道の駅の特徴
青森県七戸市は八甲田山の東側に位置し、西は青森市、南は十和田市に隣接している。七戸町には江戸時代の小絵馬が奉納され国の重要有形民俗文化財となっている見町観音堂と小田子不動堂があり、絵馬を奉納し祈願する文化があることから「願いがかなう絵馬の町」としても知られている。
『道の駅 しちのへ』はR4沿いにありアクセスは良好だ。東北新幹線の七戸十和田駅から徒歩5分ほどの場所にあり、新幹線を利用する人も立ち寄りやすい。物産館、産直施設、花き展示館、道路観光情報館の4つの施設からなっており、七戸町出身である洋画家鷹山宇一の作品などが展示される「鷹山宇一記念美術館」も併設する。美術館内の絵馬館には文化財の小絵馬が展示・保管されている。
七戸町には古くからサラブレッドを生産・育成する牧場があり、敷地内にある2頭の競走馬の銅像は道の駅のシンボル的な存在となっている。また、「7」の上に馬が乗った看板のデザインも特徴的だ。
物産館では、七戸町の特産品や県内の土産品などを販売。町特産のニンニクや長いもを使った商品、黒にんにく、リンゴジュース、地酒や、南部小絵馬、南部裂織などの民芸品も並んでいる。農産物は産直施設で販売。地元産の新鮮な農産物を豊富に取り揃えており、なかでもニンニクの量が圧倒的でしかも格安だ。ほかにも加工品や弁当惣菜類も充実している。
食事処は3カ所あり、物産館内にあるレストランとそばコーナー、産直施設内にある手打ちそば処でいただける。レストランでは地元野菜や特産品を使った定食や麺類を提供。1番人気は馬肉ラーメンで、ほかにもシャモロック親子丼などを味わえる。そばコーナーでは気軽に、そしてリーズナブルにそば・うどんを食べられる。夏は冷やし、冬場はおでんも販売。そばコーナーではジェラートやソフトクリームも販売しており「そばソフト」が人気だそうだ。手打ちそば処では、地元のお母さんが目の前で手打ちしたそばを楽しめる。
八甲田や十和田湖へのツーリングルートも近く、下北半島へ向かう途中にあり、周辺には酸ヶ湯温泉や奥入瀬渓流、小川原湖など観光スポットも多い。道の駅の道路観光情報館は24時間開放されており、トイレのほか自販機や休憩スペースも用意されている。食事や買い物だけでなく営業時間外の休憩にも利用しやすい場所だ。
施設紹介
道の駅施設には、物産館、「産直七菜館」、七戸産の花木を販売する「花き展示館」、道路観光情報館の4つの施設があり、物産館内に「レストラン絵馬」、そば・ジェラートコーナー、産直七菜館内に「JA女性部そば処」がある。4~11月(10:00~17:00)は「しちのへ秋まつり山車展示館」が開館。「鷹山宇一記念美術館」が併設する。
名物&名産品
◆馬肉ラーメン
レストラン人気No.1のメニュー。青森県産の馬肉と地元産野菜と一緒に炒めたピリ辛味の味噌ラーメン。馬肉は噛むほどに味わいがあり美味。メディアにも取り上げられるほどの名物メニューだ。
◆馬うま定食
人気メニューのひとつ。馬肉と地元産野菜の味噌煮込みの定食。根菜やきのこ、長ネギ、キャベツや豆腐などがたっぷりと入っていて、汁に野菜と馬肉の旨みが溶け出し、さらにニンニクも効いていてご飯がススム。小鉢に長いもとろろが付いてくるのも嬉しい。
◆黒にんにく
青森県産のニンニクを使用し、温度と湿度を調整して長時間熟成醗酵させている。ニンニク特有の臭いが少なく、甘味があり、ねっとりとした食感だ。直売所ではさまざまな種類の黒にんにくを購入することができる。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆東八甲田温泉
道の駅からバイクですぐ、徒歩で3分の場所にある温泉施設。源泉風呂と大浴場があり、大浴場には高温とぬる湯2種類の温度の浴槽と水風呂、寝湯が用意されている。源泉風呂はヒバ湯の高温源泉のみ。大浴場の高温風呂と源泉風呂は同じ湯で、源泉温度が48℃とかなり熱湯。泉質はアルカリ性単純泉。日帰り入浴は400円で、宿泊も可能だ。
◆酸ヶ湯温泉
江戸時代から湯治場として栄えてきた温泉。総ヒバ造りで160畳の広さがある「ヒバ千人風呂」が名物で、浴室には熱の湯・冷の湯・四分六分の湯・湯滝など4つの源泉がある。「ヒバ千人風呂」は混浴だが湯浴みの着用が可能(任意)なのと、8:00~9:00は女性専用時間となっている。男女別の小浴場もある。泉質は酸性硫黄泉。日帰り入浴料大人1000円。