターを着けていたおかげで大したケガもなく済みました。

初心者やリターンライダーなりたての方は特に、装備を整えることをおすすめします。

それではまた次回!

〜僕らは今、旅の途中〜 常に進化を遂げてきたライダーのバイブル

ライダーと共に創る地図「ツーリングマップル」は、ライダーの実走取材によるジャンルも内容も多種多様なコメント情報が特徴です。長きに渡り、旅人の信頼を得ています。文字サイズが大きくなったR版(リング版)は、開きやすく使いやすい仕様です。

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この記事では「ツーリングマップル」協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。今後もさまざまなバイク情報を取り上げていきます。

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