アクセルを開けた瞬間に感じる2気筒エンジンならではの力強いフィーリングと、軽い車体が生む素直なハンドリング、そして進化した電子制御。2026年モデルは、ストリートでも楽しめるスポーツ性能をさらに磨き上げている。街中では扱いやすく、峠道ではリズムよく曲がれる。そのバランス感をじっくりと味わった。
Tester:横田和彦/桜井つぐみ Photo:関野温

ストリートで真価を発揮するミドル・フルカウルスポーツ
スーパースポーツに乗りたいと考えた場合、必ずしも大排気量モデルが最適解だとは限らない。強大なパワーも魅力だが、より扱いやすい特性で気軽に走る・曲がる・止まるが体感できるバイクの方が、ストリートでの満足度は高い。あらためてそう気付かせてくれたのがYZF-R7だ。

その身近なスポーツバイクが2026年に大幅にアップデートした。電子制御スロットルや6軸IMUと連動したライドモード、クルーズコントロールなど充実した電子制御システムを搭載。同時にフレームやスイングアームを刷新し、軽量ホイールにあわせてサスセッティングを最適化。さらにポジションをミリ単位で調整し、操作性を高めている。


先代よりもシート高は5ミリ低くなっているが、それでもスポーツバイクらしい腰高感はある。
走り出すと低い回転域からリニアにトルクが生み出され、アクセルを開けた瞬間に車体がグンッと押し出される2気筒スポーツならではのフィーリングを体感。同クラスの4気筒モデルよりも瞬発力があり、市街地でよくある信号から信号までの短い距離の加速も楽しくなる。

ブレンボ製マスターのタッチ感は良好で、速度調整もしやすい。第3世代に進化したクイックシフターはシフトダウン時のブリッピングも気持ちよく、前後のサスペンションはストリートでちょうど良い感覚。ワインディングでは軽い車体をリズムよくコントロールして、軽々と向きを変えていく。これは病みつきになる楽しさだ。
大排気量SSほど構えず、身近なステージで気軽にスポーツフィーリングを味わいたい。そんな人に向けた、扱いやすさと本格感のバランスが魅力のバイクである。

「高いシートと前傾姿勢が手強い!」桜井つぐみ
オフロードバイクを所有しエンデューロレースにも参戦している桜井つぐみちゃん。かわいらしい見た目とは裏腹に、かなりガチなバイク乗りの彼女。そんなつぐみちゃんがスポーツモデルに試乗した感想は?
シートの高さと強めの前傾ポジションのために乗りこなすには手強いかな? と最初は思いましたが、走り出せば軽快で操作感を楽しむことができました。あとはアクセルを開けたときの加速の良さにビックリ! 勢いが良いので、飛んでいっちゃうんじゃないかって思ったほどでした(笑)。乗りこむほどに楽しくなっていくバイクだと思いました。

桜井つぐみ(157cm/42kg)が足付きをチェック!

着座位置が高めでサスペンションも沈みにくいので足つきは良いとは言えないが、車体がスリムなので脚はおろしやすい。ハンドルは低く前傾度は強めだ。
ミドルスポーツのディテールを紹介












YZF-R7(2026年モデル) スペック
• 全長/全幅/全高:2,070mm/725mm/1,160mm
• 装備重量:189kg
• シート高:830mm
• エンジン型式:水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
• 総排気量:688cm³
• 最高出力:54kW〈73PS〉
• 最大トルク:68N・m
• ブレーキ形式:前後ディスク(ABS)
• タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17・180/55ZR17
メーカー希望小売価格 (消費税込):1,166,000円







