「ドローンって難しそう」「ちゃんと撮れるか不安」——正直、そう思ってる人も多いはず。
でも今回、モトメガネ編集部が潜入した発表会で感じたのは、“撮る”より先に“飛ぶのが楽しい”が来る新しいタイプのドローンでした。
Insta360が映像技術を活かして共同開発した新ブランドAntigravity(アンチグラビティ)から登場したのが、世界初の8K 360度全景ドローン「Antigravity A1」。
バイク・クルマ・キャンプ動きのある遊びほど、撮影の幅がグッと広がりそうです。

モトメガネ編集部、発表会に潜入。
会場は“ガチ”というより“ワクワク”

会場はクリスマス直前らしく、空気感はけっこう和やか。
映像のデモも「プロの作品を見せつける」感じじゃなくて、旅・自然・家族みたいな題材が多くて、“これなら自分も使えるかも”って思わせる作りでした。
運営側の言い方も印象的で、ざっくりニュアンスはこんな感じ。
- 「ドローンは成熟した業界に見えるけど、“飛ぶ体験”はまだアップデートできる」
- 「撮影機材というより、飛ぶこと自体を楽しめるプロダクトにしたい」
この時点で、A1の方向性が見えてきます。
Antigravity A1ってどんなドローン?
“8K×360度”で撮り直しを減らすタイプ

A1のいちばんの特徴は、8Kで360度をまとめて撮ること。
つまり、飛ばしてる最中に「画角ミスった…もう一回飛ばそ…」になりにくい。
- 全方向を撮っておいて、あとから好きな画角を切り出す
- 横(16:9)だけじゃなく、縦(9:16)やスクエアも編集で対応しやすい
- 被写体トラッキングも使えるので、あとから“主役”を中心に持っていける
これ、バイクやクルマみたいに「もう一回同じ動きして」が難しい撮影だと、かなり効いてきます!
ゴーグル+グリップ操作が“想像以上に直感的”だった

発表会で推されていたのが、Visionゴーグルとグリップ型のモーションコントローラー。
例えるなら「ラジコン」より「体感ゲーム」に近い。


会場の説明で繰り返し強調されたのは
- 「操縦スキル不要を目指した」
- 「ゴーグルで“空間に入る”感覚を大事にしたい」
- 「まず飛ばして、フレームはあとで決めればいい」
ということ。実演も分かりやすくて、(まさかの)サンタが出てきてデモフライト。
笑いも起きつつ、ゴーグル映像がモニターに映った瞬間は「おぉ…」っという空気になってました。

バイク・クルマ・キャンプで撮影がどう広がる?

A1は“撮り方”の自由度が高いので、遊びの現場で強い。モトメガネ的に、バイク、クルマ、キャンプで使うなら?を考えてみました。
バイク(ツーリング)で使うなら
- 走行シーンの“主役入れ替え”が後からできる
先導車を撮ったつもりが後続の絵が良かった…みたいな時も、360素材だと救える可能性が高い。 - 峠・海沿い・高原の“空気感”が残る
画角を固定してガチ撮影、というより「気持ちいい場所をまるごと記録」が向いてる。 - 縦動画も作りやすい
ツーリングのショート動画(縦)を後から切り出しやすいのは素直に便利。
※安全第一&ルール確認は必須。ツーリング先だと飛ばせない場所もあるので、そこは要注意です。
クルマ(ドライブ/オフロード/イベント)で使うなら
- 車列・ミーティングの“全体感”が一発で撮れる
集合の空気、会場の広さ、車の並び…上から撮れると強い。 - オフロード系イベントとも相性よさそう
走ってる方向だけじゃなく、横や後ろの雰囲気を残せると“臨場感”が変わります。 - 家族ドライブの思い出が“映像体験”になる
ゴーグルで見返せるのは、ちょっと新しい思い出の残し方かも。
キャンプで使うなら
- サイトのレイアウトや景色を“丸ごと”残せる
朝・夕方・焚き火…空気の変化も含めて記録できるのが360の良さ。 - 後から「ここを見せたい」を切り出せる
焚き火を主役にするか、テントを主役にするか、料理に寄るか…編集で調整しやすい。 - 家族や仲間が“見る側”としても楽しめる
発表会でも「飛ばす人以外も見て楽しめる」方向性が語られていて、アウトドアにはハマりそう。
価格とキット

発表会で案内されていた購入形態は大きく3つ。
簡単に言ってしまうとバッテリー構成やアクセサリーの違いです。
- 標準版:209,000円
- エクスプローラーキット:249,000円
- インフィニティキット:263,900円
(※購入特典やキャンペーンは時期で変わるので、気になる人は公式情報もチェック推奨)
A1は“空撮を頑張る道具”じゃなくて、“遊びを増やす道具”

Antigravity A1は、いわゆる「空撮ガチ勢」だけのものじゃなくて、
バイク・クルマ・キャンプみたいな“遊びの現場”で映像の残し方を変えてくるタイプだと感じました。
- 飛ばすのが直感的で、最初のハードルが低い
- 8K×360素材で、あとから画角を決められる
- ツーリングやドライブ、キャンプの“空気”まで持ち帰れる
「ドローン、興味はあるけど難しそう」で止まってた人ほど注目してほしい機体です!








