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身長156cmの女性ライダーが乗り比べ! ロイヤルエンフィールド「クラシック350」と「メテオ350」で東京ショートツーリング

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

120年以上の歴史を誇るロイヤルエンフィールド。その伝統を受け継ぐ現行ラインアップは3種類のエンジンで構成されている。なかでも、最もシンプルで親しみやすいキャラクターを持つのが、Jシリーズと呼ばれる空冷350ccロングストローク単気筒エンジンを搭載するモデル群だ。

現在のラインアップは、「クラシック350」「メテオ350」「ブリット350」「ハンター350」「ゴアンクラシック350」の5機種。いずれも、日常で扱いやすい素直な操作性と必要にして十分なパワーを兼ね備えており、バイク歴の浅いビギナーにもおすすめのエントリーモデルとしても注目度が高い。

今回はこのうちクラシック350、メテオ350の2台で女性ライダーが東京湾岸エリアを走って東京武蔵野エリアのカフェを訪れるショートツーリングを楽しみ、その中で2台のインプレッションをしていただいた。

mapico × CLASSIC 350

2008年モデルのキャブレター仕様のブリット350をファーストバイクとして以来、ロイヤルエンフィールドを乗り継いでいるmapicoさんは、ロイヤルエンフィールドジャパンの公式アンバサダーとしても活躍。今回はオプションを装着したクラシック350でツーリングを楽しんだ。

桜井つぐみ × METEOR 350

現在、旧車専門誌のミスター・バイクBGの編集としても活躍している桜井つぐみさん。最近自分よりも年上の初期型ホンダ・VT250Fを購入するなど、最新型のみならず絶版車や旧車への興味も深い。これまでロイヤルエンフィールドには短時間の試乗しか経験が無いので、今回のツーリングを楽しみにしていたそう。

目次

環八至近でアクセス良好の正規代理店

東京杉並区の「Royal Enfield Tokyo Central」がショートツーリングのスタート地点。

24年春にオープンした同店はブランドの世界観が演出されたスタイリッシュな店内にロイヤルエンフィールドの最新モデルを豊富に取り揃える他、アクセサリーやアパレルも充実しており、居心地のよい空間となっている。

土曜日だったこの日は車両を見に訪れる人だけでなく、車検やメンテナンスの依頼などで店内は非常に賑わっていた。2人は久しぶりの対面だったそうだが、最新モデルを前に早速話が弾む。

Royal Enfield Tokyo Central
〒168-0081 東京都 杉並区 宮前 4-25-19
営業時間:10:00〜19:00 毎週木曜定休
http://mytec-realize.com/reftokyocentral/

都内ショートツーリングにおすすめの湾岸エリア

居心地の良さにすっかり長居してしまった二人。土日や休日でも比較的交通量が少なく道幅が広く走りやすい都内湾岸エリアを目的地にすることにした。都内で半日程度のお散歩ツーリングには最適な場所だ。首都高を使えば45分ほどで到着できた。

釣り人の間では「東京湾の奥」=「湾奥(わんおう)」とも呼ばれる東京湾岸エリアを走り、中央防波堤方面に向かえば、周囲には高いビルも無くなり海運コンテナを運ぶトレーラーが増えてくる。ヘルメットのシールド越しには広くなった東京の空に羽田を飛び立った飛行機が見える。

広く見晴らしの良い道は信号も少なく、ロングストロークの心地の良い鼓動を感じながら淡々と走る。休日の都内とは思えないほど人の通りが少なく、広く見晴らしの良い場所に2人はバイクを停めた。

Royal Enfield METEOR 350 Fireball

2020年に新世代350ccOHCエンジン(Jシリーズ)が誕生し、その先陣を切ったクルーザーがメテオ350だ。

足を前に投げ出すフォワードステップと低めのシート高が生むリラックスしたポジションが特徴で、2026年モデルでは「アシスト&スリッパークラッチ」を採用し、クラッチレバー操作が低減された。リラックスしたツーリングを楽しみたいエントリーユーザーには人気のモデルだ。

メテオ350の燃料タンク容量は15リットル

桜井さんは、「目の覚めるような鮮やかなオレンジのタンクで気持ちまで明るくなりました」と走りだけでなくスタイリングも気に入った様子。

低重心だから低速でも安定感がある走り

走り出してすぐに低重心からくる安定感の良さが感じられたという桜井さん。一般的にカウル付きのスーパースポーツモデルはエンジン搭載位置が高いゆえに重心が高く設定されている。

エンジンとギアボックスが別体のように見えるデザインもクラシカルな雰囲気を深めるのにひと役買っている。

一方、ロイヤルエンフィールドのエンジンは、クランクシャフト、メインシャフト、カウンターシャフトの3軸がほぼ水平に並んだオーソドックスなレイアウトで重心が低い。

マフラーも低い位置にレイアウトされており、低重心化にひと役買っている。これはエンジンと基本骨格が共通となるクラシック350にもそのまま当てはまる。

伝統を感じさせるクラシカルなスタイリングがひとつの魅力であるロイヤルエンフィールドだが、そのスタイリングには安定感ある走りを生み出す理由が詰まっているのだ。

低速域での扱いやすさが光るロングストロークエンジン

高速では渋滞に遭うシーンもあったが、低速で粘り強く安定したトルクを生むエンジンは非常に扱いやすかったそうだ。

27Nmの最大トルクを4,000rpmで発揮する低回転型エンジンは、クラッチを少々ラフに繋いでもエンストしづらいし、低速でギクシャクする挙動が出ることも少ない。先に述べた低い重心の車体と相まってリラックスして渋滞をやり過ごすことができたそうだ。

また、日本のクラッチメーカーである「F.C.C.」製アシスト&スリッパークラッチの採用により、クラッチ操作も非常に軽かった。

足の自由度が高いリラックスポジション

クラシック350とメテオ350の大きな違いのひとつはポジションだ。やや前方に位置したフォワードコントロールのステップは、足の位置の自由度が高く長時間のライディングでも足の疲労が少ないと感じたそう。

メリハリある車体幅による足つきの良さ

桜井さんの身長は156cmで、メテオ350のシート高は765mmとなる。

桜井さんが特に気に入ったというのが足つきの良さだった。

スペック上シート高は765mmと著しく低い訳ではないが、タンクとシートの境目がくびれていることに加え、足を下ろした際にステップが干渉しない位置にあるため足がまっすぐ地面に届きやすい。

道路から歩道の段差を乗り上げるようなシチュエーションでも足が付くので、足つきに不安があってもコンビニなどに立ち寄るのも気軽さが感じられる。

クラシック350のリアホイールが18インチなのに対し、17インチホイールを採用。
クラシック350と同じシーソー式チェンジペダルを採用。
メーターは丸形の2眼タイプ。簡易型ナビゲーションシステムのトリッパーを標準装備。
クラッチレバーの根本部にはType-CのUSB充電ポートを装備。クラシック350も同様。

METEOR 350 スペック詳細

全長2,140mm
全幅845mm
全高1,140mm(Aurora, Supernova, Sundowner Special editionは1,310mm)
シート高765mm
排気量349cc
重量191kg
エンジン空冷4ストローク 単気筒 SOHC 2バルブ
最大出力14.9kW(20.2PS)/6,100rpm
最大トルク27Nm/4,000rpm
トランスミッション5速リターン式
フューエルタンク15L
ブレーキFront=φ300mmディスク Rear=φ270mmディスク ともにABS付
タイヤFront=100/90-19 Rear=140/70-17

■価格&カラー:
METEOR 350 Fireball ( Fireball Orange, Fireball Grey ) ¥762,300
METEOR 350 Stellar ( Stellar Matt Grey, Stellar Marine Blue ) ¥777,700
METEOR 350 Aurora ( Aurora Retro Green, Aurora Red ) ¥795,300
METEOR 350 Supernova ( Supernova Black ) ¥795,300
METEOR 350 Sundowner Special edition 日本市場導入記念モデル(限定50台)( Sundowner Orange ) ¥815,100
※記載の価格はメーカー希望小売価格(10%消費税込)です。

Royal Enfield CLASSIC 350

1950年代から続くロイヤルエンフィールド伝統のスタイルを現代に受け継ぐ、クラシカルロードスポーツ。上体が直立に近い自然なライディングポジションとスリムな車体は、街乗りからロングツーリングまで走るシーンを選ばない。

mapicoさんが乗るのはマフラーはもちろん、前後のフェンダーや燃料タンクまでクロームメッキが施された「Emerald」カラー。周囲の風景を写し込み一瞬ごとに違う表情を見せるクロームの輝きと深いグリーンのツートンが気品を漂わせている。

街乗りからロングツーリングまでこなせるオールラウンダー

ショップの店頭にあったブリット350に一目惚れをして、免許を取る前に購入を決意してしまったというmapicoさん。ただし、キャブレター仕様で1950年代の逆シフト(右チェンジ左ブレーキ)を踏襲したマシンは初心者にはハードルが高く、ツーリング先の夜の豪雨の中、不運なエンジントラブルに遭遇したこともあったそうだ。

だが、そうした経験が視野を広げ、ライダーとしてのタフさを育むこととなった。今では「バイク」としてだけではなく「ロイヤルエンフィールド」というメーカーも含めて強い共感と愛着を抱いている。

FIへと進化した現行モデルは信頼性や乗りやすさを大きく向上。クラシック350では九州への弾丸ツーリングを成功させるなど、ロイヤルエンフィールドとmapicoさんとの結びつきはより濃密で強いものとなっている。

絶妙なポジションとクッション性の高いシートがロングツーリングをサポート

3日間に渡り走り通した九州へのツーリングで感じたのはクラシック350のポジションの良さだった。やや前傾の自然なハンドル位置は疲れづらく、ローシートではなくあえて選んだノーマルシートはクッション性も良好で途中でお尻が痛くなることもなかったそうだ。

さらに高速の巡航でも手がしびれるような不快な振動が出ることもなく、心地の良い排気音は長時間聞き続けても不快感が無く音疲れも無かった。クラシック350は市街地での取り回しの良さだけでなく、ロングツーリングにも強みを持っていたのである。

自然なスロットルフィールが思い通りの走りを生む

mapicoさんの乗ったCLASSIC 350はエンジンガード、サンプガード、フォグランプなどのオプションが装着されている。

また、スロットルを開けた分だけ「ジワ〜っ」と優しくパワーが立ち上がってくるフィーリングもmapicoさんが好感を抱いているポイントだ。インジェクション(FI)車にありがちな、開け始めの急な加減速(ドンツキ)が無く、右手の動きに対してどこまでもリニアで自然なフィーリングが実現されている。

思い通りのスムーズな加減速ができるため、長距離走行におけるストレスや疲労の軽減にも大きく貢献している。

乗り方により足つき不安を解消

mapicoさんの身長は156cmでクラシック350のシート高は805mm。

クルーザーに比べると決して低くないシート高だが両足のつま先はしっかり接地する。

また、停車時にシートから腰をズラして片足をつくような乗り方を覚えて以降は足つきに苦手意識を持つことも少なくなったそうだ。

歩道の段差を乗り越えるようなシチュエーションでも不安は無い。

クラシック350の車重は195kg。

決して軽量なバイクではないが、その分、自分がバイクを操っているという感覚は強い。停車時の取り回しも低重心であることに加えてハンドル切れ角が大きいこともあり慣れれば苦労することもないそうだ。

クラシック350の燃料タンク容量は13リットルでメテオ350より2リットル少ない。
ロイヤルエンフィールドの多くが装備するセンタースタンドはメンテや洗車に非常に便利。
ヘッドライトバイザーを備えるLEDヘッドライト。その左右上部のポジションランプもLED。
キャブトンタイプのマフラーもクロームメッキ仕上げとなる。

CLASSIC 350 スペック詳細

全長2,145mm
全幅785mm
全高1,090mm
シート高805mm
排気量349cc
重量195kg
エンジン単気筒空冷4ストローク
最大出力14.9kW(20.2PS)/6,100rpm
最大トルク27Nm/4,000rpm
トランスミッション5速マニュアル
フューエルタンク13L
ブレーキFront=φ300mmディスク Rear=φ270mmディスク
タイヤFront=100/90-19 Rear=120/80-18

■価格&カラー:
CLASSIC 350 Heritage( Madras Red, Jodhpur Blue ) ¥699,600
CLASSIC 350 Heritage Premium( Medallion Bronze ) ¥720,500
CLASSIC 350 Signals( Commando Sand ) ¥750,200
CLASSIC 350 Dark( Gun Grey, Stealth Black ) ¥770,000
CLASSIC 350 Chrome( Emerald ) ¥777,700
※記載の価格はメーカー希望小売価格(10%消費税込)です。

ビルに囲まれた都市から自然の中まで周囲の風景に溶け込むスタイリング

走りだけでなく、そのスタイリングもロイヤルエンフィールドの大きな魅力。どこに佇んでも絵になる姿は写真にも映える。二人はお気に入りのアングルを探しながら、何枚も撮影を楽しんだ。

近頃ずいぶんと長くなった陽が傾き始めたころ、帰路へとハンドルを向けた。

再び首都高を走って都心の喧騒を抜け、ショートツーリングの締めくくりに訪れたのは、西東京市のカフェ「THE O.H.Cafe」だ。

THE O.H.Cafe
東京都西東京市南町1-5-11-1F
営業時間:12:00~21:00
定休日:火・水・木曜日
駐輪場・駐車場:あり
X(旧Twitter):https://twitter.com/theoverheadcomp
https://theoch.remotion.jp/the-o-h-cafe

同店はCBXやCB-F等の名車カスタムで知られるショップ「リモーション」代表の横川氏が営む。本場イタリアへ何度も足を運ぶほどエスプレッソへの情熱は深く、アラビカ種とロブスタ種をブレンドしたこだわりの豆を使用し、イタリア・パボーニ社製のレバーピストン式マシンで一杯一杯丁寧に抽出される。

バイク用の駐輪場が用意されているし、店内から愛車の様子も見えるので安心だ。

店内には国内外のバイク雑誌が並び、CBXの実物クランクシャフトを用いたオブジェが飾られるなど、ライダーの好奇心と遊び心をくすぐる空間が広がっている。ライダーならついつい長居してしまいそうだ。

オリジナルアパレルも展示販売されている。訪れた際はぜひチェックしていただきたい。

二人は、それぞれカフェ ラッテ(エスプレッソ+ノンフォームミルク)のICE(550円)とクラフトコーラ(550円)。それとバタークリームサンド プレーン(400円)エスプレッソ(450円)、ブラウニー(400円)を注文。心地よい疲れを癒すコーヒーの香りの中、スイーツを堪能した。

ロイヤルエンフィールドの2台の350ccモデルは、扱いやすいパワーと、乗り手を選ばないフレンドリーなディティールを持つ一方、鉄の塊であるバイクらしい重厚感や自らバイクを操る楽しさを持ち合わせている。

そんな懐の深さを改めて実感しながら、2人は今日のツーリングのこと、そしてお互いが乗ったロイヤルエンフィールドについて存分に語り合った。

(編集協力:ピーシーアイ株式会社)

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