道の駅の特徴
和歌山県の北東部に位置するかつらぎ町は、年間を通してさまざまな果物が栽培される「フルーツ王国」で、1年中フルーツ狩りを楽しめるまちでもある。柿の生産量が全国一の和歌山県の中でも、かつらぎ町で栽培される平核無柿と串柿は生産量日本一を誇り、串柿が暖簾のように干される風景は、かつらぎ町の晩秋の風物詩として知られている。
『道の駅 くしがきの里』は、建物の裏に川が流れる、のどかな山間地域にある。大阪府と和歌山県伊都地域を繋ぐR480沿いにありアクセス抜群。駐車場にはバイク用の駐輪場が2カ所用意されている。道の駅のスタンプの柄やのぼりには、かかつらぎ町で生産される梨、イチゴ、柿、桃、ブドウをモチーフにした、かつらぎ町のイメージキャラクターが描かれている。
この道の駅は、地元の農家さんが運営する全国でも珍しい道の駅。物産販売施設には、採りたての季節の果物が1年を通してズラリと並ぶ。果物農家が運営しているだけあって品質は抜群で、贈答用から家庭用まで多彩な品物が取り揃えられる。イチゴや柑橘類、梅、桃、梨、ブドウ、柿やイチジク、キウイなど、多彩な果物が季節ごとに売り場に並ぶ。果物以外にも、フルーツジュースやあんぽ柿、梅干しなどの加工品や、ジビエ、和歌山の土産品も売り場に並ぶ。
道の駅にあるパン工房で作られるパンは、バリエーションが豊富。毎日焼きたてが並べられる。ほかにも和歌山名物の柿の葉寿司も充実の品揃えだ。
物産販売施設のレジの奥では、土日祝日限定で「くだもの農家のパフェ」を販売。地元農家さんが丹精込めて育てた完熟のフルーツがふんだんに使われたパフェで、ボリュームとその見た目に驚かされること間違いなし。このパフェを目的に多くの人が訪れる、大人気のパフェだ。使われる果物は季節ごとに変わるので、1年を通してさまざまなパフェを楽しむことができる。
併設のカフェでは、人気の和歌山ラーメンやしらすピザなどの食事のほか、季節のフルーツを使ったカップアイスや、パフェ、ピザなどのカフェメニューを味わえる。こちらのパフェにも地元産の完熟フルーツがたっぷりと使われている。こちらのパフェはやや小ぶりで、平日でも食べられる。
物産販売施設の前には、広いテラススペースが用意されており、天気の良い日にはこちらで購入したものを食べるのもいい。
道の駅が面するR480を南に走れば、高野山や高野龍神スカイラインへと続き、紀の川に並行して東西に走れば和歌山市街地や奈良県へと続くツーリングルート。和歌山県の北の玄関口にある道の駅は、ツーリングの休憩に最適のスポット。旬のフルーツ満載のパフェをお目当てに、目的地にもピッタリの道の駅だ。
施設紹介
道の駅施設にはアンテナショップ、物産販売施設、「KIGURICAFE(キグリカフェ)」、パン工房がある。
名物&名産品
◆串柿
かつらぎ町の特産品。食用ではなく、正月の鏡餅に乗せる正月飾り。1本の細い竹串に10個の干し柿を刺したもので、三種の神器の1つである剣に見立てている。10個の串と5個の串があり、10個串は「いつもニコニコ仲睦まじく」(端に2個ずつと中に6個)、5個串は「ひとりひとりがみな幸せに」(端に1個ずつと中に3個)という願いが込められているという。
◆くだもの農家のパフェ
フルーツたっぷり、クリームたっぷりのBigパフェ。季節ごとに、その時期に旬の果物をパフェにして提供。果物は地元で生産された完熟のものが使われる。クリームにもこだわっており、砂糖の量などフルーツに合う配合に考えられており、パフェに入るフルーツのムースなどもその日の朝作ったものを使用している。農家だからこそできる贅沢な一品。土日祝日限定品。
◆旨柿・熊野豚ポークカレー
道の駅限定オリジナルカレー。熊野ポークがゴロっと入った中辛のカレーで、隠し味に和歌山県産の柿パウダーが使われている。スパイスの中にトマトの酸味と柿のほのかな甘みを感じられる。化学調味料不使用。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆串柿の里・四郷
四郷地区(広口・滝・東谷・平)では、400年前から串柿が作られてきた。11月頃になると農家の軒先や柿屋にオレンジ色の串柿が玉のれんのように吊るされ、山里一面が柿色となる。11月初旬~中旬が1番の見頃。串柿が吊るされる風景は、農林水産省の「美しい日本のむら景観百選」にも選ばれている。
◆高野山
標高800mの山中にある、弘法大師・空海によって開かれた日本仏教の聖地。高野山全体を真言宗「総本山金剛峯寺」という。高野山には117の寺院が点在し、そのうち51の寺院は宿坊として一般参拝客も宿泊することができる。高野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年に世界文化遺産に登録された。