その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。
今回調査した車両はトライアンフ『新型 ボンネビルT120&T100』だ!!
トライアンフ「新型 ボンネビルT120&T100」のプロフィール
トライアンフの新型ボンネビルT100とT120は、往年のスタイルを受け継ぎながら、LEDヘッドライトやType-C対応USBポート、後ろ開きタンクキャップなど現代的な装備をプラスしたネオクラシックモデル。「昔ながら」が売りなのに、中身はしっかりイマドキ仕様という、ちょっとズルい一台である。
T100は900cc並列2気筒を搭載し、軽快で扱いやすい走りが魅力。一方のT120は1200ccエンジンならではの豊かなトルクと上質な乗り味を備える。ホイールやマフラー、シートなど細部の仕上げも異なり、「排気量が大きいほうがエライ」という単純な話ではない。サイフにはT100が優しく、心にはT120が刺さる。チョイスに悩ましい兄弟(ブラザー)だ。
バイクの特徴をざっくりチェック!
新型ボンネビルT100とT120は、クラシカルなデザインを守りつつ、LEDヘッドライトやType-C対応USBポートなど現代的な装備を追加。見た目は「タイムスリップしてきました」と言いながら、スマホはしっかり充電できるギャップが面白い。
T100は軽快で扱いやすく、街中からツーリングまで気負わず付き合える相棒。一方のT120は、豊かなトルクと落ち着いた乗り味で、のんびり流しても「余裕ってこういうことか」と感じさせてくれる。ホイールやマフラー、シートの縫製まで差別化されており、どちらを選んでも「もう一方も気になる」という、うれしい悩みが待っている。
エンジン

ボンネビルT100は900cc、T120は1200ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載。どちらもクラシカルな鼓動感を楽しめるが、T120は余裕あるトルクと重厚な排気音で、大人の余裕を感じさせる走りが魅力。「急がない。でも速い」がよく合う。

一方のT100は軽快な吹け上がりと扱いやすさが持ち味。ワインディングではヒラヒラと軽快に走り、街中でも気負わず付き合える。エンジンまわりにはキャブレター風の意匠も採用されるなど、昔風ラーメンみたいなこだわりも楽しい。
フレーム

フレームは基本構成を共通としながら、それぞれのキャラクターに合わせてセッティングされている。T120は車重も相まって、どっしりとした安定感が魅力。高速道路では「まだまだ余裕ですよ」と語りかけてくるような落ち着きを見せる。

対するT100は軽快なハンドリングを重視し、街乗りでもツーリングでも自然体で楽しめる仕上がり。どちらもボンネビルらしいオーソドックスなライディングポジションを採用しており、乗った瞬間に「これこれ、この感じ」と納得できる安心感がある。
足まわり

T100はフォークブーツやスチールリムを採用し、昔ながらのボンネビルらしいクラシカルな雰囲気を演出。眺めているだけで、ご飯が3杯食べられるほど、味わい深い。

一方のT120はアルミリムを装備し、足まわりの質感をさらに向上。マフラーもT100がステンレス、T120はクロームメッキ仕上げとし、それぞれ異なる存在感を演出する。シートの縫製や各部の仕上げも細かく作り分けられ、「ここまでやる?」と思うくらい芸が細かい。
ハンドル・メーター・灯火類

ハンドルスイッチやステップ類は共通パーツを多く採用し、価格差を感じさせない高い質感を実現。灯火類はLEDヘッドライトとなり、クラシックな顔つきのまま夜道はしっかり明るい。
USBポートはType-C対応となり、スマートフォンの充電もラクラク。さらにタンクキャップは後ろ開きとなり、給油時の使い勝手も向上した。クラシックバイクなのにスマホは最新機種、そんな現代ライダーのわがままにも、ちゃんと応えてくれる。

ボンネビルT100とT120は、どちらも英国伝統のスタイルと現代の快適性を見事に融合したネオクラシックである。軽快で親しみやすいT100、上質で余裕あふれるT120。単なる排気量違いではなく、それぞれがしっかり個性を持った一台だ。

「軽さを取るか、余裕を取るか」。最後はスペックではなく、自分のバイクライフにどちらが似合うかで選びたい。……ただし、どちらを選んでも、駐車場でつい振り返ってしまうのは共通である。








