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7万km走行のCX-8に「スーパーゾイル ECO」を投入! ディーゼル特有の「ガラガラ音」はどう変わる?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

人生の中で、本当に気に入った車に乗れる期間というのはそう長くない。だからこそ、買った当時の感動をできるかぎり味わい続けたいものである。

筆者にとって、マツダ・CX-8はそのような車のひとつだ。8年前、ディーゼルの圧倒的なトルク感と、上質な走りに惚れ込み、多少無理して購入を決めた。

走行距離が7万kmに達した今もなお、トルクフルで快適な車であることに変わりはない。ただ一方で、長く乗っているうちに「ディーゼル車特有のノイズや振動」が目立つようになってきたのも事実である。

このまま少しずつ、失われていく「プレミアム感」を耐えていくしかないのか……。

そう悩む中で目をつけたのが、過走行車のコンディション回復に定評がある『スーパーゾイル ECO for 4cycle』というオイル添加剤だ。「オイルに混ぜるだけ」でどれほどの効果があるのか、実際に検証してみることにした。

目次

そもそも「スーパーゾイル」って? クリーンディーゼルに入れて大丈夫?

そもそもスーパーゾイルは、エンジンの「アンチエイジング」を標榜するオイル添加剤である。基本的には、エンジンの表面を滑らかにすることでフリクションを低減させ、エンジン本来の性能を取り戻すことを目的とした製品だ。

これだけでは一般的な添加剤と同じように思えるが、明確に異なる点がある。それは、スーパーゾイルがエンジン内の摩耗した金属表面を化学反応によって「再生」し、強靱にするというもの。

通常の添加剤は、エンジン内部の金属表面に「薄いコーティング皮膜」を張り、滑らかにすることで摩擦抵抗を抑える形が基本となる。しかし膜を張るだけでは、コーティング層がオイル交換のたびに流れ落ち、効果も短期的なものになる

一方のスーパーゾイルは、摩擦熱に反応して金属表面そのものを化学的に「滑らかな状態へと再生」してくれるのだという。経年劣化により摺動部(擦れ合う部分)が痛んだエンジンであっても、平滑な表面が再形成されることで、本来のスムーズな動きが取り戻されるのだ。

こうした根本的なアプローチにより、エンジンの騒音・振動の低減や、加速感の向上といった効果が長期にわたって期待できるわけである。

ディーゼルエンジンへの投入、DPFへの影響は?

ここで、ディーゼル車ユーザーの多くが抱くであろう懸念がある。ただでさえ煤(スス)の堆積に気を使うクリーンディーゼルに、添加剤など入れてしまって大丈夫なのだろうか。

マツダのSKYACTIV-Dをはじめとする現代のディーゼル車は、DPF(微粒子捕集フィルター)が非常にデリケートであり、不純物によってフィルターが詰まるトラブルを警戒するオーナーは多い。

しかし、スーパーゾイルを取り扱う株式会社パパコーポレーションによれば、そうした心配は無用だという。

一般に、DPF詰まりの主な原因は、「燃焼後に灰分として残留する成分の蓄積」や「燃焼状態の乱れによる煤の発生増加」にある。世に出回る添加剤の中には、モリブデンやPTFE(フッ素樹脂の一種)といった固体潤滑剤、金属系添加剤(亜鉛、リン等)、あるいは塩素化合物を含むものがあり、これらが不完全燃焼を起こしてDPFを詰まらせる原因になることがある。

しかし、スーパーゾイルはそうした物理的な詰まりの原因となる物質を一切含んでいないとのこと。燃焼状態を乱し煤の発生を助長するような成分もないため、排気系への負担を増やすこともなく、ディーゼル車にも安心して添加できるのだ。

すでに「煤」が溜まっているエンジンに入れて大丈夫?

約7万kmを走行したCX-8のディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」

とはいえ、筆者のCX-8は7万kmを走行しており、エンジン内部にある程度の煤が堆積している可能性がある。そのような状態でも効果は発揮されるのだろうか。こうした懸念に対しても、パパコーポレーションから以下のような心強い回答が得られた。

すなわち、仮に煤がエンジン内の各部に付着していた場合でも、スーパーゾイルは「清浄分散性」に優れているため、微細な付着物をオイル中に分散させるよう作用するのだという。それゆえに、すでにある程度煤が見られるエンジンであっても、十分に効果が期待できるとのことである。

なお、スーパーゾイルの優れた洗浄効果により、初回投入時はオイルが汚れやすくなるため、次回のオイル交換は推奨距離でしっかりと行う必要があるそうだ。

裏を返せば、2回目以降は内部が綺麗になり摩擦状態も安定するため、オイルが汚れにくくなり「交換サイクルを延ばす効果」も期待できるという。

【Before】テスト車両の現状と不満ポイント

テスト車両は2018年式のCX-8 XD PROACTIVE

筆者のCX-8は、2018年式のディーゼルモデルであり、走行距離は約7万km。これまでのメンテナンスは基本的な消耗品の交換のみで、ケミカルの使用歴はない。

検証前の不満ポイント

まずスーパーゾイルを投入する前に、筆者が現在CX-8に抱いている具体的な不満ポイントを3つ挙げておきたい。

  1. アイドリング時の「ガラガラ音」と「振動」が増えた
    経年とともに、アイドリング時のガラガラ音と振動が大きくなってきた。アイドリングストップを使用しても、復帰時に「ブルッ」と全身を揺すられ、少し不快感がある。
  2. 加速時の音が「ガサツ」になった
    アクセルを踏み込んだ際、新車の頃に比べて明らかに音が粗く、「ディーゼル感」を強く主張してくる。とくに発進時や低速からの再加速時に、音が気になる場面が増えてきた。
  3. 高速巡航時のエンジン音が大きい
    これは新車の頃からの話だが、CX-8は6速ATのため、高速120km/h区間などでの巡航時にエンジン回転数がやや高めになる。経年とともに車内に響くエンジン音が大きくなり、上質感が失われている。

添加前後の比較テスト方法

上に挙げたポイントがどう変化するのか、また燃費はどうなるのかについて、以下の2つの方法でテストする。

街乗り約130km

日常の街乗りを想定したテスト。往復約20kmの通勤と、子どもの保育園送迎を1週間続け、合計130km前後を走行し燃費をテストする。投入前の数値は「13.9km/L」だ。

添加前の街乗り燃費は13.9km/L

なお、街乗りテストにおいては投入前後とも、燃費に大きな影響を与えるDPF再生が発生していない期間をピックアップしている。

高速ドライブ約200km

東北道の120km/h区間を中心に、約200km(高速8割、一般道2割)を走行し、燃費やフィーリングをテストする。投入前の燃費は「18.1km/L」を記録した。

添加前の高速燃費は18.1km/L

なお、こちらのテストでは添加前後とも走行中にDPF再生が1回発生している。

いざ、スーパーゾイルを投入!

事前のテストを済ませ、オイル交換と同時にスーパーゾイルの投入を依頼する。今回、作業と撮影に協力してくれたのは東京都の「イエローハット羽村栄町店」だ。

イエローハット羽村栄町店

オイルの条件を合わせるため、交換する銘柄は半年前に換えたものと同じ製品(0W-30の全合成油、DL-1規格)を選択。

さて、今回テストに用いる「スーパーゾイル ECO」は、オイル交換時に必要となる総量の「5%」分をオイルに添加する製品。CX-8のフィルター同時交換時に必要なオイル総量は5.1Lなので、そのうち5%に相当する255mlを添加する形だ。

計量カップでスーパーゾイル255mlを計測

オイルに添加する際は、先に計測したスーパーゾイルをオイルジョッキなどに移し、そこにオイルを規定量の目盛りまで足していくとスムーズだろう。その混合物をそのまま、オイル投入口から入れていく。

スーパーゾイルをオイルジョッキに移す
規定量のオイルを計測し、エンジン内に注入

テキパキと交換作業を終えてくれたスタッフから、車を引き取る。さて、どんな変化があるのかと、期待を胸に運転席に乗り込んだ。

【After検証】上質なSUVの走りは取り戻せたのか?

実のところ、スーパーゾイルを投入した効果は、走り出してすぐに感じることができた。筆者が体感した変化と、数値面での変化について、以下にポイントごとに整理して紹介しよう。

発進時の「モッサリ感」が軽減

走り出してまず、「あれ、なんか車が軽くなった?」という感覚があった。大人2人分くらいの重量が消えたかと錯覚するほどに、発進時のモッサリ感が改善しているのだ。

筆者としては正直、このモッサリ感はディーゼルの重量に由来する不変の性質だと思っていたので、いきなり「発進の軽快感」を覚えるとは考えてもみなかった。これは嬉しい誤算である。

以前は信号待ちで、後続に出足の早いハイブリッド車などがいると「のっそりスタートで申し訳ないな」という後ろめたさがあったが、添加後はスッと動き出してくれるため、だいぶ負い目が減っている。

さらに、低中速域におけるアクセルレスポンスにも向上が見られた。とくに30km/h前後から再加速する際、以前はわずかに引っかかるような「ギクシャク感」があったが、これが相当に改善されている。

おそらくエンジンの振動が減ったことにより、シフトチェンジにおけるロスも低減し、スムーズな感触につながっているのかもしれない。これまでは「クルージングで本領を発揮する車」だと思っていたが、発進や加速が軽やかになったことで、ちょっとした買い物や送迎の場面でも扱いやすくなった印象だ。

アイドリング時のストレスが解消

次に顕著だったのが、信号待ちにおけるアイドリングの静かさだ。音量が低下しただけでなく、小刻みに身体を揺する振動が抑えられたことで、経年のディーゼル車にありがちな「落ち着きのなさ」が格段に減っている。

これまでは信号待ちの振動が不快でアイドリングストップを多用していたが、添加後はストップ機能をオフにしたままでも気にならない程度に静粛性が高まっている。

またアイドリングストップを使っていても、復帰時に起きていた「ブルッ」という全身を震わすような振動がなくなり、ストレスなく発進できるようになった。

なお、アイドリング中の音量変化は実際の測定データからも見て取れる。エンジン付近の音量を添加前後で比較した結果、音量は「68.1dB」から「66.9dB」へと約1dBの低減が確認された(添加前後とも10秒間の測定を10回行い、その中央値を抽出)。

添加前:68.1dB
添加後:66.9dB

運転中、一息つくはずの信号待ちで、大きく身体が揺すられてはなかなか気も休まらない。その「小さなストレスの蓄積」が解消されたことで、ドライブ全体の満足度が向上している感覚があった。

加速時の「ガラガラ音」が改善

もともと遮音性の高い車なので、走行中のエンジン音量の変化には気づきにくいものの、加速時の「音質」は明らかに異なるものになった。添加前、やや耳についていた「ガラガラ音」は、添加後には薄く軽くなり、耳なじみのよいカラカラした音質へと変化

「音がしっとりとした」というよりは、「軽やかになった」という感覚で、より抵抗なくエンジンが回転している印象がある。

この感覚は、音質面の効果をめぐるパパコーポレーションの説明とも一致する。つまり、スーパーゾイルによって金属の摩擦抵抗が減り、動作が安定することで「ガラつき感」が低減するというわけである。

こうした音質の変化は、先に挙げた加速感の向上とあいまって、より自然でストレスのないフィールをもたらしてくれる。

「ディーゼルってこんなトルクフルでスムーズなの!?」というフレッシュな驚きは、かつて筆者自身がCX-8の購入を決めた際の感動そのものだった。フリクションロスの増大と慣れによってすっかり忘れていたその感覚を、スーパーゾイル ECOが鮮やかに蘇らせてくれたのだ。

120km/h区間での快適性が向上

CX-8の本領である高速クルージングでも、スーパーゾイルの効果は遺憾なく発揮された。

添加前でも100km/h前後の巡航では快適そのものだったが、120km/h近くなるとエンジンのうなりが車内に低く響き、こめかみのあたりにうっすら不快感があった。

しかし添加後は、この速度帯でもエンジンの存在感が遠のき、遮音材をもう一枚追加したかのような静けさがある。実際に、120km/h区間の車内騒音を計測してみると、添加前の「56.9dB」から「55.8dB」と、1dB以上の変化が確認された(約30秒間の測定を複数回実施し中央値を抽出)。

添加前:56.9dB
添加後:55.8dB

高速域で踏み込んだ際の「頑張ってる感」は、フラッグシップSUVとしてはやや残念なポイントだったが、これがかなり解消されているのだ。

加えて、100km/hを超えたあたりからの加速感がリニアになっていることにも驚かされた。エンジンのザラつき感や引っかかり感がなくなり、伸びやかに悠々と速度を上げていく。

その感触はまさに、トルクフルな高速クルーザーに期待される「大人の余裕」と言ったところ。ガソリンエンジンに比べて回転数の頭打ち感が出やすいディーゼルエンジンだが、そのネガが改善されたことで、筆者が描く「理想のCX-8」の最後のピースがハマったような痛快さすらあった。

気になる燃費向上効果は?

スーパーゾイルを添加したことで、フィーリングが改善しただけでなく、燃費の面でもしっかりと効果が現れた。

  • 街乗り燃費
    [Before]13.9 km/L → [After] 14.9km/L
添加後の街乗り燃費は14.9km/Lに改善
  • 高速ロングドライブ燃費
    [Before]18.1 km/L → [After] 19.2km/L
添加後の高速燃費は19.2km/Lと驚異的な数値を記録

このように、街乗りでも高速でも、約1km/Lほど数値が改善。もともと車重を考えると低燃費な車だが、スーパーゾイル添加後はフリクションロスの低減によって車がスムーズに進むようになり、無駄なアクセルの踏み込みも減ったことで、さらなる燃費向上につながったと思われる。

クリーンディーゼルにこそ「エンジンのアンチエイジング」を

CX-8のように「フラッグシップ」と銘打たれた車種にとって、静粛性や乗り心地といった上質さは、車の価値そのものと言っても過言ではない。とくに筆者のように、多少背伸びをしてその車を買ったオーナーにとっては、その価値ができるだけ長く続いてほしいものだろう。

今回、CX-8にスーパーゾイルを投入したことで、経年で失われていた上質な走りが蘇り、再び「運転していて気持ちのいい車」へと若返りを果たしてくれた。あらゆる車種が値上げを余儀なくされる昨今、「気に入っている愛車が新車の頃の性能を取り戻す」ことほど喜ばしいことはない。

ディーゼルエンジンへの添加剤投入をためらう向きもあろうが、DPFへの悪影響がないことはメーカーのお墨付きであり、さらに「2回目以降はオイルが汚れにくくなり、寿命が延びる」という長期的なコストメリットまである。

長く大切に乗りたいディーゼル車オーナーにとって、オイル交換時に数千円をプラスするだけでこれらの恩恵が得られるのだから、費用対効果はきわめて高いと言えるのではないか。

愛車の走りに「古さ」を感じはじめたら、ぜひ一度この「エンジンのアンチエイジング」を試してみてほしい。コスト面でのメリット以上に、「愛車と向き合う時間」によって生まれる気づきや感動は、きっとカーライフをより豊かなものにしてくれるはずだ。

(編集協力:株式会社パパコーポレーション)

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