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雨も日差しもへっちゃら! 屋根付き三輪バイク「AP TRIKES125」の魅力

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

突然の集中豪雨。カッパを着る間もなく、気づけば全身ずぶ濡れ。かと思えば、炎天下の信号待ちではウエアの中がサウナ状態になり、頭がクラクラしてくる。そんな経験、ライダーなら一度はあるはず。そのたびにふとよぎるのが「バイクにも屋根があったらなぁ」という、ささやかな願い。
AP TRIKES125は、「あんな夢」「こんな夢」を叶えてくれるモビリティです。道の駅で休憩中のオーナーに声をかけ、個性的なマシンと付き合う日常について話を伺いました。

目次

コロナ禍の移動手段としてAP TRIKES125を購入

2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、人との距離を保つ「ソーシャルディスタンス」や、壇蜜ならぬ「三密」という言葉が社会へ浸透しました。その影響で公共交通機関を避け、個人で完結できる移動手段を選ぶ人が増加。バイクはその選択肢のひとつとして注目を集め、プチバイクブームが訪れました。

そんな時代の空気のなか、札幌在住のAさんはインターネットで、「AP TRIKES125」の記事を目にしました。バイクには興味はなかったものの、コロナ禍の移動手段として魅力を感じました。価格の安さが購入の決め手になったそうです。

中国系メーカーが製造するトライク

AP TRIKES125は、中国系メーカーが製造するトライクを、日本で輸入・販売しているモデルです。国内での販売が始まったのは2020年ごろ。先行きが見えない社会状況のなかで、その独自性がじわじわと注目を集めていきました。

発売から約2年後の2021年には、累計販売台数が1,000台を突破。ニッチなカテゴリーの乗り物としては異例ともいえる数字を記録しています。現在もラインアップは継続されており、2024年・2025年モデルが現行車として販売中。一過性の話題に終わらず、着実に支持を広げてきたことがうかがえます。

とてもシンプルなスペック

エンジンは空冷の単気筒。SOHC・2バルブ構造を採用し、排気量は約123.6cc。最大出力はおよそ8.6馬力で、日常域での扱いやすさを重視した設定です。変速は4段式の遠心クラッチを採用し、さらにトライクならではのバックギアも備えています。

シフトノブは、昔の路線バスのように、床から真っすぐ伸びた形状。飾り気がないというべきか。「飾りじゃないのよ涙はフオッホー♪」と歌うべきか。このあたりの割り切りの良さは中国製らしさを感じさせます。搭載されているエンジンは、中国の Zongshen(ゾンシェン) 製。 調べたところによると、「世界でも有数の二輪・小型エンジンメーカーで、海外にも積極的に輸出している」とのことです。

あの通販会社も度肝を抜く低価格

驚くのはここから。 シートレイアウトは前に1人、後部に2人。最大で3人乗車が可能(法規上の乗車定員や地域・仕様により制限がある場合がある)。さらに、運転に必要なのは普通自動車運転免許(ミニカー登録でトライク扱い)。AT限定でも問題ありません。

それでいて価格は、通販CMでおなじみの女性歌手が 「社長〜、もっとお安くならないかしら〜」とお願いしたわけでもないのに、税込40万円前後というビックリ価格です。

見た目はホンダ・ジャイロの大型版という感じ。フロントウィンドウにはワイパーが設置され、頼もしく感じます。 ハンドルは発売当時のダイハツ・ミゼットのようにバイクそのもの。中央に配置されたシンプルなメーター類もそれっぽく、ライダーのバイクマインドをそそります。

「ちょ、待てよ!」と呼び止める必要がないほど鈍い走り

排気量123.6cc、最大出力8.6馬力。それでいてスピードメーターには120㎞が刻まれています。この数字を見て「ちょ、待てよ!」と反射的にツッコミを入れた人がいたとしたら、それはもうキムタクです。

もちろん、ターボやスーパーチャージャーが付いているわけでもありません。車重もあり、構造的にもパワーダウンは免れないのが現実。速さを期待する乗り物ではないことは明らかです。

「今回は荷物を積んで2人乗りしたので、時速30キロから40キロが関の山でした」とAさんは言います。「出るかどうか」と「刻むかどうか」は別問題。このあたりの大らかさもまた、AP TRIKES125らしさと言えるのかもしれません。

今の時代ならではのユニークなビークル

AP TRIKES125は「普通免許で乗れる三輪車」「最大3人乗り・荷物積載にも対応」「維持費が安い」「用途に合わせてカスタム可能」といった魅力を備えた一台です。バイクの機動力とクルマ的な実用性を併せ持ち、都市部から郊外まで、日常の移動や軽作業、レジャーまで幅広く活躍します。

“走る楽しさ”と“使える道具感”を両立したAP TRIKES125は、移動のスタイルそのものを自由にしてくれる、今の時代ならではのユニークなビークルと言えるでしょう。

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