株式会社ENNEは、特定小型原動機付自転車(特定原付)の新たな選択肢として「ENNE ZERO(エンネ ゼロ)」を発表した。
本製品は、免許不要でヘルメット着用が努力義務とされる特定原付でありながら、走行用のペダルを搭載している点が最大の特徴である。これにより、従来の特定原付が抱えていた坂道での走行性能や電欠時の不安といった課題に対応し、都市部の通勤・通学や日常の移動において、より快適で安心感のあるモビリティ体験を求めるユーザーをターゲットとしている。現在、第2次先行販売が2026年6月27日(土)まで実施されており、2026年8月より順次出荷が予定されている。
ENNE ZEROの独自性と走行性能
ENNE ZEROの最も注目すべき点は、特定原付でありながら「走行用」のペダルが備わっていることである。メーカーは、このペダルが単なる飾りや発電用ではなく、実際に人の力を走行に加えることができると説明している。この独自性により、従来の特定原付では難しかった複数の課題を解決している。
まず、坂道での登坂能力が向上している。電動キックボードや一般的な特定原付では、急な坂道で速度が低下したり、最悪の場合、手で押して歩く必要が生じたりすることがある。ENNE ZEROは、ペダルを漕ぐことで人の力をプラスできるため、坂道でも安定した速度を維持しやすく、ストレスフリーな走行が可能となる。
次に、電欠(バッテリー切れ)の不安を大幅に軽減する。電動モビリティの利用において、バッテリー残量への懸念は行動範囲を制限する要因の一つである。ENNE ZEROは、バッテリー残量が低下してもペダルを漕ぐことで自力走行を継続できる。さらに、車両の走行を検知して必要なシステムを起動する「ウェイクアップ機能」や「ENNE ZEROシステムAI」が連動し、電欠時でも保安機能などを維持できるよう設計されている。これにより、ユーザーはバッテリー切れを過度に心配することなく、目的地への移動や帰宅が可能となる。
技術的な特徴と街乗りへの適合性
ENNE ZEROは、走行用ペダル付きの特定原付を実現するために、高度な技術を採用している。特に、人力駆動が加わる中で、特定原付に定められた「20km/h」という速度上限をどのように維持するかが課題であったが、同社は車体構造と制御ロジックを同時に設計することでこれを解決したと説明している。
その中核となる技術の一つが「ダイナミックブレーキ」である。これは、車両速度が20km/hに近づくと、モーターの電磁力を利用して加速を抑制する機能である。メーカーは、急ブレーキのような唐突な減速ではなく、「ぬるっとした感覚」で自然に速度上限を維持できると説明しており、ライダーはほとんど減速を感じることなく走行を続けられるとしている。
また、「ENNE ZEROシステムAI」は、車速、ペダル回転、走行状態、電源状態などを総合的に判断し、最適な制御量を演算する。このAIは、ダイナミックブレーキの介入量を最適化するほか、電源オフ時のウェイクアップ機能起動も担う、ENNE ZEROの「頭脳」と位置付けられている。
ENNE ZEROは、電動アシスト自転車の「真の代替」となることを目指し、「1:5アシスト」構想を掲げている。これは、人がペダルを踏む力に対し、1対5相当のアシスト感を目指すというものであり、速度ではなく「アシスト感」で選ばれる新しいモビリティ像を提案している。発進時や坂道、重い荷物を積んだ際でも、より少ない力で軽快に走行できることを追求している。
メーカーは、「20km/h」という速度設定が街乗りにおいて最適であると分析している。日本の実走調査では、街中での自転車の平均速度は14km/h前後であり、信号や交差点、歩行者が多い環境では、最高速度よりも「発進の軽さ」「再加速のラクさ」「坂道で失速しないこと」が、ユーザーの満足度に直結すると説明している。2026年4月1日からは自転車にも「青切符制度」が導入され、自転車の走行ルールが厳格化される中、ENNE ZEROは20km/hまでの移動を「今までよりずっとラクに」することを追求した、街乗りのためのモビリティとして位置付けられている。

ENNE ZEROはペダル付きの特定原付として登場

走行用ペダルにより坂道での安定した走行をサポート

電欠時もペダル走行で帰宅が可能

ENNE ZEROシステムAIにより広がる航続距離の可能性

ENNE ZEROの走行用ペダル

1:5アシスト感を追求したENNE ZERO

AIが走行状況に応じた最適な制御を実行

都市での利用を想定したENNE ZERO
価格と先行販売情報
ENNE ZEROは、その革新的な機能と安心保証を兼ね備え、第2次先行販売が実施されている。
<ENNE ZERO 第2次先行販売価格>
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 14インチ | 169,000円(税抜) |
| 16インチ | 199,000円(税抜) |
<第2次先行販売予約について>
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 受付期間 | 台数上限に達した時点、または2026年6月27日(土)まで |
| 納期 | 2026年8月より順次出荷を予定 |
メーカーによると、第1次先行販売予約ではわずか2日間で1,000台が完売した実績がある。第3次先行販売では納期が9月以降となり、価格改定の可能性も示唆されているため、購入を検討しているユーザーは第2次先行販売期間中の購入が推奨される。

ENNE ZEROの第2次先行販売告知
充実した安心保証とキャンペーン
ENNE ZEROは、購入後のサポート体制も充実させている。
1. 業界トップクラスの「安心保証」が標準付帯
ENNE ZEROには、追加料金なしで「安心保証」が標準で付帯する。フレームは2年間、バッテリー、モーター、電装部品などは1年間の保証期間が設けられている。品質に起因する不具合が発生した場合、部品代、修理工賃、本体の往復送料がすべて無償となる。簡単な部品であれば無償で送付され、本体を預けることなく最短での復帰が可能である。修理の際は、写真や動画での事前相談も受け付けており、スムーズなやり取りが期待できる。
2. 「違法モペット卒業キャンペーン」で賢く乗り換え
公道走行に不安のあるペダル付き電動バイクやモペットなどを所有しているユーザーを対象に、「違法モペット卒業キャンペーン」が実施されている。自己の判断で適正に処分・廃車することで、ENNE ZERO購入時に利用できる割引コードが付与される。14インチ購入で1万円分、16インチ購入で2万円分の割引コードが進呈される。
3. 新設計の「前かごプレゼントキャンペーン」
注文番号の下2桁がゾロ目の購入者には、18,800円相当の新設計前かごがプレゼントされるキャンペーンも実施されている。これはENNE ZEROのために新設計されたオリジナル品であり、スタイリッシュなデザインが特徴である。

新設計の前かご
デザインとカラーバリエーション、主要スペック
ENNE ZEROは、機能性だけでなくデザイン面にも配慮がなされている。製品版では、試作機からリアキャリア下のボックスがウェーブフィンデザイン採用で40%薄型化され、軽量化が図られている。また、スロットルは操作しやすい親指スロットルに、最高速度灯もよりスタイリッシュなデザインに変更される予定である。
ENNE ZEROは、14インチモデルと16インチモデルが用意されており、ユーザーの用途や好みに応じて選択が可能である。14インチは街乗りでの扱いやすさと小回り性能を重視し、コンパクトで取り回しがしやすい設計である。一方、16インチはより安定した走行感と快適性を求めるユーザーに適している。
主要スペックは以下の通りである。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 速度モード | 20km/h(アシスト比率5段階切替あり) |
| 組み立て時サイズ | 1360*570*1040 mm |
| 折り畳み時サイズ | 750*500*600 mm |
| 重量 | 22 KG |
| タイヤサイズ | 14*1.95インチ |
| アクセル走行時 | 50 KM |
| 自転車走行時 | 142km~無限大 |
| 車体最大荷重 | 150 kg |
| 適用身長 | 140 ~210 cm |
| 定格出力 | 600W |
| 瞬間最大電力 | 1500W |
| 対応地形 | 都市/山地 |
| バッテリー | Panasonic等 48V10.5Ah |
| フレーム素材 | アルミニウム合金 |
| 防水レベル | IP54 |
| 製品保証 | フレーム2年間、バッテリー・モーター1年 |
| 車体色 | サンドロック/スノーホワイト/ワーロック/デスティニー |
| ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
| 灯火類 | LED |
カラーバリエーションは、サンドロック、スノーホワイト、ワーロック、デスティニーの4色が展開される。

カラーバリエーション:スノーホワイト

カラーバリエーション:デスティニー

カラーバリエーション:ワーロック

カラーバリエーション:サンドロック
まとめ
株式会社ENNEが提供する「ENNE ZERO」は、特定小型原動機付自転車に走行用ペダルを搭載するという画期的なコンセプトを持つ新製品である。本製品は、坂道の多い地域での移動、電欠の不安軽減、そして20km/hまでの街乗りをより快適にしたいと考えるユーザーに適している。第2次先行販売は2026年6月27日(土)まで実施されており、2026年8月より順次出荷が予定されている。充実した製品保証や、違法モペットからの乗り換えを支援するキャンペーン、前かごプレゼントキャンペーンなども同時に展開されているため、購入を検討する際には、これらの情報も考慮することが推奨される。詳細は株式会社ENNEの公式オンラインストアで確認できる。
リリース提供元:株式会社ENNE








